BunBun!林道@GARRRR[箱根]

月刊オフロードバイク雑誌『GARRRR』で連載中の林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道ツーリング』、第8回は「早春林道、箱根八里の旅」と題して神奈川県に行ってきた。
有名な瀧 廉太郎の「箱根八里」は
♪箱根の山はぁ、天下の嶮(けん) 函谷關(かんこくかん)も ものならずぅ~♪
という歌い出しで始まる。日本国の少年ならば、幼い頃こぞって愛唱し、喉から血を流すまで歌い狂った(いや、それはタカハシだけかもしれないが)超ポピュラーな国民歌謡である。
日本国民は、納税の義務とともに、この歌詞を二番の終わりまですべて丸暗記している義務があるわけだが、ブログを読んでいるかもしれない外国人や宇宙人のために少しだけ書いておくと、そのあと
♪萬丈(ばんじょう)の山ぁ 千仞(せんじん)の谷ぃ 前に聳(そび)へ 後方(しりへ)にささふぅ~♪
と続く。
現代の言葉に直すと
「箱根は日本でいちばん険しい場所だ(嘘)。中国の関所つまり入国管理局なんか比べ物にならないくらい厳しく人を拒んでいる(嘘)。なにしろ高さ1万丈つまり標高約3万3000mもの山がそびえ(嘘)、深さ1000仞つまり約2000mもの谷があるからだ(嘘)」
といった、まあまあ嘘だらけっちゃ嘘だらけの歌である。
今回の箱根林道ツーリングの実際の最高到達点は標高729m、昔の単位に直せば約240丈だから、科学的には、せいぜい歌の42分の1くらいの価値しかない。
勇壮きわまりない箱根八里の歌詞にくらべると、リアル箱根八里はずいぶんチマチマしたみみっちい山だともいえるだろう。
しかし、そんなチマチマとみみっちい箱根の林道を走っていたタカハシは、高さわずか50㎝の岩の段差に出くわしてあっさり登頂をはばまれ、うなだれて帰宅する結果となった。
歌の中で「八里の岩根、踏み鳴らす」と称えられる往時の武士たちや、「八里の岩根、踏み破る」とうたわれる当時の壮士たちの勇猛さに比べると、たった50センチの段差で八里の岩根にあっけなく追い返されてしまう現代のオフロードライダーの、なんと情けないことであろうか。(いや、それこそタカハシだけかもしれないが)
末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。
ルート詳細については誌面を読んでほしい。『GARRRR』は毎月6日バイクブロスより本体917円で発売中だ。
なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。
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Comments
来たんですねー。
寒い間は、白銀林道です。
支線探索もされたようで、記事を拝見します。
写真がいいですねー。
Posted by: チェッチェッチェロー | 2017.03.10 20:51
こちらもレスが遅くなってすみません💦
白銀林道は初めて走りましたが、気持ちのいい道ですね。眺めもよくて、楽しかったです~(^O^)
Posted by: タカハシ | 2017.05.11 17:30