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2018.04.29

BunBun!林道@GARRRR[千葉県・養老渓谷]

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オフロードバイク雑誌『GARRRR』で連載中の林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道ツーリング』、第21回は「地磁気逆転! 養老渓谷チバニアンの旅」と題して千葉県養老渓谷周辺に行ってきた。

千葉・養老渓谷には地磁気が逆転した謎の地層が露出するスポットがある。この地層が示す地質時代を名付けるにあたり、イタリアチームによる「イオニアン」と日本チームが推す「チバニアン」が熾烈なプレゼン合戦を繰り広げてきた。しかし2017年11月にチバニアン(仮)が事実上の勝利をおさめ、いまや国際地質科学連合の正式承認を待つばかりとなっている。

地質時代といえば、古生代カンブリア紀や中生代ジュラ紀、白亜紀なんかがよく知られているが、46億年前の地球誕生以来、現在にいたるまでの地質時代はじつに100以上に分類されており、なんとその中の新生代第四期中期更新世の呼称がチバニアン(仮)として認められる見通しなのだ!(←もう大興奮!!)(←するよね?)(←するってば興奮するよね?)

Exchibanianこれが全世界で話題沸騰のチバニアン(仮)だ!

ついに日本の地名「千葉」が地球史上に深く濃く永久に刻まれる……これは千葉県民のみならず、1億2000万日本国民すべてにとって死ぬほどホットな話題のはずだが、なぜか日本メディアは4年に一度のくだらないスポーツ大会や政治家のセクハラ疑惑なんぞに夢中で、かんじんのチバニアン(仮)がさほど取り上げられていないのが残念でならない。

断じてこのままでいいハズがない!
誇り高き千葉県民よ、さあ今こそ目をさませ!!

615万県民のふるさと、最愛の千葉の地を海外企業に蹂躙され、あろうことか米国製チュウチュウ黒ネズミ公園なんぞ建設され、あまつさえ「東京○○ランド」などという屈辱的な名前までつけられたにも関わらず、ちぎれんばかりにシッポを振って喜ぶ嘆かわしい日々には、もうきっぱりと別れを告げよう。
今こそピーナッツをガンガンぶちこんだチバニアン(仮)せんべいを焼き、アサリをこってり練り込んだチバニアン(仮)まんじゅうを大量生産して、チバニアン(仮)の名と輝かしき千葉の栄誉を全国に、いや、あまねく世界にとどろかせようではないか!!

あ、そうそう、じつはここからが本題なんですけどね千葉の皆さん。
もしチバニアンのゆるキャラとか必要なら、(自称)悲運の天才イラストレーター、タカハシにも一枚噛ませてもらえないですかね? お安くデザインしますよ。ちなみにキャラの名前は「地磁気ぐるぐるちゃん」の一択でいきたいと思ってるんですけど、どうですかね?

末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。
ルート詳細については誌面を読んでほしい。『GARRRR』は毎月6日バイクブロスより本体917円で発売中だ。

なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。

【取材裏話イラストルポ】 ☜CLICK to READ

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Exfood安くてうまい高滝ダム記念館のロースとんかつ定食、850円
■website■

【林道位置情報】 Google Map
←林道西沢線 入口
←林道安場線 入口
←林道大福山線 北側入口
←林道加茂線 入口
←林道大福山線 南側入口

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[取材協力]千葉レスキューサポートバイク ■website■  

※Model&Guide
:Boso-zoku #1(Toru Okada)+ BMW G650 GS SERTAO
:Boso-zoku #2+ HONDA CRF250 RALLY
:Boso-zoku #3+ HONDA CRF250 RALLY
※Photo:Katz Takahashi

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2018.04.28

レンタルカート耐久 [サーキットあづみ野]

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カート仲間の中橋さんから「今度レースに出るんだけど、足手まといにならないなら参加させてやってもいいよ」と、社会福祉精神にあふれるありがたいお誘いがあった。彼のホームコース、サーキットあづみ野で開催されるレンタルカート耐久レースだ。
最近ほとんどカートに乗る機会がなかったタカハシは、「足手まといにならないなら」という参加条件は見なかったことにして、シッポを振って瞬時に参加を決めた。

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レースは通常2時間耐久だが、今回は特別に時間を縮めて90分耐久として開催された。
多くのチームはドライバー3人体制で臨むが、中橋・タカハシ組は2人体制を敷いた。といっても、骨のズイまで体力を削られるレーシングカートとは違い、レンタル専用カート、ビレルN35を使うから、フィジカルにはさほどキツくない。7回のドライバーチェンジが義務付けられているので、ドライバー2人体制なら一人あたり4回走ればフィニッシュだ。

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おおかたの予想通り、タカハシが足を引っ張ったせいで予選は不本意な6番手で終了。
決勝のスタートドライバーはもちろんエースの中橋さんがつとめた。シグナルブラックアウト、中橋さんは6番グリッドから怒りの猛ダッシュをかける。ジムカーナ競技で鳴らしたドライバーだけに、得意のゼロスタートのスピードは他の追随を許さず、オープニングラップで一気に3位までポジションをあげた。

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中橋さんはその後もシュアな走りでじわじわとタイムを詰めながら優位にレースをすすめ、チームをみごと2位表彰台へと導いてくれた。
しかしその栄光の反面で、わがチームはレース中にオレンジボール・ペナルティの恥辱をもくらっていた。
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オレンジボール(オレンジディスク)とは、黒字にオレンジのマルが描かれたフラッグで、車両や装備に故障等があり、競技続行できないマシンに対して出される警告だ。この旗が出たら、いったんピットに戻って修理などを行ってからコースに戻らなくてはならず、大幅なタイムロスとなる。
ただ今回のペナルティは車両故障ではなかった。タカハシがうっかりレーシングスーツのファスナーを閉め忘れたままコースインし、服装規定違反でオレンジボールをくらってしまったのだ。まさに最低最悪の情けなすぎるぺナルティである。
ふだんからだらしない服装で故障だらけの各種ポンコツマシンを運転し、カート仲間から「歩くオレンジボール」とまで呼ばれてきたタカハシだが、まさかレース中にガチでオレンジボールをくらってしまうとは……。

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こんなカスみたいなペナルティを押し付けられたうえ、1ラップごとにいちいちカメ走りを披露して足を引っ張るタカハシがパートナーという最悪の状況で、鬼の常連ドライバーたちを抑え、みごと2位を獲得できたのは、ひとえに中橋さんの類まれなるドライビング・センスによるものだとしか言いようがない。
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さてそれはいいとして、中橋・タカハシ組のチーム名は「色鉛筆と宿」であった。
エントリー手続きの際、中橋さんが一瞬のヒラメキをもとに命名した。たしかにイラストレーターとペンションオーナーという二人の職業を端的に表したわかりやすい名前には違いない。しかしそれにしてもチーム名としてコレはどうなのか……。
タカハシは中橋さんの卓越したドライビング・センスに心酔感服するいっぽうで、ネーミング・センスにはひそかに一抹の不安を抱いているのだが、チームに損失しか与えないヘタレなオレンジボール野郎にそんなゴタクを並べる権利はなく、いまだに何も言い出せないままでいる。

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■サーキットあづみ野 【website】
■リゾートインスクアミッシュ(中橋さんの"宿") 【website】

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2018.04.06

BunBun!林道@GARRRR[京都府・山城]

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オフロードバイク雑誌『GARRRR』で連載中の林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道ツーリング』、第20回は「京都・山城 春待ち林道ツーリング」と題して京都・山城エリアに行ってきた。

京都といえば、碁盤の目の街路に「うなぎの寝床」と呼ばれる町家や神社仏閣が建ち並び、だらりの帯の舞妓はんがぽっくりを鳴らして行き交うはんなり系観光都市だと思っている人もいるだろう。むろんけっして間違いではない。

しかしそれはかつての平安京にあたる京都市街中心部だけの話。京都府下には、平安京の人々から僻地とみなされ、ときに蔑まれてさえいる丹波、丹後、山城などのエリアがある。あるどころか、じつはこれら辺境エリアは京都府の大半を占めるほど圧倒的に広大で、京都の本質ともいえる地域なのだ。

丹波は亀岡市などを含む西部の山地にあたり、丹後は宮津市などを含む北部山地や海浜部をいう。今回走った山城は南部の丘陵地帯だ。いずれも、「いわゆる京都」とは一線を画する田舎ムード全開のエリアだが、なかでも山城にはとりわけ華がない。だらーーーんとゆるゆるの丘が広がっているだけで、めぼしい観光資源がほとんどないためだ。

観光客だと退屈するだろう。というか、もし初めての京都旅行が山城エリアだという人がいたら、かなりマニアックなモノを調べている怪しい研究者か、だいぶ頭のヨワい産業スパイか、よっぽど度の過ぎた変態くらいのものだろう。

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ただ林道ライダーにとっては、山城はそう悪くない土地だ。誰でもいつでも走れるイージーな林道が多いうえ、平安京ではとても受け付けてもらえない泥まみれのオフロード・ウエアで食堂に乗り込んでも嫌な顔ひとつされない。ふわんとゆるゆるな京都を楽しみたいライダーにはオススメだ。
どうせオフロードライダーなんて、もともと度の過ぎた変態ばかりなんだから、今さら変態扱いをおそれる必要もない。ぜひ初めての京都旅行には山城エリアを選び、さらなる変態への道を驀進してみてほしい。

末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。
ルート詳細については誌面を読んでほしい。『GARRRR』は毎月6日バイクブロスより本体917円で発売中だ。

なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。

【取材裏話イラストルポ】 ☜CLICK to READ

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「たなか家」の西京うどん。ゆず胡椒が香る600円。
■website■■たなか家■

【林道位置情報】 Google Map
←林道奥山北谷線 入口
←林道三上山今ケ谷線方面支線 入口
←林道片原山線 入口
←謎林道(仮・天神川線) 西側入口

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※Model&Guide Toshikazu Iwata + YAMAHA SEROW225
※Photo:Katz Takahashi

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