KAWASAKI KSR-2

1990年に発売されたカワサキのリトル・オフローダーKSR-2。小型人類タカハシが乗ると、なんとなくフルサイズのマシンに見えなくもないが、じつはオモチャのように可愛い超小型バイクだ。
最高出力10psを誇る水冷2サイクル単気筒79ccエンジンは、乾燥重量77kgの軽量ボディを蹴飛ばすように加速させる。ショートホイルベースと小径タイヤのおかげで運動性もバツグンにいい。
発売当時は中途半端なスーパーバイカーズ仕様として売られていたが、モタードレースのカテゴリーが確立された現在では、きっちりモタード仕様にして乗っているライダーが多いだろう。このKSR-2もモタードレースに参戦するため、あちこち改造されている。
とはいえ大幅な改造はされていない。タイヤやチャンバー、スイングアームは交換されているが、サス本体やエンジンなどの主要部はほぼノーマル。改造範囲が狭いぶん、オリジナルの乗り味をしっかり残したマシンだともいえる。
なにしろ小型軽量だから、手軽にぶんぶん振り回せるのがいいところだ。エンジンのレスポンスもよく、キビキビとよく走る。初心者から上級者まで誰もが楽しめる、たいへんよくできたファンバイクである。
が、楽しく走るのと速く走るのではちょっと事情が違う。もともと足が短いリトルバイクだから、サス・ストロークに余裕がなく、ダートでペースアップしてゆくと、とたんにマシンが暴れはじめてしまうのも事実。ちょっとした暴れ馬状態になるわけだ。だが、もともとリトルバイクなので、それもせいぜいリトル暴れ馬程度。腕のいいライダーなら、多少飛ばしてもコントロールできなくなったりはしない。
が、タコライダーが飛ばせば話は別で、当然のごとくアッというまに転倒してしまう。
でも、もともとリトルバイクなので、転倒してもせいぜいリトル転倒程度。損害だってせいぜいリトル損害程度である。(いやたぶん)
そんなリトルバイクがリトル転倒したからといって、いちいちライダーに文句をつけていては、心までリトルなリトルオーナーなどと蔑まれかねない。だからKSR-2オーナーたるもの、たとえピカピカの外装をズタボロにされても、キャッチタンクがドバドバあふれてエンジンがかからなくなっても、ニッコリ笑って「リトルバイクのリトル転倒なんだからいいんだ」と考えるようにしたいものだ。
バイクがリトルだからこそ、オーナーはますますビッグな許しの心をもち、転倒したタコライダーにいたわりの言葉をかけ、ケガの治療をし、水と食糧を与え、ときには滞納家賃や電気・水道料金なども支払ってあげれば、さらに喜ばれることだろう。
林道ツーリングで知り合ったキムさんの愛車。山中のダートで試乗させてもらい、素晴らしい加速・旋回・転倒性能を楽しむことができた。
タカハシとしては次回もぜひ貸してほしいと大熱望しているのだが、今回は男らしくビッグな心で笑って許してくれたキムさんも、次回まで許してくれるかどうか、さすがにちょっと保証のかぎりではない。

※photo by H."Supersonic bio-mecha-borg"Athupiro

Comments
どうも、ごぶさたです
今頃になって見ました
私のKSRが活き活きと撮れてますね
カッコいいです!
次回もまた乗ってみてくださいな
転倒も大破しないかぎりは
笑って許しますのでw
Posted by: キムやん | 2008.12.13 at 06:32
おお、キムさん! こちらこそご無沙汰です! お元気でしたか?
KSR-2、マジで素晴らしかったです~。ほんとありがとうございました。いや、しかしコケてばっかりでごめんなさい!
今年ももう押し詰まってきて、年内の京都帰省は、クリスマス展のための1回だけ。さすがに今回バイクを楽しむ時間はとれませんが、もしよかったら、展覧会にもお越しくださいね。
もちろん年が明けたら、また京都でもガンガン走るつもりですからぜひご一緒しましょう。
そのときはまたKSR貸してくださいね♪(←こらこら)
Posted by: 高橋 | 2008.12.13 at 14:24