YAMAHA TRICKER

バイク屋の宴会で知り合ったENDさんのヤマハ トリッカーを借りてダートを走った。
トリッカーはSOHC4サイクル空冷単気筒249ccエンジンを積んだオフロードバイク。メカニズム的には目立った特徴のないオーソドックスなレイアウトだが、操縦性に重点をおいたユニークな車体設計のおかげで「フリーライド・プレイバイク」のキャッチコピーそのままの、軽快で機敏なバイクになっている。
ENDさんのトリッカーは、ロードタイヤを履き、オンロード寄りにセットアップされているが、もともとはトライアルバイクをベースに、往年のトレールバイク風のユルい実用性を加味して作られたオフロード車だ。最高出力は18psと控えめながら、粘り強く素直なエンジンとスリムなボディ、ゆったりしたポジションで、誰もがリラックスしてライディングを楽しめる。 街乗りから林道ツーリング、ダート遊びまでカバーする究極のマルチパーパスバイクである。
しかし、車両重量125kgのボディは本格的なトライアルにはちょっと重すぎる。かといってモトクロス的にガンガン攻めるにはパワー不足で、コーナーではフロントが逃げてペースが上がらない。コンペティション志向の上級ライダーの中には、どっちつかずのハンパなマシンだと思う人もいるかもしれない。
が、適当にハンパだからこそ融通がきき、ライディングの幅が広がる。一般的な中級ライダーがストレスなく走りを楽しめるのは、こういうユルい設計のタマモノともいえる。
また、タカハシのようにさらに低レベルのヘタレ系下級ライダーも、トリッカーなら安心して近所の本屋やコンビニに買い物に行ける。小さく軽く運転しやすいおかげで、なんと3回に1回は転ばず無傷で家まで帰ってこられるのだ。まさに驚異の安全性能だといわざるをえない。
さて、トリッカーのキャッチコピー「フリーライド」とは、曲芸っぽいライディングが楽しめることを意味する言葉だ。どんなヘタレライダーでも、トリッカーにさえ乗れば、アッという間に急坂をよじ登ったり、軽々とジャンプしたり、ビシッとスタンディングスティルをキメたり、びんびんウイリーしたりできる。
それどころか、さらにテクニックを極めれば、バイクを思いきりバンクさせて地面と完全に平行になるまで寝かし込み、タンクとサイドカバーを激しく砂利にこすりつけてズルズル削り、レバーやペダルを豪快に折り曲げつつ車体をピタリと静止させるという、超人的ハイテクニックまで使えるようになるのだから驚きだ。
今回はせっかくトリッカーに乗せてもらったことでもあるし、タカハシも一発気合いを入れて、この難易度の高いテクニックに挑戦。写真のとおり鮮やかにワザを決めることに成功した。
トリッカーのすぐれた運動性能がいかんなく発揮された素晴らしいアクションシーンを目撃して、オーナーENDさんもすっかり満足し、思わず感涙にむせんでいたようだ。わずか数分の試乗で完全にズタボロになったマシンを返しに行ったとき、彼の目にキラリと光るものがあったのが、なによりの証拠である。
※photo by H."Supersonic bio-mecha-borg"Athupiro

Comments
写真で見るのも、また違って面白いですね
ズタボロ状態がよくわかるです・・・
あれ以来ダートは行ってないので
ヘタレがヘタレのまんまです
また、行きましょ!
Posted by: END | 2008.07.02 at 19:09
おお、ENDさん、こんにちは!
先日はトリッカーありがとうございました。いや、あれはマジ面白いバイクですね~。
あの初ダート以来、オフ遊びには行っておられないようですね。でもENDさんのようなスジのいいライダーは、すぐ上達されるはずです。
またオフロード遊びご一緒したいですね。次回を楽しみにしてます~♪
Posted by: 高橋 | 2008.07.03 at 01:56