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2017.08.05

BunBun!林道@GARRRR[東京都・奥多摩]

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月刊オフロードバイク雑誌『GARRRR』で連載中の林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道ツーリング』、第13回は「奥多摩 トーキョー林道めぐり」と題して東京都の西端、奥多摩に行ってきた。

「東京」といえば、高層ビルが建ち並び満員電車が行き交う世界有数のメトロポリスだが、「東京都」となると、必ずしもそうとはいえない。のんびりした森に囲まれた郊外の小さな町から小笠原諸島のような絶海の島々まで、さまざまな東京都がある。奥多摩もそんな東京の辺境のひとつ。山は深く、湖水は澄み、満点の星空が輝く自然の地だ。

タカハシの住む町からいちばん近い林道群のひとつでもあるが、今回このエリアを走ったのは、取材用バイクCRM80がトラブルを抱えていたからだ。

CRM80は、タカハシレベルのタコライダーが林道をチンタラ走るにはピッタリのナイスバイクだが、なにしろ20数年前の旧車だけに耐久性に難がある。
じつは前回の取材時、かすかにエンジンの異音とパワーフィールの悪化を感じていたが、不調とまでは言いきれず、これで修理に出すのもな~、次の取材もあるしな~などと、グズグズほったらかしにしていた。
しかし、もし林道に入ってエンジンが動かなくなったらシャレにならない。そこで多少は救援の手が届きやすそうな近場の浅い山で取材を済ませようと企んだのだ。

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悪い予感は的中する。何本かの林道を走るうちにパワーが落ち始め、キックスタートができなくなった。しつこく押し掛けすればギリギリ始動できるものの、舗装路ならともかく、路面の悪い林道では押し掛けができないケースも考えなくてはならない。

取材ルートの最後にリストされていたのは、標高差250mを直登する急勾配の林道麦山線。途中でエンジンを止めてしまうと再始動できる保証はない。万一の場合は転がして山を降りることにして、とりあえず途中では絶対エンジンを止めず、最後まで一気に登りきる作戦をとった。
本来なら林道のあちこちで写真を撮りながら取材を進めるんだが、さすがにそんな余裕はない。通り抜けるだけでも通り抜け、少なくともちゃんと走れる道だということだけでも確認しないと記事にできない。

登りはじめると、たちまちオーバーヒートを知らせる水温警告灯が点いた。
ふだんなら少しの間エンジンを止め、冷却してから再スタートするところだが、もしここでエンジンを止めたら一巻の終わりだ。可能な限り回転を下げつつギリギリまでスピードを乗せ、ラジエターに当たる風を稼ぐしかエンジンを冷やす手段はない。
上り坂一本勝負、玉砕覚悟のワンウェイ・アタックだ。

幸い麦山線はなんとか登り切れ、つまらないなりにもまあまあ正しい記事が書けた。
だがその代償として、CRM80のエンジンは完全に死んだ。

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バイクは帰宅後ショップに持ち込んだ。古すぎてエンジン系の部品がなく、普通の方法では直せないが、ショップは力を尽くして何とかしてくれるという。
愛機が単なるクズ鉄に成り下がるか、バイク型クズ鉄として踏みとどまれるかは、ショップの腕とタカハシの運次第。ふだんはなかなかタカハシにほほえんでくれない幸運の女神様だが、ここは一発、玉砕覚悟のお祈りワンウェイ・アタックで、どうにかお慈悲を頂戴したいものである。

末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。

ルート詳細については誌面を読んでほしい。『GARRRR』は毎月6日バイクブロスより本体917円で発売中だ。

なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。

【取材裏話イラストルポ】 ☜CLICK to READ

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R411沿い「Rider's cafe 多摩里場」の多摩里場キーマカレー。800円
【Facebook page】

【林道位置情報】 Google Map
←林道倉沢線 入口
←林道不老線 分岐入口
←林道井戸入線 東側入口
←林道井戸入線 西側入口
←林道麦山線 麓側入口

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※Model&Guide Takeshi Nakao + YAMAHA SEROW225
※Photo:Katz Takahashi

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