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2007.11.06

SUZUKI RMX250S

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RMX250Sは、92年にスズキが発売したオフロードバイクだ。エンデューロレーサーゆずりの249.6cc水冷2サイクル単気筒エンジンは40psのビッグパワーを発揮し、すぐれた足回りと相まって、当時、ライダーたちの間で「公道レーサー」の名をほしいままにした。
あまりにも高性能すぎてタカハシには縁がなかったバイクだが、先日、山中のダートで出会った太っ腹なライダーが乗らせてくれた。

071106m02ハイパワーマシンではあるが、暴れ馬ではない。スロットルに素直に反応し、開けたぶんだけリニアに伸びるフラットで乗りやすいエンジンだ。足回りにもゆとりがあり、荒っぽい操作をしてもサスペンションが暴れるようなことはめったにない。軽くて扱いやすく、乗り味はむしろイージーだ。
そうはいっても、一般的なアマチュアライダーが全性能を使いきれるような安直なバイクじゃないのはもちろんだが、性能の半分くらい使うつもりで走るなら、誰もが簡単に林道ツーリングやモトクロスを楽しめる。タカハシでさえ、エンジンをかけずに坂道を転がして降りるくらいなら、じゅうぶん楽しめるマシンなのだ。

071106m03ただ、このシートの高さだけは納得いかない。895ミリ。それは短足人間タカハシの腰骨の高さをはるかにしのぐ。まるで全人類の中からタカハシだけを狙いすまして排撃するかのごとき差別的設計だ。
マトモにまたがれないため、タカハシは自力でエンジンをかけることさえできない。わざわざオーナーにエンジンをかけてもらい、よちよちと屈辱的な姿で走り出すハメになった。それどころか、コーナリングに入ったとたん、車体がなぜかどんどん傾きを増し、ついには地面と完全に平行になって停止。もうこうなると、いくら足を出しても、どこにもまったく接地させることができない。
これは、人によっては「転倒」とも呼ぶ怪現象で、一般的には車両の設計不良が主な原因だといわれているいるいる、いるったらいる!

071106m04転倒はRMXの高すぎるシートが原因である。スズキはただちにシート高を20センチ下げてRMX250Sを作り直すとともに、この怪現象によって傷ついたマシンと、マシンよりもさらに深く傷ついたオーナーの心をきちんと弁済してあげてほしい。
念のためいちおうタカハシからも、スズキ社長に成り代わって軽くオーナーに挨拶だけは通しておいたが、あとはスズキの営業部かお客様センターのほうで男らしく面倒をみるべきだ。それがバイクメーカーの果たすべき社会的責務というものであるあるあるある、あるったらある!
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※photo by H."Supersonic bio-mecha-borg"Athupiro

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