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2012.06.12

ツインリンクもてぎ ダートトラック

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ダートトラック・レースは、楕円形の土のトラックを反時計まわりにひたすら走り続けるだけのバイクレース。いかにもアメリカン・モータースポーツらしい単純な競技だ。日本では、ギャンブル・オートレースがこのスタイルによく似ている。

120612dirttrackm01ツインリンクもてぎには日本唯一の本格的ダートトラックコースがあったが、不況のあおりで、ついに今春、15年の歴史に終止符を打った。
このコースが閉鎖されると、もう死ぬまで走るチャンスなんかなさそうだから、最終開催の「ダートトラック・スクール」に参加させてもらうことにした。

120612dirttrackm02_3ところがその直前、トレーニング中にうっかり右腿の筋肉を切ってしまった。
医師によると、腿の内転筋が半分ちぎれて右脚がプランプランになっているという。幸い手術はしなくてすんだものの、最低1カ月の安静を言い渡された。その間は速く歩くのさえ禁止だそうだ。

これはマズい……。

120612dirttrackm03ためしに「週末にバイクでダートを走りたいんですけど、ちょっとくらい構わない?」と医師に訊いてみると、案の定「アホかきみは!」と叱られた。いま脚にへんな力がかかると、股関節がユルユルになって歩けなくなる危険もあるんだそうだ。
それでも粘り強く交渉し、「少しでも痛んだらすぐやめる」という約束で参加の許可だけはとりつけた。

120612dirttrackm04しかし、いくら医師が許しても、たしかにこの脚で走るのは簡単ではない。とくにダートトラックのような左ターンでは、イン側へバイクを抑え込むのに右の内転筋が欠かせないからだ。

とりあえず安全のため、医療用サポーターと包帯で右足の腿から膝までガチガチに固定することにした。あと、スピードを出すのは潔くあきらめ、ツーリングペースで走ることに決めた。でも、それじゃわざわざレーシングコースを走る意味がないんだが。

120612dirttrackm05_2もてぎのダートトラックスクールでは、バイクやプロテクタなどの装備もすべてレンタルしてくれる。

バイクはCRF100。100ccの空冷4サイクル単気筒エンジンを積んだホンダ製の競技車で、いちおうレーサーだが、おっとりしていて誰でも簡単に乗れるマシンだ。
ただ、ダートトラック・レーサーにはフロントブレーキが付いてない。減速と姿勢制御をリアブレーキだけでおこなうところが、ふつうのバイクとちょっと違う。

120612dirttrackm06_3鉄スリッパも借してもらった。トラックに着いた内足をうまく滑らせるために必要な装具だが、なにしろ鉄だから、しばらく履いてると、重くて足がだるくなるのが欠点だ。

スクール参加者は、テクニックのレベルに応じてクラス分けされ、クラスごとに200メートルトラックを走る。他のクラスが走ってる間は、トラックの外でパイロン・ターンの練習だ。

120612dirttrackm08_2タカハシは初心者クラスに入れてもらった。初心者クラスでも、まだ心配だったので、できれば「犬クラス」とか「虫クラス」に入れてほしかったが、そういう幼稚園っぽいクラスはないそうだ。

最初はおそるおそるパイロンターンの練習。コーナー入り口でリアブレーキを踏んでテールスライドさせ、クルッとまわる簡単なドリルだ。
しばらくすると200メートルトラック走行が始まる。うまいライダーが思い切り走ればソーカイなんだろうが、タコライダーがへっぴり腰でツーリング走行していると、ダートトラックは単なる砂の広場でしかない。原チャリ免許を取ったばかりのヤンキー高校生が、夜中に公園をぐるぐる走りまわって遊んでるのをよく見かけるが、やってることはあれとそんなに変わらない。

120612dirttrackm07_3レースのマネ事をするつもりでスクールに参加したタカハシは、なぜか軽くヤンキーのマネ事をしただけでコースを去ることになった。
まさにガッカリな結末だ。しかしガッカリしたのは、ケガでちゃんと走れなかったからではなく、わりとフツーに走れてしまったから。カメライダーの場合、もともとたいしたスピードで走っていないため、身体のコンディションは走りのパフォーマンスにまったく影響しないらしい……。

120612dirttrackm10たしかにあと100年くらい必死に練習をすれば、タカハシだっていつかは人並みにダートトラックを走れるようになる可能性もなくはない。が、そのためには、まず第一にスペインへの財政支援が奏功しなくてはならない。それによってユーロ圏経済が持ち直し、引き続き世界経済全体が持ち直し、しかる後に日本経済が持ち直し、やがてはホンダの業績が好転し、モータースポーツ活動の資金が増え、ダートトラックコースの運営が再開されたあかつきには、タカハシも練習を始められる。

世界経済が混迷をきわめるなか、ダートトラック・マスターへの道は目がくらむほど遠い。
いつかタカハシがまともに走れるようになるためにも、日本とホンダには、今後ぜひともガンガン稼ぎまくってもらいたいものである。
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