BunBun!林道@GARRRR[群馬県・御荷鉾]
オフロードバイク雑誌 月刊『GARRRR』で連載中の林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道ツーリング』、第14回は「御荷鉾(みかぼ)スーパー林道をめぐる旅」と題して群馬県の御荷鉾山周辺に行ってきた。
御荷鉾の林道ではやたらとシカを見かけたが、ちょくちょく動物に出くわすのは、何もこの山に限ったことではない。
シカやサルは林道で最もよく見かける動物だ。大型の鳥類ではキジをよく見る。ときにはイノシシやカモシカにも出会うが、幸いクマにはまだ遇ったことがない。
人口密度が極端に低い山中では、その反対に動物密度がまあまあ高いから、彼らを見かけるのも当然といえば当然だ。驚くことは何もないはずなのに、ふだん見慣れない野獣ばかりだから毎回ちょっとびっくりさせられる。御荷鉾ではトンネルの中でシカに遭遇
町の中でも、ネコ程度の野獣は珍しくないし、ときにはタヌキやキツネやイタチが出ることもある。神戸など六甲山周辺の町では、イノシシもよく現れる。
しかし以前はよく見かけた野獣の一種、イヌは近年あまり町で見なくなった。子供の頃は、近所をうろついている子犬を追いかけまわして捕まえたりしていたが、今どこかでばったりイヌに出くわしたら恐怖を感じるかもしれない。
人間が強権をふるう町というエリアでは、野獣はやはり異世界の生き物だ。
町で見かける動物の大半は、飼育ケージに詰め込まれ、紐でゆわえつけられ、人間に見物されるためだけに生きている。そんな連中ばかり見ていると、ふと人間がこの世界を支配しているような錯覚に陥ることもあるだろう。
しかしむろん人間はこの世界の王などではなく、ごまんといる動物の一種にすぎない。その事実を思い出すためにも、たまには山中の泥道ふかく入り込み、動物に見物される側に回ってみるのもいいのかもしれない。
末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。
ルート詳細については誌面を読んでほしい。『GARRRR』は毎月6日バイクブロスより本体917円で発売中だ。
なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。
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