2017.04.08

BunBun!林道@GARRRR[山梨・道志みち]

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月刊オフロードバイク雑誌『GARRRR』で連載中の林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道ツーリング』、第9回は「道志みち半日ぷらぷらプラン」と題して山梨県道志村に行ってきた。

道志村は、「道志みち」の通称で知られる国道413号線沿いに広がる山梨県最東端の村だ。
首都圏バイクツーリングのメッカとしてよく知られているだけじゃなく、観光目的で訪れる人も多い。村内にはキャンプ場が乱立し、さながら「キャンプ場銀座」といった様相だ。

今回走った林道室久保線も、2013年に閉鎖されたキャンプ場の中を抜けていた。その看板には「横浜市 道志青少年野外活動センター」と書かれている。

猿と芋にまみれた山梨県・道志村の山奥に、シャレオツ番長的な横浜市の施設があるのを奇妙に感じる人もいるだろう。でもじつは道志村の4割近くは、横浜市の持ち物なのだ。

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明治時代、横浜開港にあたって外国航路をゆく船に積む水が必要になり、その水源として水のきれいな道志川が選ばれた。当時「赤道を越えても腐らない水」として船乗りたちにも評判だったらしい。
大正時代に入り、良質の水を確保し続けるため、ついに横浜市は道志村の土地2873haを買い取った。これにより村の36パーセントが実質的に横浜市のものになったというわけだ。

だったらもう道志村、いっそ横浜とくっついちゃえばいいじゃんね? 山梨県よか神奈川県のほうが断然カッコよくね? と道志村の人たちが考えたとしても無理はない。
実際、道志村は2003年に「ぜひ横浜に入れて!」と横浜市に合併を申し込んだことがある。もっとも横浜からは「ごめんなさい、これからも付かず離れずふわっとライトな友達のままで……」と、つれない返事が返ってきたらしいが。

赤道を越えても腐らない道志の水は、百年越えても実らない横浜への悲しい恋の味がする(ような気がしなくもないが、実際にはまるっきり無味無臭)。

末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。
ルート詳細については誌面を読んでほしい。『GARRRR』は毎月6日バイクブロスより本体917円で発売中だ。

なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。

【取材裏話イラストルポ】 ☜CLICK to READ

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「紅椿の湯」のトンカツ定食980円。昔なつかしい食堂風の味。

【林道位置情報】 Google Map
←林道越路線 道志みち側入口
←林道室久保線 道志みち側入口
←林道大室指椿線 西側入口
←林道大室指椿線 東側入口

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※Model&Guide Shunsuke Sakai + YAMAHA XTZ125
※Photo:Katz Takahashi

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2017.03.10

BunBun!林道@GARRRR[箱根]

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月刊オフロードバイク雑誌『GARRRR』で連載中の林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道ツーリング』、第8回は「早春林道、箱根八里の旅」と題して神奈川県に行ってきた。

有名な瀧 廉太郎の「箱根八里」は

♪箱根の山はぁ、天下の嶮(けん) 函谷關(かんこくかん)も ものならずぅ~♪

という歌い出しで始まる。日本国の少年ならば、幼い頃こぞって愛唱し、喉から血を流すまで歌い狂った(いや、それはタカハシだけかもしれないが)超ポピュラーな国民歌謡である。

日本国民は、納税の義務とともに、この歌詞を二番の終わりまですべて丸暗記している義務があるわけだが、ブログを読んでいるかもしれない外国人や宇宙人のために少しだけ書いておくと、そのあと

♪萬丈(ばんじょう)の山ぁ 千仞(せんじん)の谷ぃ 前に聳(そび)へ 後方(しりへ)にささふぅ~♪

と続く。

現代の言葉に直すと

「箱根は日本でいちばん険しい場所だ(嘘)。中国の関所つまり入国管理局なんか比べ物にならないくらい厳しく人を拒んでいる(嘘)。なにしろ高さ1万丈つまり標高約3万3000mもの山がそびえ(嘘)、深さ1000仞つまり約2000mもの谷があるからだ(嘘)」

といった、まあまあ嘘だらけっちゃ嘘だらけの歌である。

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今回の箱根林道ツーリングの実際の最高到達点は標高729m、昔の単位に直せば約240丈だから、科学的には、せいぜい歌の42分の1くらいの価値しかない。

勇壮きわまりない箱根八里の歌詞にくらべると、リアル箱根八里はずいぶんチマチマしたみみっちい山だともいえるだろう。

しかし、そんなチマチマとみみっちい箱根の林道を走っていたタカハシは、高さわずか50㎝の岩の段差に出くわしてあっさり登頂をはばまれ、うなだれて帰宅する結果となった。

歌の中で「八里の岩根、踏み鳴らす」と称えられる往時の武士たちや、「八里の岩根、踏み破る」とうたわれる当時の壮士たちの勇猛さに比べると、たった50センチの段差で八里の岩根にあっけなく追い返されてしまう現代のオフロードライダーの、なんと情けないことであろうか。(いや、それこそタカハシだけかもしれないが)

末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。

ルート詳細については誌面を読んでほしい。『GARRRR』は毎月6日バイクブロスより本体917円で発売中だ。

なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。

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季作久の「海の小田原どん」1900円。海鮮たっぷり、相模湾の美味。
【季作久】WEBSITE

【林道位置情報】 Google Map
←白銀林道 箱根湯本側入口
←林道大畑線 入口

170309mexpano※Model&Guide Tomoko Kitajima + YAMAHA SEROW225
※Photo:Katz Takahashi

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2017.02.06

BunBun!林道@GARRRR[北筑波]

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月刊オフロードバイク雑誌『GARRRR』で連載中の林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道ツーリング』第7回は「ひつじと芋と北筑波の旅」と題して茨城県に行ってきた。

国道といえば、いかにも広くて立派な道路って印象があるが、全部が全部そんなにいい道ばかりじゃなく、なかには狭くて荒れたゲロゲロの道もある。悪路マニアは、そういうヒドい国道を「酷道」と呼ぶ。
これと同じように、県道のなかにも異常にケワしい道がたまにあり、そういう道は「険道」と呼ばれている。

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今回走った北筑波の県道218号大塚真壁線は、有名な「険道」のひとつだ。
大塚から一本杉峠までの東ルートはそうでもないが、真壁からの西ルートはゲロゲロの悪路である……と、いかにも知ったふうに書いているが、じつはこれは取材から帰ってからネットを調べて初めて知ったことだ。

現地に行ったときには、そんな道だとは知らず、ガイドの小島夫妻に連れられてあとほんの100mも行けばゲロゲロの悪路を走れるところまで接近していたのに、「普通の人は走れない荒れた道ですよ」と教えられ、だったらやめとこうと、あっさり行かずに済ませてしまった。

そんなに有名な道なら、せっかくだから少し走っておけばよかった……なんて吹いているのは、うまいぐあいに走らずに済んだからで、もしタカハシなんぞがムリクリ走っていたら、今ごろ遭難してどこかの谷底で白骨化いた可能性もある。
ろくに下調べもせずに取材に出かけたが、そのおかげでムダな遭難を防げた。もしかすると、いちいち林道の下調べなんてしないほうがいいのかもしれない……。

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林道を出たところで小島さんのTL125のアクセルワイヤーが切れたので、なんだかちょっと消化不良な気分を残しつつ、さっさと林道を切り上げて、気分転換にかすみがうら市のモトクロスコース「MOTO-X 981」へ乗り込むことに。

できたてホヤホヤの素晴らしい本格的MXコースだったが、あいにくタカハシの腕では、豪快にジャンプをキメるどころか、坂道をよじ登ることすらできず、ジャンプ台の下をウロウロしただけで走行終了。楽しいはずのコース走行も、なんだかちょっと消化不良になってしまった。

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いろいろと消化不良っぽさ満載のツーリングを終え、小島夫妻のレストラン「洋食ぢんぎすかん ひつじの小屋」へと帰還し、晩ごはんとして、おいしいラム肉の食べ放題をごちそうしていただいた。
一般的な羊肉のイメージとは違い、生ラム肉はクセがなく、脂もくどくない。おなかにやさしく、いくらでもパクパク食べられた。

それにしても、一日バイクで泥道を走り回って、タカハシが消化不良にならなかったのが、晩ごはんのひつじだけだったというのも、だいぶお粗末なオチって気がしなくもない。

末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。
ルート詳細については誌面を読んでほしい。『GARRRR』は毎月6日バイクブロスより本体917円で発売中だ。

なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。

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170206mexmotox上級者も楽しめる本格派MXコース。2016年秋にオープンしたばかり
MOTO-X 981【web site】


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「蜜芋」の異名をもつ激甘トロトロの焼き芋が気軽に食べられる
焼き芋館【web site】


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"ぢんぎすかん"食べ放題セットは2260円。ライダーにも人気の店だ
洋食ぢんぎすかん ひつじの小屋 【web site】

【林道位置情報】 Google Map
←県道大塚真壁線 東ルート入口
←林道端上線 真壁側入口

[Model&Guide]
Haruo Kojima+HONDA TL125 / Miwa Kojima+HONDA CRM50
170206mexend[PHOTO]:Katz Takahashi

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2017.01.07

BunBun!林道@GARRRR[千葉・房総]

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月刊オフロードバイク雑誌『GARRRR』で連載中の林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道ツーリング』、第6回は「房総半島横断の旅」と題して千葉県に行ってきた。

千葉のカリフォルニアとも呼ばれる(嘘)ウエストコースト・鋸南町をスタートし、7本の林道を走り継いで、千葉のニューヨークとも呼ばれる(嘘)イーストコースト・鴨川市へ至る半島大横断ツーリングだ。
現地ガイドは、日ごろタカハシの愛機CRM80を修理してくれているバイクショップ SF-Boonのメカニック、北島智子さんが引き受けてくれるという。

冬場の林道取材のスケジュールはなかなかタイトだ。早朝、日が昇ると同時に走り出して撮影を始め、早々と沈む夕陽に間に合うようにゴールしないと写真が撮りきれない。
しかも取材は年末。ふだんより締切日が早いから、もし取材日程が先延ばしにでもなれば、原稿が間に合わなくなるかもしれない。
だからガイドの北島さんにも「今回は時間にゆとりないんで、くれぐれも日程厳守、時間厳守でキッチリお願いしますよ!!」と、ガッツリ上から目線でキツ~~~く言い渡しておいた。

取材の前日は、撮影機材をそろえ、バイクをトランポに積み込んで取材準備をする。
マシンを積み込むとき、ふと不安になって試しに一発キックを踏んでみた。

うっ……かからない……。

いくら蹴っても、エンジンはウンともスンともいわない。
原因がわからないし、わかったとしてもメカ音痴のタカハシには修理なんてできないから、明日の取材にマシンを間に合わせるためには、すぐにバイク屋に持ち込むしかない。だが時刻はすでに午後7時、よっぽど気心が知れた店じゃないと、即日修理を頼むには厳しい時刻だ。

そこでやむなく北島さんがいるSF-Boonに電話して緊急に修理してもらうことにした。

調べてもらうと原因はキャブだった。劣化したガソリンがキャブの中でスライム的あるいはアオミドロ的などろんどろんの緑色に変色し、キャブの部品が石のよーにガチガチに固まってしまっていて、ほぼ壊す覚悟じゃないと開けることすらできないレベルになっていたそうだ。しかも交換部品がない。なので即日修理は不可能だとわかった。

じゃ、取材はいったん延期するしかない。

その場でメカニックの北島さんに「あのう、まあそんなわけでバイクが動かないですから、取材は軽く延期ってことで……」と、おそるおそるお願いしてみると、「私はぜんぜん大丈夫ですよ~。でも、次回こそはキッチリ日程厳守、時間厳守でいきましょう。あと、走る前にはバイクの点検整備をしておいてくださいね♪」と、ソフトな下から目線で優し~~~く言い渡されてしまった……。

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延期はされたものの、取材はその一週間後に無事終わった。

千葉の林道の姿を学んだ、じつに素晴らしい旅だった。
だがそれよりも、人に何か注文をつけるときには、むやみと上から目線でキツ~~~く言うより、ソフトな下から目線で優し~~~く言うほうが、かえって心にぐさぐさ刺さることを、身をもって学んだ旅でもあった……。

末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。
ルート詳細については誌面を読んでほしい。『GARRRR』は毎月6日バイクブロスより本体917円で発売中だ。

なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。

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「まるよ」の特上まるよ天丼。1850円で鬼のボリューム

【林道位置情報】 Google Map
←林道山中線 県道182号線側入口
←林道田取線 県道182号線側入口
←林道柚ノ木線 県道34号線側入口

170106m_12※Model&Guide Tomoko Kitajima + YAMAHA SEROW225
※PHOTO by Katz Takahashi

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2016.12.07

BunBun!林道@GARRRR[福島・いわき]

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月刊オフロードバイク雑誌『GARRRR』で連載中の林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道ツーリング』、第5回は「迷路林道とモトクロスの旅」と題して福島県いわき市に行ってきた。

ほとんどの日本の林道は、無人の山中にのびる単なる泥道なわけだが、そんな道でもいちおう公道なので、キチンと交通法規を守って走らなくてはいけない。
鹿や猿に出くわすよりもさらに確率が低い歩行者や対向車との遭遇も頭に入れ、宇宙人や長嶋茂雄に出くわすよりもさらに確率が低い交通取り締まりにぶつかることすら考えて、安全第一に死ぬほどゆっくり走るのが正しい作法だ。

が、いくらそれが正しいからといって、現実的にはほとんど公道感のない泥道で、朝から晩までチンタラ遵法運転を続けていると、ついついイラッとしちゃうのも無理はない。
タカハシの経験からいえば、バイクライダーの95%は頭のおかしいスピードマニアなので、山の風景を愛で、小鳥のさえずりに耳を傾けつつ折にふれて俳句など詠み、渋茶をすすってのんびり林道を走ってるだけで満足できるライダーなどまずいない。(そうか?)

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呑めないタカハシにはまったく実感がないのだが、ギリギリまで喉を渇かせ、ガマンの果てに飲む一口のビールはひじょーにうまいものだそうだ。これと同じで、林道のノロノロ運転でガマンにガマンを重ねたあと、モトクロスコースで全開走行すれば、スカッと最高の爽快感が味わえるハズだ。

そんなわけで今回は、「林道&モトクロスの旅」という(だいぶムリクリな)旅のプランを立て、迷路のように入り組んだいわきの林道群に飛び込んだ。林道を抜けたら、バイクも装備もそのままで「モトスポーツランドしどき」に乗り入れ、思う存分コースで暴れ回ろうという趣向である。

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たいていのモトクロスコースは、もともと頭のおかしいオフロードライダーたちの中でも、とりわけ激しく頭のおかしいウルトラ発狂ライダーが血まみれのバトルを繰り広げる過激なレーシングトラックだ。そのため、タカハシのようなハンパに頭のヨワいライダーが紛れ込むと、たちまち動くシケインとしてコース外にはじき飛ばされ、燃えないゴミとしてコースマーシャルに回収&処分されてしまうことも珍しくない。

しかしモトスポーツランドしどきは、初心者や女性、中高年ライダー向きに設計・運営されており、あらかじめ凶悪なウルトラ発狂ライダーたちの走行を規制してくれているから、平和と自然を愛する善良な林道ライダーでも気兼ねなく楽しめる。

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もしかすると読者の中には、林道&モトクロス一気走りなんて、欲張りすぎでバカみたいなプランだとわらう人もいるかもしれない。
そういう人は、やってみてもいないのに四の五の批判するのはやめて、ぜひとも一度は実際に試してみてほしい。
もし試してみれば、よほどのウルトラ発狂ライダーでもないかぎり、それが想像していたより遥かにバカみたいなプランだってことにすぐ気がつくことだろう……。

末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。
ルート詳細については誌面を読んでほしい。『GARRRR』は毎月6日バイクブロスより本体917円で発売中だ。

なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。

【取材裏話イラストルポ】 ☜CLICK to READ

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161206mexcafe「cafe de Buddy」のカフェオレ。ほっと心もあたたまる 400円
【web】cafe de buddy

【林道位置情報】 Google Map
←盤木沢林道 入口
←硯石林道 入口
←林道三大明神線 入口

161206mexlastおりこうな番犬「くり」がライダーたちを温かく出迎えてくれる
【web】モトスポーツランドしどき

※Model&Guide Koji Takehana + HONDA SL230
※PHOTO by Katz Takahashi

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2016.11.05

BunBun!林道@GARRRR [神奈川・秦野]

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月刊オフロードバイク雑誌『GARRRR』で連載中の林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道ツーリング』、第4回は「秦野 プチ林道ツーリング」と題して神奈川県秦野市に行ってきた。

現地ガイドは『GARRRR』誌で人気漫画『アウトバック・ダイアリーズ』を連載している勝間田しげる先生だ。下級イラストレーターのタカハシが上級イラストレーターの勝間田先生にロケのガイドをさせるなど、本来ならば非礼の極み、言語道断なのだが、そこは昔からのバイク仲間だからということで、しぶしぶお許しいただくことができた。

勝間田先生は、林道どころかオーストラリアのダートを走破した経験をもつ国際派ダートライダーだ。「秦野の山は俺の庭」と豪語される先生だけに、自慢のKL250を駆って、どんな林道でもクール&スタイリッシュに走り抜けてゆかれる。

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取材時のタカハシの重大な使命は、先生の華麗なライディングをカメラにおさめること。
しかし残念ながらタカハシはカメラの腕前にかなりの難があり、ほとんどのカットはピンボケのブレブレでまったく使い物にならない。
マトモな写真を撮ろうとすると「数撃ちゃ当たる方式」が欠かせないため、「そこのコーナーでドカンとケツ滑らせて曲がったら、立ち上がりで垂直ウイリーしてください。そんな感じで10往復ほど……」などと、ややハードな走りを要求をすることも珍しくなかった。

最初のうちこそ、秦野の山が勝間田家の庭の一角として紹介されるということで、まあまあ機嫌よく協力してくださっていた勝間田先生だが、なぜか次第に目つきがけわしくなり、しまいには「こんなキツいロケ、二度と来るかボケ!!」と、いくぶんお怒りのご様子で帰宅してしまわれた。

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せっかく憧れの勝間田先生と秦野のロケにご一緒できたのに、楽しんでいただけなかったことが残念でならず、いまタカハシは死ぬほど前非を悔いている。

今回ご迷惑をおかけしたお詫びをかねて、次回こそは、ぜひもっと快適で、もっと楽しいロケにお連れしたい!

その思いをつのらせ、もしガルル編集部が許してくれたら、来月はアマゾン奥地の秘境「ギンダナワ・ガボンバル湿地帯林道」(通称・ずぶずぶ人食いワニ林道)で9泊10日の楽しいサバイバルロケに勝間田先生をお連れしたいものだと考え、毎日のように先生宛に電報を打ちまくってお願いしているのだが、今のところなぜかまったくご返事がいただけず、困り果てているところだ。

末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。ルート詳細については誌面を読んでほしい。『GARRRR』は毎月6日(今月は5日)バイクブロスより本体917円で発売中だ。

ちなみに今月号は、この連載以外にも、誌面各所にタカハシ撮影の写真が散りばめられた特別号だ。ピンボケ写真を探すと見つけやすいので、探してみるのも一興だろう。

なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。

【取材裏話イラストルポ】 ☜CLICK to READ

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161105mex02_2【チェリーライトカフェ】ではコーヒーも楽しめる

161105mex01【さか間】のそばアイス(350円)。大人向きの新しいスイーツ。

【林道位置情報】 Google Map
←春岳林道入口
←戸川林道入口

161105m99※Model&Guide Shigeru Katsumata + KAWASAKI KL250
※PHOTO by Katz Takahashi

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2016.10.07

BunBun!林道@GARRRR [京都/京丹波]

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月刊オフロードバイク雑誌『GARRRR』で連載中の林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道ツーリング』、第3回は「京丹波 鍾乳洞探検の旅」と題して京都府京丹波町に行ってきた。

161006exshizushi 鍾乳洞は地中の石灰岩が水に溶け出してできた洞窟で、何千・何万年もの時をかけて徐々に形作られる独特の景観が特徴だ。
京丹波町が誇る京都府唯一の鍾乳洞、「質志(しずし)鐘乳洞」は総延長わずか120メートルと小規模ながら、落差が大きく迫力充分。年中13℃くらいの気温だから、とくに夏場は居心地もいい。

京丹波町には、鍾乳洞のほかにも巨大な三峠断層が走り、高位段丘礫層に丹波層群が衝上する断層露頭(という、無学なタカハシには何のことだかさっぱりわからない珍地形)もある。
鼻をたらして林道を走ずり回っては時々おやつを食べてるだけのアホライダーにはややハードルが高いが、理系の博士号を2~3個もっている世間並みのインテリライダーなら、地質学的ないし地球物理学的見地から、知の感動にビリビリと心をふるわせられるナイスなエリアなのだ。

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それはともかく、ついふらふら遊びすぎて、林道出口ですっかり日が暮れてしまったのには参った。手持ちの地図と一部地形が変わっていたせいで下山ルートがわからなくなり、夜の山中で迷子に。一時は遭難するんじゃないかとビビらされた。

なんでもない山道も、闇夜には迷路に化ける。未知の林道に入ったらできるだけ日没前に下山しよう。また、万一に備えて非常食と予備の水を必ず携行し、事前にバイクを整備することも忘れてはならない……なんてこと、キャブレターを目詰まりさせ、サイレンサを吹っ飛ばし、サイドスタンドを落っことして、まわりのライダーに助けてもらってばかりのタカハシに言われたくないかもしれないが。

末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。

ルート詳細については誌面を読んでほしい。『GARRRR』は毎月6日バイクブロスより本体917円で発売中だ。

なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。

【取材裏話イラストルポ】 ☜CLICK to READ

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161006ex01取材中、愛機CRM80からサイレンサが脱落……

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「パンドーゾ カフェ」のピザ「マルゲリータ・エクストラ」(1500円)。
←パンドーゾカフェ website
←質志鐘乳洞 website

【林道位置情報】 Google Map
←林道三峠(みとけ)線 和知駅側入口
←林道仏主(ほどす)線 上粟野側入口
←林道明石線 下粟野側入口

16100699※Model&Guide Atsunori Nakanishi + KAWASAKI KLX250
※PHOTO by Katz Takahashi

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2016.09.06

BunBun!林道@GARRRR [埼玉・都幾川]

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月刊オフロードバイク雑誌『GARRRR』で連載中の林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道Touring』第2回は「都幾川ぐるぐる林道散歩」と題して埼玉県に行ってきた。

160906cover 都幾川は、ちょくちょく友達に連れていってもらうなじみのエリアだが、ふだんは必死でみんなの後ろにくっついてるだけで、どこをどう走っているのかすらまったくわからない。
それで今回は、北島智子さんに現地をガイドしてもらうことにした。タカハシの鉄くずバイクが壊れるたびに直してくれるバイクショップ SF-Boonのメカニックの一人だ。

いくつか林道を走ったが、とりわけ印象に残ったのは白石笠山線だった。

ほとんど残骸と化した入口ゲートからしてだいぶアヤシイ雰囲気だが、中に入ると道は狭いし石ころだらけだし崖っぷちだし草ボーボーで地面が見えないしでメチャクチャ怖い。
「ノミの心臓、ダックスフントの手足、毛虫のライディングテクニック」を持つといわれるポンコツライダー タカハシにとっては、ビクビクもんの恐怖体験だった。

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もっとも、一般的な林道ライダーにとっては、ライトなミニ・アドベンチャーが味わえる楽しいルートなのかもしれない。北島さんによると、草が枯れる季節になれば、だいぶ走りやすくなるということだった。

それでもガチの初心者には、やっぱりオススメできない。できれば少しバイクに慣れてから行ってほしい。
しかし、もしタカハシのように何年がんばっても全然バイクに慣れられない場合は、いっそ一生行かずに済ませる方法を考えたほうが賢明だ。

末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。
ルート詳細については誌面を読んでほしい。
『GARRRR』は毎月6日バイクブロスより本体917円で発売中だ。

なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。

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160906exlunch県道11号沿い「ラジュ モハン」のバターチキンランチセット 1000円

【林道位置情報】 Google Map
←林道 堂平山線 七重峠休憩所側入口
←林道 萩平笠山線 県道11号側入口
←林道 白石笠山線 七重峠側入口
←作業道 砥石線 椚平側入口

16090611※Model&Guide Tomoko Kitajima + YAMAHA SEROW225
※PHOTO by Katz Takahashi

【ラジュ モハン】←都幾川でインドカレーといえばここ!
【SF Boon】←タカハシの二輪車風スクラップすら直せるバイクショップ(東京・杉並区)

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2016.08.06

BunBun!林道@GARRRR [滋賀&福井/おにゅう峠]【新連載】

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月刊オフロードバイク雑誌『GARRRR』で、林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道ツーリング』の連載が始まった。イラストマップ付きの林道実走ルポ&ガイドだ。

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初回は「若狭・鯖街道の旅」と題して小浜湾周辺を走ってきた。

滋賀・福井の県境にあたる、おにゅう峠近くのいくつかの林道と広域基幹林道若狭幹線を走ったが、日頃の行いが悪かったからか、あちこち行き止まりになっていたのが残念だ。

あいにく誌面がモノクロでカラー写真が掲載できないから、せめてこのブログにはカラー写真を上げておく。林道の雰囲気くらいは、なんとなくわかるだろう。

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連載開始にあたり、編集部からは「オマエのポンコツバイクの写真は絶対撮るな!」「オンロード用のメットをかぶるなんて、もってのほか!」「穴の開いたジャケットとワークマンのズボンと首に巻いた粗品タオルは撮影禁止!」などと、タカハシのブザマな容姿が美しい誌面を汚さないようキツ~~くクギを刺されている。

だから誌面には、薄汚いタカハシの写真は一切出ていない。そのかわりライムグリーンのKLX250を駆る中西厚敬さんに、モデル兼ガイドとして華麗にページを飾ってもらった。
ちなみに中西さんは白黒シマシマの服を着た関西人だが、だからといって、とくに熱狂的な阪神ファンってわけではない。カーネルサンダースを道連れに道頓堀川に飛び込んだり、六甲おろしを絶唱しながら夜道で巨人ファンを襲撃したりする人ではないので、誤解のないようお願いしたい。

末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。ルート詳細については誌面を読んでほしい。

『GARRRR』は毎月6日バイクブロスより本体917円で発売中。
なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。

【取材裏話イラストルポ】
☜CLICK to READ

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おにゅう峠に近い「山帰来」のコーヒー。お菓子付きで350円!
【源流の駅・山帰来】←山の案内所&休憩所。食事も宿泊も可。

【林道位置情報】 Google Map
←おにゅう峠/福井県側 林道上根来線 入口
←林道伯父ケ谷線 入口
←広域基幹林道若狭幹線 阿納尻入口

160806bunbunrindopan広域基幹林道若狭幹線からは若狭湾の絶景パノラマが楽しめる

※Model&Guide Atsunori Nakanishi + KAWASAKI KLX250
※PHOTO by Katz Takahashi

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2016.07.13

ツーリングライダー祭@アウトライダー

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清里高原で開催された「ツーリングライダー祭」に参加してきた。

Hub倶楽部というツーリング愛好家団体と、ホッカイダーという北海道ツーリング愛好家団体が、『アウトライダー』誌の30周年を祝して共催したイベントだ。

ふだんほとんどツーリングなんてしないもんだから、ツーリングライダーの仲間に入れてもらえるかどうかすら怪しいくらいなのに、主催者から「遊んでばかりいないで、たまにはトークショーくらいやれ」と命じられ、宴席で少し話をすることになった。

『アウトライダー』歴代編集長や、野外料理の巨匠、太田"イタチョー"潤さん、林道野宿ツーリングの始祖、寺崎"さすらいの野宿ライダー"勉さんといった、名立たるライダーたちが貴重な体験を話す場だ。
おまえなんぞにその末席を汚させてやるんだから、ずいぶんもったいない話だ、せいぜい感涙にむせびながら身を粉にして働けと言われれば、無名のタコライダーに選択の余地はなかった。

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わけもわからずステージに上がったが、ライターの野岸"ねぎ"泰之さんやイラストレーターの松本"ライディングストマック"よしえさん、カメラマンの小原"ホッカイダー"信好さんの手慣れた進行で、ともかく無事に済ませることができた。
ロクな話をしなかったが、その頃にはすでにオーディエンスが全員酔っぱらっていて、誰も話を聞いてなかったのが不幸中の幸いだ。

160713touringriderfesm_2_2 もちろん『アウトライダー』2016年8月号にも、このツーリングライダー祭の記事が載っている。

タカハシの写真も、誌面の片隅に、まるで印刷インクをケチろうとしたかのように、きわめて小さくウスラぼんやり掲載されている。
華麗にトークショーを繰り広げている雄姿とかだと嬉しかったのに、なぜか柴田雅人カメラマンから借りたカワサキ250TRにまたがってヘラヘラ笑っているマヌケな写真だ。

それはまあいいが、写真の横に「イラストレーターのタカハシとかいう男は、ライディング狂として本誌スタッフから総スカンを食らっている。はやく死ねばいいのに」という、誤解と偏見と悪意と尿意に満ちた、とんでもない暴露記事がついているのはどういうわけだ!

こういう劣悪なゴシップ記事が全国に流布してしまっては、たまったものではない。諸賢は今すぐ書店にかけつけ、『アウトライダー』を一冊のこらず購入したうえ、該当箇所を塗りつぶしてもらいたい。参考までに、バイクブロスより定価1180円で発売中だ。

※注・記事内容には多少タカハシの被害妄想もまじっています。

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