BunBun!林道@GARRRR [福島・いわき北部]
月刊オフロードバイク雑誌『GARRRR』で連載中の林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道ツーリング』、第12回は「いわき北部 フラット林道の旅」と題して福島県いわき市に行ってきた。
いわき市にはやたらたくさん林道があるが、低山を走るルートばかりで景観面にはあまり華がない。いくつかの地味な温泉を除けば、目立った観光施設もない。
そのなかでひときわ異彩を放っているのが「いわき市 海竜の里センター」だ。何の変哲もない田園のど真ん中に、突如として巨大なブラキオサウルスと色鮮やかな観覧車があらわれる。
ディズニーランドと比べるのはさすがに酷だが、アトラクションはどれもピカピカに整備され、地方の小型アミューズメントパークとしては驚愕の充実ぶりをみせている。「いわき市 海竜の里センター」は入場無料、アトラクション各200円
1968年、この付近でクビナガリュウの化石が発見されたことにちなみ、センターには小ぶりの恐竜模型がいくつか屋外展示されている。
地味な泥道をえんえん走るツーリングに疲れたら、ときにはヴィヴィッドな遊園地の色彩に囲まれ、恐竜たちとたわむれて8千万年の昔に心を遊ばせるのも悪くない。
ところで、いわき市を南北に貫く国道6号線は、このエリアから約20㎞北上した地点から二輪車の通行ができなくなっている(取材時点)。なので北側からいわき市にアクセスするライダーは、国道6号線の利用を避けてほしい。
規制の根拠は明記されていないが、すぐそばに福島第一原子力発電所があるから、外気にさらされて走る二輪車乗りは、いちおうそのへん考慮しろということなのかもしれない。
一日も早く安心して二輪車が国道6号線を走れるようになってほしい。
だが原発事故の傷がすべて癒えるには、それよりもずっと長い時間がかかるだろう。
せっかくこうして8千万年前の過去を楽しく想像できたのだから、同じように8千万年後の未来も楽しく想像できる状況になってくれればいいのだが。
末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。
ルート詳細については誌面を読んでほしい。『GARRRR』は毎月6日バイクブロスより本体917円で発売中だ。
なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。
【取材裏話イラストルポ】 ☜CLICK to READ
【林道位置情報】 Google Map
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