2010.02.08

大名栗林道 DC01 with CRM80[動画]

バイク雑誌『アウトライダー』副編集長、櫻井"アメリカンチェリー"伸樹さんの呼びかけで、昨秋、林道ツーリング「ダートクルーズ」が開催された。

ルートは約20キロにおよぶトレールが楽しめる首都圏有数のロングコース、大名栗林道。業界屈指の美人ライター、コバユリこと小林夕里子さんや、体毛系ワールドツアーカメラマン 河合"ヒゲキング"宏介さんなども参加するバイクセレブのための林道ツーリングだ。
タカハシも「道路のゴミ拾いと弁当の後片付けくらいだったら、みんなのジャマにならない範囲で参加してもいいよ」と声をかけてもらったので、ちぎれんばかりにシッポを振って参加させていただくことにした。

100208crm80bmw02mさて、こういうツーリングのスチル写真はたいていプロカメラマンが撮ってくれるんだが、今回はあいにくビデオ担当がいなかったため、急遽タカハシが撮影を拝命することになった。
だが、ビデオの準備をしてなかったので、持っていたのは激安デジカメ1台だけ。ホルダー類もないから、手持ちで撮るしかない。で、やむなく左手でデジカメを持ち、ずっと片手運転で林道を走りつつ撮影することになった。

おかげで猛烈にグラングラン揺れまくる超キモチ悪い映像が撮れた。
高価なパソコンを汚すといけないので、三半規管の弱い人は、念のためゲロ袋を用意してから鑑賞してほしい。

ところでタカハシは、愛車ホンダCRM80でこのツーリングに参加するつもりでいたのだが、他の参加車両が高級BMW車ばかりだと知り、ただちにマシンを変更。ドイツからBWM CRM80と呼ばれるニューマシンを直輸入し、ツーリングに臨んだ。
下の写真がそのバイクだ。世界的にも珍しいマシンなので、じっくり拝むとよい。

やはり自慢は、一般にはBWMという略称で知られているバイエルン・ワースト・モータース社のエンブレムの端正な美しさ。そして、コンビニサイズのリトルボディに搭載された1000cc水平対抗2気筒エンジンが生み出すスーパーパフォーマンスである。
オタッキーなバイクマニアの中には、エキパイの取り回しがワケわかんないなどと、いちいち細かい指摘をする神経質な人がいるおそれもある。が、実際これでビンビン走れてるんだから、誰にも文句をいわれる筋合いはないだろう。

なお、ビッグマシンで撮ったわりに、オンボード・ムービーには、やたらピーピーうるさい2ストロークサウンドが入っていると感じる人もいるかもしれない。が、それはただの幻聴か錯覚である。実際には、ドドドドド!というBWM特有の大迫力ツインサウンドが聞こえていることに早く気づいてほしい。
それでもまだおかしな音が聞こえる人には、一日も早く耳鼻科か心療内科を受診するよう勧めたい。

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2010.02.02

サーキット秋ケ瀬 最終コーナー[動画]

モータースポーツを楽しむにはさまざまな走行テクニックが必要だが、上級者のなかには、「いちばん重要なテクニックはブレーキングだ」と主張する人が多い。

タカハシのよーなタコドライバーには、彼らの深遠な言葉の意味は理解できないが、少なくとも、走行中に壊れるといちばんイヤな部品がブレーキだということくらいならハッキリわかる。ブレーキが大切な部品なら、ブレーキングだって、やっぱり大切なテクニックなのではなかろうか。(←と、だいぶ大ざっぱにガンガン推測中)
たしかに考えてみれば、ブレーキングのうまいドライバーは例外なく速いし、逆にブレーキングのヘタなドライバーに速い人はいない。

サーキット秋ケ瀬の最終コーナーは、わりかし速度の乗るストレートから飛び込む左の中速ターン。入り口がちょっとトリッキーな形になってることもあって、ブレーキングテクニックが試されるポイントだ。

でもブレーキングがヘタレなタカハシは、たいてい勢い余ってオーバースピードで突っ込んでしまう。それでカートがズルズル横滑りしてドリフト状態におちいることが多い。
遊びでワザとやるならともかく、カートでマジ走りをしているときには、ドリフトはただ遅いだけのムダ走りだ。そのわりにコース幅をふさいでジャマになるため、速いドライバーたちにはめっぽう評判が悪い。おかげでタカハシは、ピットで誰かとすれ違うたびにチッと舌打ちされたり、背後からスパナや生卵を投げつけられ、肩身の狭い思いをしている。

せっかくだから、必死にステアリングにしがみつき、珍妙なタコ踊りを披露しつつ最終コーナーを駆け抜けてゆくタカハシの哀愁ムービーを掲載しておく。なおLチャンネルのカメラ音声が壊れているが、そこは気にせずスルーしてほしい。

ちなみにマシンはショップに借りたレンタルカート。エンジンはKT100SD、タイヤはSL07だ。

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2010.01.31

SUZUKI RM80

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借り物のモトクロッサー、スズキRM80でコースを走っているところ。1980年代の半ばに撮った写真だ。

バイクのエンジンには、低回転ではぜんぜんパワーがないのに高回転でいきなりドカンとくるピーキーなタイプと、低回転と高回転のパワー差があまりないフラットなタイプがある。そのため、かつてのバイクは、ピーキーなヤツはパワーがあるが扱いにくく、フラットなヤツは扱いやすいがパワーがない、という困った矛盾をかかえていた。
しかし各種デバイスが発達し、ピークパワーと中低速トルクを両立させる技術が確立した現在では、ピーキーなエンジンなんてものには、まずお目にかかれなくなった。今の日本製の市販車なら、どれもそれなりにパワーがあって、しかもそこそこ乗りやすくできている。

100131suzukirm80m01だが1980年代には、まだピーキーなエンジンが巷にゴロゴロしていた。市販のストリートバイクにさえ、殺人的にピーキーなマシンがあったくらいだから、レーシングバイクではなおさらのことだ。

当時のモトクロッサーは、250cc、125cc、80ccの3クラスが一般的だったが、なかでも小排気量の80ccは、たいていピーキーなジャジャ馬だった。中速以下では、ほとんどエンストしそうにブルブルと頼りなく回っているエンジンが、パワーバンドに入ったとたん、パカーンと狂ったようにパワーを出す。

このRM80も例外ではない。低回転域ではライダーがつんのめるほど遅いくせに、高回転域では、まるでケツから蹴飛ばされたように暴力的に加速する。うっかり気を緩めていると振り落とされかねない、超過激な瞬発力だ。
シフトペダルを忙しくガチャガチャ踏んで、異常に狭いパワーバンドをキープしつつジャンプだらけのダートコースを走るのは至難の業だ。ところが、だからといって調子こいて高速域でブンブン回し続けていると、今度はエンジンが焼けて壊れてしまう。小さいくせになかなか気難しいエンジンだったのだ。

100131suzukirm80m02この写真を撮ったのは、直後に4時間耐久レースを控えて練習走行をしているときだった。
だが赤貧タカハシ青年は、レース用のバイクどころか走行装備ひとつ持ってなかったので、バイクはもちろん、ヘルメットもブーツもグローブも、何から何まで知人から借りてレースに出ていた。

ただ念のため断っておくと、全装備のうちトレーナーとジーパンとパンツと靴下とハンカチだけは自力で調達して参戦していた。つまり、100%他人に頼りきってレースをしていたわけではない。ないったらない。誰がなんつってもないったらない。

それはともかく、かんじんのそのレースのリザルトだが、残念ながら順位は付けてもらえなかった。エンジンブローで走行不能となり、リタイヤしたためだ。

今となっては、当時走ったレースのことなんて、もはや何ひとつ覚えていない。しかしリザルトだけは、これまでに参戦したレースはどれひとつとして忘れず、全部はっきりと確実に記憶している。
というのもタカハシは、これまで参戦したすべての耐久レースでエンジンを壊してリタイヤし、一度も完走したことがないからである。(しくしく)
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2010.01.29

KT100SC+首ペロン現象

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久しぶりにショップのレンタルレーシングカートで、サーキット秋ケ瀬を走った。

100129m05_2たいていのレンタル用カートは、初心者ドライバーのために、速さを多少犠牲にしてでも、なるべく乗りやすく、壊れにくいように組まれているものだ。今回乗ったカートにも、いろいろ変更されている点があった。

タイヤは標準のSL07から、ハイグリップのSL6に換えてある。これなら初心者でもそこそこのペースで走れるし、無理さえしなければスピンしづらい。
また通常秋ケ瀬では87~88丁にセットされるリアスプロケットも、85丁にサイズダウンされている。加速力を多少犠牲にしてでもトップスピードを稼ぐため……ではなく、リアの直径をなるべく小さくして、コースアウト時の破損を防ぐのが狙いだ。

100129m03_2搭載されたYAMAHA KT100SCは、入門用エンジンの定番、KT100の湿式クラッチ版。クラッチなしのKT100SDや乾式クラッチのKT100SECに較べると加速が鈍く、アクセルでの姿勢制御もちょっとやりづらいが、逆にいえば、それだけマイルドで安定性が高いということだ。不慣れな初心者や、タカハシのようなタコドライバーには、むしろ乗りやすいエンジンなのだ。

100129m04ただ、こういったレンタルカートの仕様は、ショップとの交渉次第で融通がきくのがふつうだ。
たとえば公式戦にガンガン参戦しているような上級者なら、わざわざデチューンしたマシンに乗る必要はない。ドライバーに実績があれば、エンジンをレベルアップしたり、タイヤを組み替えたりして対応してもらえるものだ。

100129m02_3また上級者だけに限らず、ドライバーのレベルや要望に合わせて、それなりにカートをアレンジしてくれる親切なショップもある。
アルファノなどのラップ計測器だって、頼めば取り付けてもらえることがある。ドヘタなわりに経験だけはけっこう長いタカハシは、今回シレッと中級者のふりをしてショップと交渉し、まんまとアルファノを取り付けてもらうことに成功した。
無意味にぐるぐるコースを回っているだけのタカハシといえども、アルファノにタイムや周回数が表示されると、ちょっとした励みになるからだ。

100129m06が、勇んでコースインしてみると、久々にカートの強烈な横Gを受けて、わずか数十周の走行で首がペロンペロンに折れ、たちまちまともに走れなくなった。
これは初めてカートに乗る超初心者がよく体験する、通称「首ペロン現象」だ。コーナーごとに激しく頭を振り回されて酔っ払いのよーなヨレヨレ運転になるばかりか、軽くゲロってヘルメット内に酸っぱい液体を撒き散らしたり、ごくまれには、頭がもげてちぎれ飛び、アウト側にコロコロ転がってゆくこともあるという、じつに恐ろしい現象である。

この日、タカハシは首ペロン現象の恐怖と戦いながら、やっとの思いで3時間の走行を終えた。

だが、こんな状態ではタイムアタックなどできるはずがない。それどころか、首がのけぞりまくってアルファノを見ることすらできなかった。
タカハシも、せめていつかはアルファノに表示された無惨なラップタイムを直視しつつ、思うぞんぶん悲嘆の涙に暮れられるレベルに到達してみたいものである。
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2009.11.23

電動ポケバイ@スポッチャ

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激しくサビれゆくゲーセン群のなかにあって堂々の独り勝ちをきめ、我が世の春を謳歌しているラウンドワン。そのスポーツバージョン、スポッチャに電動ポケバイが配備されていると聞いて、さっそく入間店に乗りに行った。

091123m01が、そこに電動ポケバイの専用コースはない。走行時刻になると、通常はローラースケート用として使っているオーバルトラックを開放し、5周だけポケバイで走らせてくれるシステムだ。
バイクはメーカーも車種も性能も不明だが、全体的にアジアンorロシアンプロダクトっぽい雰囲気をプンプン漂わせる謎のプラスチッキーマシン。なぜかモトクロッサー風ボディにブロックパターンタイヤを履き、充電式バッテリーと出力250W(推定)の電気モーターで走る。

091123m02ライダーは、ローラースケート用っぽいヘルメットをかぶらされ、ちゃんちゃんこっぽいゼッケンを着せられ、なんとなく罰ゲームっぽい姿にさせられる。
誇り高き日本男児にとって、この恥辱に耐えるのはきわめて難しいことだが、運転のほうは至って簡単だ。電源スイッチをオンにし、右手のスロットルをひねれば、音もなく苦もなく感動もなくスルスルと走り出す。ブレーキは左レバーで操作するリアのみで、フロントにはない。

091123m03ろくすっぽパワーはないが、全開にすれば、とりあえず軽い駆け足くらいのスピードが出る。ただ、コースの曲率に対してはやはり遅すぎる。これでは、ふつうに走るとつまらないというライダーもいるだろう。
そういう場合は、全開のままできるだけインベタのラインを走るとよい。ほとんどリーンしてないうちからステップがガンガン接地するため、チュルンチュルンに滑りまくるトラックと、接地感ゼロの奇怪なタイヤの組み合わせで、意外にビクビクもののスリリングな走りが楽しめる。
パワーもスピードも全然ないが、超ブキミな限界挙動のおかげで、本格派バイクライダーでも、絶大な不安感と多少の満足感が味わえる電動ポケバイ。たんなるオモチャとバカにせず、一度くらい乗ってみるといいだろう。

091123m04スポッチャの利用料金は店舗によって微妙に違うが、だいたい3時間で1500円~2000円程度。最初にそれだけ払えば、時間内は全アトラクション遊び放題で、ポケバイにも追加料金なしで乗れる。
ただスポッチャ側は、どうもポケバイにはあまり乗ってほしくないらしい。たいしたバイクでもないのに事前に念書を書いて予約しないと乗せてくれないし、その予約案内さえ、広大なエリアの片隅に、ひっそりと、まるで人目を避けるように貼り出されている。

勇んで入場したのはいいが、うっかり予約を忘れ、オートテニスや卓球などの華やかなゲームに目を奪われて遊びほうけていると、最悪の場合には、かんじんのポケバイに乗れないまま時間切れとなり、無念の涙に頬を濡らして帰宅するハメになりかねない。その点だけは厳重に警戒したいものだ。
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2009.08.03

HONDA MONKY BAJA

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モンキーバハは、ホンダの超小型レジャーバイク、モンキーシリーズのバリエーションとして1991年に発売されたバイクだ。大型ガード付きデュアルヘッドライトやナックルガードをムリヤリくっつけ、どうにかしてオフロードライクな雰囲気をかもし出そうとマジで必死になっているわりに、なぜか目だけは笑っている開発陣のチャラけた姿勢が透けてみえるファニーマシンである。

090804hondamonkybaja02バイク雑誌で活躍するカメラマンの関野温さんに、ふだん撮影の足として使っている愛車を貸してもらうことにした。

しかし、彼は以前からタカハシのメカブログをチェックしていたため、「タカハシ→ヘタクソ→やたらコケる→バイクが壊れる」という誤った認識と、それに伴う切実な危機感を抱いており、試乗許可を得るのにたいへん苦心した。
そこで、じっくり一晩かけて脅したりすかしたりガンガン酒を飲ませたりして戦略的に交渉を重ねた結果、ようやく夜明け頃に意識混濁に追い込み、正常な判断力を失わせることに成功。翌日、めでたく試乗することができた。

090804hondamonkybaja038インチの小径ホイールと短いサスストローク、90センチにも満たない軸距のため、モンキーバハの操縦性はきわめてクイックで、見た目以上にスポーティだ。
だが、そのぶんピッチングモーションに極端に弱い。林道などで少しでもペースアップしようもんなら、たちまちギャップでケツをドカンと跳ね上げられ、カンタンに前転宙返りを食らうほどだ。

090804hondamonkybaja04その反面、フラット路面では驚異の旋回能力を発揮し、意外にもタフなコーナリングマシンの一面をみせる。
ノーマルエンジンはOHC4ストローク単気筒49cc、パワーもたった3.1psだが、このエンジンは関野さんが手を入れて73ccにボアアップ。カブ90のカムとロッカーアームを組んでハイパワー化が図られている。強化された加速力にウルトラショートホイールベースの超クイックなハンドリング、幅広タイヤのグリップ力も相まって、イキのいい走りが味わえる。

090804hondamonkybaja05超小型ボディながら、大胆なアップハンドルが効を奏してポジションはそれほど窮屈ではない。前後の荷重移動もまあまあナチュラルにできるので、途中にギャップさえなければ、かなりの激坂でもスルスル登る。
本来ならハンドリングを鈍重にさせるだけのジャマなデュアルヘッドライトも、軽すぎるフロントを落ち着かせ、安定性を高めるのに多少役立っているようだ。
モンキーバハは、フィールドによっては現行小型オフロード車をしのぐ走りが楽しめる。マンガチックでトンチンカンなプロポーションに似合わず、よく計算されたデキのいいバイクなのだ。

090804hondamonkybaja06ところでタカハシは、今回の試乗中、なんと一度も転倒しなかった。
もちろん林道のギャップで思い切り突き上げられ、かろうじて前転はまぬがれたものの、ナンバープレートを基台ごとリアタイヤに巻き込んでグチャグチャにへし折ったことだけは認めねばならない。しかし、バイクのごく一部がほんの少し壊れはしたものの、それは「転倒しなかった」という科学的・決定的・絶対的事実を、いささかも傷つけるものではない。

090804hondamonkybaja07関野カメラマンは、誤解と偏見にもとづき、過度にタカハシの転倒を恐れ、不当に試乗の許可を渋ったことを海よりも深く恥じ、ざんげの涙に泣きくれてもらいたいものだ。
そこで、まずはその心の償いの第一歩として、壊れたナンバープレートの修理費をド~ンと気前よく現金払いし、男気をみせることをお勧めしたい。当然ながら、バイク屋がくれた修理費の領収書は、いさぎよくシュレッダーにかけるか、男らしく焚き火にくべて、くだらないナンバープレートのことなど、きれいさっぱり忘れてしまうといいだろう。

090804hondamonkybaja08いや、だから今回はね、まあだいたいそーゆー感じでいきませんかね、関野さん。お互いカタいことは云いっこなしっつーことで。
そんなね、いい大人が些細なことでいつまでも目を三角にしてちゃ、そりゃもう世の中うまく回りませんよ。
ま、イヤなことはパッと忘れて、ここはまず一杯! まあそう遠慮せず。まあまあ一杯! まあまあったら、まあまあまあぁぁ~!(←またもや戦略的に交渉中)
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※Photo by Atsushi Sekino

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2009.07.30

カートログ 歯こぼれ

090730m01←カート練習ログ
【ほぼ4年半前のタカハシ 2005.3.4】

※画像をクリックすると拡大します。

レーシングカートの駆動系は、とても単純だ。エンジンのクランクシャフトにくっついたドライブスプロケットに駆動チェーンをかけて、リアシャフトにくっついたドリブンスプロケットを回して走るだけ。が、単純なだけに調整はかえって難しい。

まずは前後のスプロケットをぴったり一直線に並べて組み立てなくてはならない。少しでもチェーンラインが狂えば、たちまちチェーンとスプロケットがズルズル削れて金がかかる。
チェーンテンションの調整も重要だ。面倒くさいが、きっちり張らないと、チェーンがはずれたり切れたりして金がかかる。
チェーングリスもたっぷり塗る。このグリスはきわめて高粘度なだけでなく、きわめて高価なので、貧乏人にはツラい作業だ。しかし、それでもシクシク泣きながらたっぷり塗る。でないと、あとでチェーンが切れて、さらに多額の金がかかる。

090730m02タカハシの場合、初心者の頃はとくにチェーンがブチブチ切れまくった。これにはどうも2つの原因があったようだ。

ひとつの原因は、一度に長く走りすぎたことだ。
1セッションは、できるだけ25周から30周程度に抑えてピットに戻るべきだ。それだけ走ればチェーンはもう限界になっている。どんなに悲しくても、いったんピットに戻り、シクシク泣きながら、あの金のかかるチェーングリスを塗りまくらなくてはならない。

もうひとつの原因は、やたらスピンしたことだ。
なにしろヘタクソなんだから、回ること自体は、まあしょうがないのだが、スピン中にしつこくアクセルを踏みっぱにしてるのはよくなかった。とくにドライ路面でスピンすると、チェーンにかかる負担が大きい。スピンしたら早めに諦めてさっさとブレーキを踏み、リアの駆動を止めるべきだ。でないと、へんな応力がかかってチェーンがブチブチ切れ、そのぶん多額の金がかかる。

金を払いたくない一心で、それなりに整備に気を配り、それなりに用心深く走るようになってからは、チェーン切れやスプロケットの歯こぼれは、だんだん少なくなってきた。
が、これであまり金がかからなくなったと喜びかけた矢先に、別の歯が壊れた。

なんだか歯が痛いなと思って歯医者を受診したら、奥歯が1本割れていることが判明。カートで走行中、コーナーの横Gに耐えようと歯を食いしばっていたのが原因だ。
歯が割れるのは、カートドライバーにはそれほど珍しいことではないらしい。やむなくマウスピースを買い、この日から装着を開始した。

未来のF1ドライバーを夢見てこれからカートに入門する人は、まずチェーンやチェーングリスに高額の金がかかることを覚悟しておいてほしい。また運が悪いと、歯の治療費もかなりかさむことを覚えておくといいだろう。
なにしろビギナードライバーにとって、当面最大の敵は、フェルナンド・アロンソでもキミ・ライコネンでもなく、チェーンと歯医者にほかならないのだから。

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2009.07.20

AFO-CROSS 2009 rd.01

090720m01今年も関東某所で、タカハシ主催の恒例・AFOライダーキャンプがひそかに開催された。
孤高の野宿ライダー 寺崎 勉氏、野外料理のオーソリティ 太田 潤氏をはじめ、バイクツーリング界の重鎮多数と、バイクツーリング誌『アウトライダー』の菅生雅文編集長はじめとする編集部の面々を迎え、なんだかムダに豪華なメンバーが、イマイチ意味なく集結する謎のキャンプイベントである。

さて毎年このキャンプでは、白熱のモータースポーツイベントAFO-CROSSが併催される。2009年のAFO-CROSSは、「ハンデ付き遅乗りレース」によって争われた。
090720m02全長約10メートルのコースを、2度のアタックで最も遅く走ったライダーが勝者となるが、ただ遅く走ればよいというわけではない。各エントラントには、アタック直前のくじ引きによって、規定のハンデが課されることになっている(注・女性エントラントはノーハンデ)。
なおレギュレーションにより、マシンは125cc未満のロードゴーイングバイクと決められている。

090720m03ハンデは、パーティー帽子(頭から落としたら失格)、馬のお面(前が見えず内部がゴム臭い)、片目メガネ(視界が片側のスリットのみに制限される)、ビン底メガネ(視界が極度に歪む)、ダンベル(両手首に1キロのダンベルを吊り下げる)、おたま(口にくわえるが、乗せたボールを落とすと失格)、穴あきメガネ(視界がまだらになる)の7種類。
090720m04だが、たとえばパーティ帽子だと、たとえ国際A級のMXライダーといえども容易に完走できないほどヘヴィなハンデだが、穴あきメガネだと、「小さな穴から勝利が見える」ともいわれるライトなハンデといったぐあいに、その軽重に、きわめて大きな差がある。いわばライディングテクニックよりも、ハンデ選びの運が勝敗に大きく影響するだけに、各エントラントは目を血走らせて異常に真剣にくじ引きに臨んでいた。

090720m05まずはAFO-CROSS初参戦ながら優勝候補最右翼と目されていた寺崎"さすらいの野宿ライダー"勉がファーストアタッカーとして登場。しかし、いきなりメンタル的に最もハードルが高い馬のお面を引き当てて失速する大番狂わせを演じ、レースは序盤から予測不能の大混戦に陥った。

090720m06その後の血で血を洗う熱戦の結果、あぶ"バイクコンストラクター"absintheが、おたまのハンデをものともせず32.78秒をマークして優勝をゲット。続いて、ダンベルのハンデを利して、河合"ヒゲキング"宏介が29.31秒でこれに続き、さらに野岸"ねぎ"泰之が23.50秒で3位に食い込んで悲願の表彰台を獲得した。
090720m07栄光のポディウムに立った3名は、AFO-CROSS伝統のラムネファイトを堪能。勝利の糖分で全身をベタベタに汚染しつつも、華やかに今年の競技を締めくくった。

090720m08ところでタカハシは、このレースに参加させられるのを恐れ、競技中ひたすら身を縮めて逃げ隠れしていたのだが、「一度くらいオマエも乗れ」と強要されたため、やむなくしぶしぶ乗車。なんとか走り出したのはよかったが、わずか2メートルで瞬時に足着き失格となり、満座の嘲笑を買うとともに、その場で最下位確定の憂き目をみた。
ヘタレライダー タカハシにとって、トップAFOライダーへの道は、やはり遥か彼方にかすむ遠き道なのであった。

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※AFO CROSS2009リザルトは以下のとおり
〔優勝 あぶ"バイクコンストラクター"absinthe/2位 河合"ヒゲキング"宏介/3位 野岸"ねぎ"泰之/4位 松本"アイアンストマック部長"よしえ(レディス優勝)/5位 田中"AFOクイーン"号/6位 太田"イタチョー"潤/7位 関野"チェキノ"温/8位 勝間田"歩く中学生男子"しげる/9位 寺崎"さすらいの野宿ライダー"勉/10位 タカハシ"タコライダー"カツヤ(DNF)〕

※photo by Hiroko"Battery Courier"Fujiwara

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2009.05.31

YAMAHA POPGAL

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一見するとただの鉄クズのようだが、そうではない。見る人が見れば、これが1982年に発売されたヤマハのミニバイク、ポップギャルの雄姿だとわかるだろう。
発売から数年後に、友達が「こんなクソバイクもう要らない」といってタダでくれた。それほど不人気なバイクだったが、それでも超チンケな50cc空冷2サイクル単気筒エンジンが絞り出す超チンケなパワーで、超チンケな走りが存分に楽しめた。

090531m01yamahapopgalところでライダーなら誰でも経験があるように、タカハシも青年時代、簡易裁判所に呼び出されて裁判を受けたことがある。
裁判といっても、ただ窓口の担当者に「あなたは交通違反をしましたが、すぐに金払いたいですか、それとも本格的な前科者になりたいですか」ときかれ、即座に「もちろん金払いたくてたまりません」と泣きながら訴えるだけで、すぐ終わる略式手続きだ。

090531m02yamahapopgalそのときタカハシが裁判所まで乗っていったのも、このポップギャルだった。が、あいにくちょっと寝坊して遅刻しそうになったため、なんとなく調子が悪いなと思いつつもエンジンに必死でアクセルのムチを入れ、赤信号や一時停止といった交通規制にも独自の柔軟な解釈をくわえつつ、全開につぐ全開の力走で裁判所をめざした。
大切な裁判に遅れてはならないという、若きバイクライダーの一途な遵法精神のあらわれである。

090531m03yamahapopgalその甲斐あって、かろうじて裁判には間に合い、とどこおりなく国庫に金を納めることもでき、どうにか誇り高き日本国民としてのメンツも保てた。
が、その帰りにポップギャルのエンジンがいきなりプスンと止まった。2サイクルオイルが空っぽだったのを知らずに全開で走り続けていたせいだ。エンジンは石のようにガッチリ焼き付き、そのまま永眠。これがポップギャルの悲壮な最期であった。

090531m04yamahapopgalその後ポップギャルは、走るチャンスもナンバープレートも顧みる人もないまま下宿の軒先に長年放置され、いろんなパーツを次々に盗まれていくうち、徐々に縮小・酸化・崩壊し、やがて跡形もなく消滅して自然界にかえった。
やや鉄分が多いとはいえ、立派に祖国の土となれたのだから、ポップギャルとしては本望だったことだろう。

その反面、祖国繁栄のため、なけなしの小遣いばかりか貴重なバイクのエンジンまでも国に捧げた愛国青年タカハシは、日本国民のカガミともいうべきアッパレ全開なおこないをみせたにもかかわらず、なぜ内閣官房長官から表彰状をいただけなかったのだろう。それだけが、いまだにどうも腑に落ちないでいる。
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2009.05.13

ハルナ モータースポーツランド

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群馬県北群馬郡のカートコース、榛名モータースポーツランドは、鈴木亜久里(様)、高木虎之介(様)、佐藤琢磨(様)といったF1パイロット(様)たちを輩出した名門コースだ。また、もともとマイナーなモータースポーツの中でも、さらに超マイナーなレーシングカートを題材にしつつも、みごと中ヒットを飛ばした奇跡のレースマンガ『Capeta』(曽田正人 作/講談社 刊)に登場するコースでもある。

090513m02トラックは全長900メートル、反時計回り。130メートルのホームストレートエンドから飛び込む高速コーナーと、曲率に工夫をこらしたいくつものタイトコーナーが絶妙のバランスでレイアウトされているから、マトモなカートに乗っているマトモなカートドライバーなら、思うぞんぶん白熱のバトルを楽しめるだろう。
路面はいうに及ばず、スポンジバリアやグリーンなどの設備が驚異的に美しく整備されているばかりでなく、安全性が高く事故の少ないコースとしても定評がある。

090513m03ただ、ここまで本格的なレーシングカートコースだと、逆にレンタルカートに関しては、いささかオマケっぽい扱いとなるのもやむを得ない。
榛名のレンタルカートにはレジャーっぽいヌルさはない。あくまでモータースポーツ入門者のための体験走行用だ。正体不明のあやしいフレームにホンダの4サイクル汎用エンジンGX160を搭載したカートには、ラップ計測器もオーディオもカーナビもエアコンも付いておらず、見た目はたいへん地味っぽい。でもいちおう自動遠心クラッチが付いていて、60キロの最高速度が出せるのだから、まあまあ満足すべきだろう。

090513m04ただ、このカートのシートがやたら遠くて「人間ダックスフント」の異名をとる短足人類タカハシでは、悲しいかなペダルに足が届かなかった。
ふつうのレンタルカートコースだと、こういう場合に備え、あらかじめシートの位置を変えた何台かのカートが用意してあるものだし、そうでなくてもシート調整用のスポンジの切れっぱしくらいは準備してあるものだが、ガチ体育会系の榛名にそんなものはない。係の人が座敷から持ってきた生あたたかい座布団を背中に詰め込んでもらい、どことなく和風っぽく、なんとなく和尚っぽい姿となって、ようやくコースインすることができた。

090513m05それはいいが、榛名のコースでは、GX160は絶望的に非力だ。いったん走り出すと、あとはほとんどずっとベタ踏みの全開。減速のためにブレーキを使う必要はまったくない。
が、それでも速く走ろうとすれば、そこそこの工夫とテクニックが必要だ。榛名で育ったF1パイロット(様)たちの偉業に少しでもあやかろうと、タカハシも必死の形相で渾身のアタックを試みたが、けっきょくロクな走りができないまま、10分間/2500円の走行はあえなく終了した。

090513m06F1への道は、甲子園への道よりもはるかに遠い。榛名をちょっと走っただけでF1の夢をスッパリ断たれたタカハシは、がっくりと肩を落とし、背中を震わせてむせび泣きながら、せめて走行の思い出にと、路面に散らばっていたタイヤのチビリカスをかき集め、ビニール袋に詰めて持ち帰ることにした。
偉大なF1パイロット(様)たちがコースに残してゆかれた高貴なタイヤのチビリカス(様)は、神棚に上げて三拝し、煎じて飲ませていただくつもりである。せいぜい下痢しないことを祈りたい。
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2009.05.07

SUZUKI Hustler TS80

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スズキ ハスラーTS80は、空冷2サイクル単気筒エンジンを積んだ古いオフロードバイクだ。当時はバイクブームに乗って新型車がバンバン発表されまくっていたが、不人気な80ccクラスだったためか、ろくにバージョンアップもされずに放置され、誰に振り向かれることもなく、1982年にひっそりとラインナップから姿を消した。

090507suzukihustler01タカハシは、友人からこの中古のハスラー80を3000円のウルトラ激安大特価で譲り受けた。要するに売り手にとっても、まあどうでもいいバイクだったのだろう。
が、ハスラー80は、たしかに不人気だったものの、ダメダメなバイクだったわけではない。アクセルをひねれば多少は加速するし、ブレーキをかければいくらか減速もする。タカハシには充分な性能だったので、通学にツーリングにモトクロスにと、日々活用しまくっていた。

090507suzukihustler02しかし困ったことに、バイクというものは、活用すればするほど壊れる宿命を背負っている。うまいライダーならまだしも、バカスカこけまくるタコライダーが乗ると、ますますよく壊れる。

パンクやチェーン切れといった重大な故障なら、どうしても金を払って直さねばならないが、外装部品なら、壊れてもふつうに走れるから、タカハシはいつも壊れたままでほったらかしにしていた。
ただ、ライトやメーターといった保安部品が脱落すると、いくら「これでもちゃんと走れるし、曲がれるし、停まれるんだから安全だ」と正しい意見を正しい態度で正しく主張しても、役人かたぎの警察関係者等にいちいち呼び止められ、しつこく説教されたり、こっぴどく叱責されたため、やむなく粘着テープで壊れた部品を貼り付けて補修しながら乗っていた。

090507suzukihustler03このような粘着テープによるバイク修理術のメリットは、どんな故障でも「すぐ直る」「安く直る」という点だ。テープ1巻きあれば、たいていの故障は超低コストでたちどころに直せる。まさに驚愕のハイコストパフォーマンスだから、バイク修理費の支払いに苦しめられている貧窮ライダー諸君は、ぜひ試してみるといいだろう。
090507suzukihustler04ただデメリットもある。せっかく直しても、わずかに振動を与えると、すぐにテープがはがれて再び故障してしまう点だ。家を出たときには、それなりにバイクっぽい形をしていたマシンが、ちょっとダートに踏み込んだとたん、あたり一面に部品を撒き散らし、たちまちあやしい鉄屑に変貌してしまうことも、けっして珍しくはなかった。

090507suzukihustler05_2この写真は1986年ごろ撮ったもの。空き地でハスラー80を走らせているところだ。写真でも、すでにヘッドライトがだいぶプランプランになっているが、この日はほかにもリアフェンダーやサイドカバーなどの大型部品がボロボロ脱落しまくった。

タカハシは、その後も粘着テープを駆使して執拗にハスラー80に乗り続けていたが、次第にさらに巨大な部品がガンガン落ちまくるようになり、やがて粘着テープの粘着力に限界を感じて、泣く泣くマシンを廃棄した。
あの当時、もっと性能のいい粘着テープさえ開発・市販されていれば、もっと長くハスラーに乗れたのにと思うと、いまだに残念でならない。
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2009.04.11

クイック羽生

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埼玉県羽生市のレンタルカートコース、クイック羽生を走ってきた。

カートはビレルN-35Xフレームに、スバル製の空冷OHC4サイクル211cc単気筒エンジン、EX21を積んだレンタルカートのデファクト・スタンダードだ。
090411m02コースは全長720メートルの時計回りで、ごく短いメーンストレッチ以外には直線部分がなく、やたら旋回ばかりが続く特殊なレイアウト。だから走行中は、えんえんとステアリングを切って右へ左へ曲がり続けることになる。アンダーパワーのスポーツカートなので横Gはそんなでもないが、重いステアリングを切り続けるせいで、腕と指がめちゃくちゃ疲れるのが特徴だ。

090411m03クイック羽生には、9000円で乗り放題のフリーパスが用意されている。まさに破格の激安大特価料金だが、どっちかというと中・上級者向きのサービスで、初心者にはあまり薦められない。強い保蛇力が必要なクイック羽生のコースでは、慣れないドライバーだと握力が続かず、そんなに長くは走れない。払い損になるともったいないから、最初は2000円で10分走れる標準的なチケットから試したほうがいいだろう。

090411m04レンタルカートコースには、タイムのプリントアウトサービスがあるのが普通だが、クイック羽生にはない。多くのレンタルカートコースで採用されている赤外線式計測システム(コース側でタイムを測定する)ではなく、磁力式計測システム(カート側でタイムを測定する)を使っているためだ。
それはいいが、計測機がやたら故障しまくるのが困りものだ。ほんのちょっとバンプではずんだり、強いGをかけてターンすると、たちまち電源が落ち、そのたびにラップ表示が真っ白に飛ぶことがある。まともに計測するためには、計測器の裏側にあるリセットボタンを手探りし、サルのごとく押しまくりながら走る超人的テクニックが必要だ。

090411m05係員によると、初めてカートに乗った人だと、だいたい50秒を切れば、まずまずのラップタイムだという。常連ドライバーには46秒台で走る人が多いらしい。
もちろんタカハシもタイムを計ったが、ギンギンに目を血走らせ、軽くゲロって酸っぱいものがこみ上げてくるほど激しくアタックしたにもかかわらず、ろくなタイムが出なかった。きっと実際にはもっと素晴らしいタイムが出ていたのに、そのときはたまたま計測機が故障していたに違いない。
本来なら、タカハシが故 アイルトン・セナの約3倍(当社予測値)速いという事実が証明されたはずなのに、つまらぬメカトラブルによって、ミドリガメより遅いという不本意な結果を押し付けられてしまったのが残念でならない。

090411m06ところでクイック羽生には、カートコースには珍しく、管理棟内にゲームコーナーがある。かわいいカピバラのぬいぐるみが釣れるUFOキャッチャーが置いてある点は絶賛に値するが、その隣にカーレースゲームがあるのは、いかがなものか。わざわざカートコースでカーレースゲームをする奴がいるんだろうか……。

雑草の生いしげるランオフエリアに野良猫がうろつき、ボロボロに朽ち果てたスポンジバリアが風にちぎれ飛ぶクイック羽生には、そこはかとなく、うらぶれた昭和のゲーセンムードが漂っている。かつてタイレルフォードの6輪F1に夢中になった往年の少年たち(←今はうらぶれたオッサンたち)にも嬉しいレトロ系カートコースである。
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2009.03.19

HONDA XR250

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80年代バイクブームの頃、多くのライダーは、林道ツーリングもモトクロスも街乗りも高速走行もできる、いわばなんでもできるマルチパーパスバイクとして4サイクル250ccのオフ車を選んでいた。
だがタカハシは、育ちの卑しい青年特有のやさぐれた目をして「あれよォ、なんでもできるっつーけどよォ、結局なんつうかよォ、全部中途ハンパでなんにもできねえクソバイクっつーことじゃねえかよォ~。ケッ!」などとうそぶいていたものだ。
090319hondaxr250m01それは高価なオフロードバイクを買えない貧民のやっかみではあったが、たしかに当時の4サイクル250ccはデカくて重く、運動性もちょっとダルで、全体にどよーんと鈍重だったことは否めない。悪意に満ちたタカハシ青年にも、まあ一分の理くらいはあったのだ。

しかし、その後の20余年で4サイクル250ccオフローダーは長足の進歩を遂げた。

090319hondaxr250m021995年に発売されて以来、改良を重ねつつ販売されてきたホンダXR250は、低速域からしっかり粘り、スルスルと滑らかに吹け上がる空冷4サイクルOHC4バルブ単気筒249ccエンジンを搭載。28psのパワーと軽快な操縦性が相まって、よく走り、扱いやすいバイクに仕上がっている。

コンペティティブでありながらも、徹底的なコンペ指向の同クラスのマシンに較べると格段に足着き性がいい点も見逃せない。
小学1年生より短い股下とK1ファイターより高い座高を併せ持つ、きわめてスペシャル&プレミアムなボディレイアウトをもつタカハシでも、なんとか地面に足が届くサイズなのだ。

090319hondaxr250m03走りのパフォーマンスと乗りやすさ、快適性を兼ね備えたXR250は、林道ツーリングもモトクロスも街乗りも高速走行も文句なくこなせる真のマルチパーパスバイクだ。正常進化の王道を歩み続けてついに完成した、日本の正しいオフロードバイクの究極形ともいえるだろう。

写真のホンダXR250は、バイク仲間のN"爆走トランスポーター"Cherryさんに借りたもの。もともとビンビン走るマシンにレース用タイヤが履かせてあるから、どんなヘタレライダーでも無敵のダートランが楽しめる。

バイクがあまりにも無敵なもんだから、ついタカハシ自身も無敵になったような錯覚に陥り、「ヒョ~!」「ブラヴォ~!」などと奇声を発しつつ大盛り上がりでグルグル走りまわっていたら、いきなりドカンと転倒。みじめに地べたに叩き付けられ、シクシクすすり泣く結果となった。
090319hondaxr250m04それはまあいいが、右のハンドルあたりにくっついていた、なんだかよくわからないけどけっこう高そうなヤバい系の部品がバラバラに砕け散ってしまったため、賢者タカハシは瞬時に走行を中止。ただちにオーナーにバイクを返却し、すみやかに、かつ礼儀ただしく別れの挨拶をして全速力で帰宅した。

扱いやすく足も着き運動性バツグンのXR250が、なぜこんなイージーなフラットダートでコケたのかと疑問をいだく人があるかもしれない。なかには、タカハシの運転がヘタクソだからコケたのではないかなどと、あらぬ邪推をする者もいないとはかぎらない。
が、もちろんそれは見当違いだ。じつはタカハシのようにバイクを極めたウルトラ上級ライダーは、一般ライダーには理解しがたい、このような理由なき転倒を自然になしとげられる境地に達しているものだ。

090319hondaxr250m05弓道を極めた達人は、その極意を「矢は意識して放つものではなく、ただ自然に離れてゆくものだ」と述べている。矢を射るとき、そこにはなんの作為も理由も存在しない。達人の手にかかれば、矢は、いついかなるときも、ただ自然にスパッと手元を離れてゆくのである。
そしてバイク転倒道を極めた達人タカハシは、その極意を「バイクは意識してコケるものではなく、ただ自然にひっくり返るものだ」と述べている。バイクがコケるとき、そこにはなんの作為も理由も存在しない。達人の手にかかれば、バイクは、いついかなるときも、ただ自然にスパッとひっくり返るのである……。
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※photo by N.Cherry

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2009.03.10

SWGP2009 WEST rd.01猪名川

090310m01主催者タカハシが金に困っていたり貧乏していたり生活苦に陥ったりしていたため2008年の開催が見送られたレンタルカートレースSWGP(スモールワールドグランプリ世界選手権大会)だが、2009年は東西両地域でシリーズ戦が開かれる見通しが立った。
それを受けて、まずは先日、兵庫県の猪名川サーキットでシーズン開幕を告げるSWGP2009-WEST rd.01が開催された。

猪名川サーキットは、全長1030メートル、時計回り、130メートルのロングストレートと19のコーナーをもつ関西屈指の難コースだ。ストレートエンドのMAXスピードからノーブレーキで飛び込む1コーナー、ダウンヒル直後に控えたダブルヘアピン、通称「猪名川オールージュ」とも呼ばれるブラインドのS字ヒルクライムなど、見どころ満載のサーキットでもある。

090310m02しかも猪名川のレンタルカートは、そこらによくあるトロいスポーツカートとはモノが違う。老朽化によって徹底的にナチュラル・デチューンされ、死ぬほどアンダーステアにセッティングされてはいるが、とりあえずKT100やPRDといった「本気と書いてマジと読む」バリバリのレーシングエンジンを搭載したモノホンのレーシングカートなのだ。

090310m03難コース+高性能カートとくれば、それだけでもエントラントのボルテージは上がる。しかも今回からは「カート所有者は賞典外」という参加制限が撤廃されたため、SWGPに君臨する歴代チャンプに対し、腕自慢のレーシングカーターが真っ向勝負を挑む、いっそうエキサイティングなグランプリとなった。

090310m04レースはタイムアタック形式。12名のエントラントは、同時に4台ずつコースインしてアタックをおこない、ベストラップによって順位を争った。

第1スティントから驚異のアタックをみせたのは、SWGP初参戦のレーシングカーターT.Tomy。血も涙もない完全なマジ走りでタイムを削りにゆき、50.24秒という圧倒的な一番時計をマーク。レンタルカーターたちとの格の違いを見せ付けて、一気に後続を突き放しにかかった。が、他のエントラントも黙ってはいない。負けじとフルスロットルとフルブレーキングとスピンとクラッシュとコーヒーブレイクを繰り返しつつ、果敢な激走で追いすがった。

090310m05_2なかでもSWGP2007チャンプY.Osyohは、モタードレース経験に裏打ちされたシュアな走りで53.96秒とT.Tomyのレコードに肉薄、堂々の2位につけた。いっぽう活躍が期待されたSWGP2006チャンプT.Nonochiは不調にあえぎ、タイムも1分03.37秒にとどまった。その隙に乗じて人間型バイクロボH.Athyupiroが57.72秒の好タイムで3位に食い込み、結局この3名がポディウムに立った。

090310m063位のH.Athyupiroから、わずか0.2秒のビハインドで涙をのんだモタードライダーM.Toruはじめ、惜しくも表彰台に手が届かなかった他のエントラントたちも、それぞれ白熱のレースを繰り広げていたが、とりわけレディス部門の熱戦は特筆に価する。
煙幕で敵の視界をさえぎる奇策により、サーキット全域をケムに巻いたC.Tanieに対し、アウトから強引にオーバーテイクする男まさりの力技でK.Picowがバトルを制圧。1分27.70秒をマークし、レディス部門優勝の栄冠をもぎ取った。

090310m07なお副賞として、ウィナーのT.Tomyには日産フェアレディZ(でも全長約10センチ)が、2位のY.Oshyohには三菱パジェロ・エボリューション(でも全長約5センチ)が、3位のH.Athyupiroには自衛隊軽装甲機動車・イラク人道復興支援仕様(でも全長約10センチ)が、レディス部門優勝のK.Picowには三菱ランサーエボリューションIX(でも全長約10センチ)が贈られ、感動と喝采のうちにレースは無事閉幕した。

ちなみにタカハシは、今回のグランプリに参戦しなかった。しかし「ビビって逃げた」などと批判するのは的外れだ。むしろ「勇気ある撤退」と賞賛すべきである。
090310m10真の冒険家は無意味な蛮勇を嫌う。真の武道家は無益な流血を嫌う。古くから「君子危うきに近寄らず」という金言もある。ヤバいと思ったら戦いを避けることも、また戦術なのだ。
真の勇者は、勝つために手段を選ばないばかりでなく、負けないためにも手段を選ばない。カート界の勇者タカハシは、誰にも負けずに今回のレースを無事やりすごすため、正しい勇気をふるい、もっともクレバーに戦ったのである。

※photo by Akihiro Urano &
H."Supersonic bio-mecha-borg"Athupiro

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■SWGP2009WEST rd.01のリザルトは以下のとおり。
-------------------------------------
優勝=”途中峠のドリフト職人”T.Tomy/2位=”ヘアピンの念仏伝道師”Y.Osyoh/3位=”音速の生体メカボーグ”H.Athyupiro(以上表彰台)
4位=”孤高のスーパーバイカー”M.Toru/5位=”TIサーキットの白い彗星”Y.Matzen/6位=”バーチャル車ゲームのスピードキング” T.Nonochi/7位=”緑の皇帝”A.U-Mach/8位=”爆走トランスポーター”N.Cherry/9位=”愛と青春のグラベルランナー”Y.Westhill/10位=”闘うジョンブル”G.Shimader/11位=”ラテン系バトルクイーン”K.Picow(レディス優勝)/12位=”スモーキーファイター”C.Tanie
※全車完走
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2009.02.12

カート貧乏@ベストカー

090212m01タカハシはつねづね「貧乏ヘタレドライバー」を自称しているが、たまにそれを疑う人があって「貧乏とかヘタレとかいってるけど、じつはそんなでもないんでしょ」などといわれることがある。
もしそうだといいんだが、残念ながらけっしてそんなことはない。「タカハシ貧乏ヘタレ説」は、世に隠れもなき厳然たる事実なのである。(トホホ……)

その証拠に、いま書店に並んでいる自動車雑誌『ベストカー』を読むとよい。
今号の同誌には「貧乏全員集合」というヒマネタページが組まれていて、趣味がこうじて貧乏暮らしをしてる人を何人か集めて記事にしており、そのなかでタカハシも「カート貧乏」として紹介されているのだ。(トホホホホ……)

が、よく読むと、ほかの人たちは「パジェロが好きで4台も買ったら貧乏になった」とか、「本物のヘリを14台も買ったら貧乏になった」とか、「本物の飛行機を6機も手作りしたら貧乏になった」とかいった人たちばかりだ。そりゃそうだろ! とツッコミたくもなる。いわば彼らは、ほんとうはリッチな「ヴァーチャル貧乏人」なのである。
090212m02しかしタカハシだけは違う。記事には、あまりにも貧乏なため、まともなカートやエンジンを買えず、激安中古品でなんとか間に合わせ、ゴミ同然の中古タイヤを拾い集めて暮らす惨めな日々が活写されている。いわばタカハシだけは、ほんとうに困窮にあえぐ「リアル貧乏人」なのである。(トホホホホホホ……)

記事は、企画趣旨に合わせて貧乏感を表現しようとしたのか、どことなく印刷のかすれたモノクロページに、肉眼では見えないほど小さい写真をくっつけた物悲しい構成となっている。が、せめてこのブログには美麗カラー写真を掲載しておこう。じゃないと、なんだか救いようがなく貧乏ヘタレっぽいから……。(トホホホホホホホホホホォ~)

『ベストカー』は講談社(三推社)より毎月10日・26日に好評発売中。320円。各地のコンビニ・書店で手に入る。

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2009.02.07

YAMAHA RZ50

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ヤマハRZシリーズは、80年代のバイクブームを牽引した名車のひとつだ。
「ナナハン・キラー」(←古くさっ!)と呼ばれたRZ350や、「ヨンヒャク・キラー」(←情けなっ!)と呼ばれたRZ250がとくに有名だが、それより小さくてマイナーなRZ125や、さらにはゼロハン(←恥ずかしっ!)のRZ50までしっかりフルラインナップされていた。

090207yamaharz5002RZシリーズ最大の特長は、ピーキーな2サイクルエンジンと軽量ボディが生み出すアグレッシブな運動性だ。シリーズ末弟にあたるRZ50は、ホンダMBX50やスズキ RG50ガンマと並んで、当時としては先鋭的な水冷2サイクル単気筒エンジンを搭載したボーイズレーサーで、1980年の発売当初から金欠少年ライダーの人気を集めていた。

090207yamaharz5003が、もとが原チャリだから、いくら頑張ったってたいした性能じゃなく、最高出力もせいぜい7.2psどまり。それに、いくら水冷といっても小排気量の2サイクル車だから、峠で本気になってガンガン回せば、たちまち熱ダレしてプスンと止まってしまう、ちょっと虚弱なバイクでもあった。

写真はタカハシが友人からタダで貰いうけたRZ50。もともとポンコツだったから、撮影した1986年には、すでに各部の鉄屑化が進んでいたが、それでもいちおう走ったので、まあまあ楽しめていた。
090207yamaharz5004だがある日、走行中に突然サイレンサーがはずれてどこかに吹っ飛び、猛烈にファンキー&ヤンキッシュな爆音を撒き散らすバイクに変貌してしまった。でも修理するのは面倒くさいし、なにより金がかかる。そこでバイクのことをまったく知らない友人に「ちょうどいま全開バリバリの改造バイクがあるから買わないか。いい音するよ」といって売りつけてしまった。

いま思えば、青春時代には、古くさく、情けなく、恥ずかしい思い出が山のようにあるものだ。ときには、ハシタ金欲しさに友をあざむき、あさましい罵倒合戦の末に友情を失うといった甘酸っぱい過ちもあるものだが、それもまたキラキラと煌めく美しき青春の思い出のひとつといえるだろう。(いえないか……)
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2009.01.16

カートログ FJ1600

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【ほぼ4年前のタカハシ 2005.2.17】

※画像をクリックすると拡大します。

レーシングカートは、四輪モータースポーツの最底辺に位置するカテゴリーだ。それなりに金はかかるものの、たとえばホームレスや四流イラストレーターではない一般社会人になら、なんとか払えるお手頃価格で楽しめるのがいいところだ。

カートレースで活躍したドライバーの一部は、フォーミュラレースへとステップアップしてゆく。1人乗りで四輪むき出しのレース専用車で闘うカテゴリーで、誰もが知ってる最高峰のF1から、誰も知らない底辺のFCJに到るまで、いくつかのクラスがある。
かつてフォーミュラ入門クラスといえば、写真のFJ1600が定番だった。FJ1600は、空力装置を省いたシンプルな車体に1600cc水平対抗4気筒 スバルEA71エンジンを搭載したレースカーで、その最高速度は220km/hにも達する……なんて書くと、いかにもスゴそーな感じがするが、じつはわりとイージーなマシンで、たいていのカート経験者ならゆとりをもって乗れる性能なんだそうだ。

しかしカートより金と手間がかかるから、実際にフォーミュラにステップアップするドライバーはごくわずかだ。まして初心者用カートでさえまともに乗れない貧乏ヘタレなタコドライバー タカハシにとって、FJ1600は夢の彼方にかすむ憧れのマシンなのである。

090116fj1600m02でもこの日は、ふだんカートの練習でお世話になっているメカニックのHさんが、たまたまピットに置いてあったFJ1600に触らせてくれた。むろん動かすことは許されないが、シートに座らせてもらえるだけでもめっけものだ。
コクピットに入り、足をのばすと、左右の膝がぴったりくっつくほど狭い。ハンドルもクラッチも恐ろしく重い。これはかなりキツそうだ。

実際に走れなかったんだから、ほんとのことはわからないが、ちょっとFJ1600のシートに座るだけで、フォーミュラレースがいかに身体にキツいものか、誰にでもすぐわかるだろう。まあそれ以前に、ちょっとFJ1600の値段を聞くだけで、フォーミュラレースがいかに財布にキツいものか、誰にでもすぐわかるんだが。
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2008.12.10

HONDA BIALS TL50

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1987年の春、従弟の家に泊まりに行ったとき撮影した写真。彼をそそのかして原付免許をとらせ、中古で買わせたホンダ バイアルスTL50だ。
1976年発表のマシンだから、当時でもすでに10年落ちのポンコツだった。そのため価格も3万円と、きわめてリーズナブル。まだ高校生だった従弟は、その年のお年玉をつぎ込んで、このバイクを買った。

081210hondabialstl50m02OHC空冷4サイクル単気筒49ccエンジンを搭載し、4.2psの最高出力をもつ。「とりあえず走れます」という程度のチンケなパワーだが、「とりあえず走れればいい」と考えていたタカハシと従弟には、これでもじゅうぶんな性能だった。見た目もサイアクとまではいえないし、いちおう5速リターン式ミッションもついている。

が、まともなトライアルができる性能ではない。あまり急な上り坂だと、途中でエンジンが止まって転げ落ちる。トライアルバイクではなく、「トライアルっぽいバイク」だと思っておいたほうが無難なマシンだ。しかし、軽くて扱いやすく、タウンユースやフラットダートではなかなか楽しめた。

バイク購入の翌日、中古とはいえ、念願のバイクを手に入れて狂喜している従弟を近所の河原に連れ出し、さっそくモトクロスをやってみることにした。
081210hondabialstl50m03まずはタカハシがTL50を借り、走りのお手本を見せるため大ジャンプにトライ。どーんと空中に飛び出せたこと自体は、まあまあ成功したといってもいいが、残念ながら着地点が大きくコースをはずれていた。
タカハシは断末魔の叫びを上げつつ岩石ゴロゴロの荒地に落下し、もんどりうって大転倒。TL50はぐちゃぐちゃに大破した。

動かなくなったバイクを引きずってコースから帰ると、タカハシは、ただちに従弟の家を後にして自宅に帰った。
あのバイクは、あれからどうなったのだろう。今でもたまにふと思い出すことがあるが、今さら蒸し返すのもなんなので、TL50の末路は歴史の彼方にかすむ謎のままになっている。
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バイク, バイク | | Comments (0) | TrackBack (0)

2008.11.30

サーキット あづみ野

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サーキットあづみ野は、長野県北安曇郡の大嶺高原にある。高原のコースなので、冬は凍結や雪で閉鎖されることもあるが、そのぶん夏は涼しく快適だ。

081130m02レンタル専用コース、あづみのF-1パークとは兄弟コースだが、こちらはレンタル専用コースではなく、本格的レーシングカートコースでのレンタル営業。使用カートは標準的なカートフレームにホンダGX160エンジンを搭載したものだ。おだやかな4ストロークエンジンのおかげで、初心者でも、婦女子でも、中学生でも、サルでも、犬でも、ミジンコでも、それどころかタカハシでさえも安心してドライブできるマイルドなマシンになっている。

コースは全長650メートル、時計回り。180メートルのホームストレッチと、タイトなコーナーが連続するインフィールドをもつメリハリのあるレイアウトだが、レーシングカートならともかく、パワーのないレンタルカートで走るぶんには、とくにコーナーらしいコーナーはない。1周ほとんど全開ベタ踏みのまま、ステアリング操作だけで走ることができる。もっとも、必ずしもベタ踏みが速いというわけではないんだが。

081130m03さっそくレンタルカートでコースイン。たまたま峠で「走り屋」をしているというカート初体験の青年と同時に走ることになった。青年はカート特有のクイックな操縦性に戸惑いつつも、ビンビン走ったり、クルクル回ったりして、おおいに楽しんでいたようだ。

峠で事故れば、一発数十万円の出費になることも珍しくない。それだけならまだしも、人身事故で他人を傷つけ、取り返しのつかない結果を招くこともある。
それを思えばカートはきわめて安全で安価な乗り物だ。ドライビング・テクニックを身に付け、速いドライバーになりたいなら、カートはもっとも賢い選択のひとつなのだ。

081130m04サーキットあずみ野を例にとれば、比較的コストパフォーマンスの悪いレンタルカートでさえ、限界ギリギリまで攻めまくって楽しんでも、7分たった2000円(2回目以降は1700円)の出費だけで済む。2万円も払えば何セットか乗れて、初心者なら足腰立たなくなるまで練習できる。昼食後すぐトライすれば、横Gで思うぞんぶんゲロを吐くことだって夢ではない。
その気になって20万円も払えば、それなりのドラテクを身に付けられるだろうし、もし200万円払う勇気があれば、誰もが認める一流ドライバーになれるだろう。

ただ、ごくまれに、タカハシのように100万円払おうが1億円払おうが、まったくドラテクが身に付かない悲惨なケースもあるから気をつけてほしい。そういうタコドライバーは、たんに運転がヘタだというだけでなく、強烈な横Gと振動で脳がやられて正常な判断ができなくなっている可能性もある。カートなんぞに無駄遣いするのをやめ、医療費に金をまわしたほうが身のためだろう。
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2008.11.15

ナチュラルツーリング・ロケ@アウトライダー

081115m01全国のツーリングライダーから「林道野宿の神」と崇められるツーリングの達人、寺崎 勉さん(写真左)と、「イタチョー」と讃えられるアウトドア料理の権威、太田 潤カメラマン(写真右)に誘われて、『アウトライダー』誌の名物連載「ナチュラルツーリング」ロケに参加させてもらった。稀代のバイクエンスーとして知られるイラストレーター勝間田しげるさんも同行し、にぎやかな道中となった。

タカハシは、このツーリングに愛機ホンダCRM80で参加した。
同業のイラストレーター勝間田さんは、ホンダCB250エクスポートで参加。まるで新車のようにピカピカだが、なんと1968年発表の、気合の入った旧車(←と書いてヴィンテージと読む)である。
ツーリングリーダーの寺崎さんのバイクは、いつもの大型オフロード車ではなく、勝間田さんに合わせて調達してきたホンダCB72。これは勝間田さんのバイクよりさらに古い1961年発表の250ccで、まさに博物館クオリティというべきガチンコの旧車(←と書いてヴィンテージと読む)である。

081115m021988年製のタカハシのCRM80だって、20年も前のマシンだから旧車といっていいんだが、タカハシのバイクに限っては、同じように「旧車」と書いても「ヴィンテージ」とは読まない。「旧車」と書いて「ポンコツ」と読む。
どことなく不当な扱いのような気もするが、じつはこれでけっこう妥当な扱いなのかもしれない。

この3台の旧車に太田さんが乗る最新型カワサキKLX250をくわえた計4台で、野宿地を求めて3日間、林道をふらふらとさまよい走るというのが、この旅の趣旨である。

今回タカハシは、初めて寺崎さんの後ろにくっついて林道を走ったが、バイクライディングというものがまったくわかっていないタコライダー タカハシの胡乱な目で見てもハッキリわかるほど、寺崎さんは明白に画然と圧倒的にウマい。

081115m03先のわからないダートの林道では、落石や溝、倒木、苔や落ち葉はいうにおよばず、ときには道路の崩落に出くわすことさえある。そうした危険を回避しつつ高い走行ペースを維持するために、腕利きの林道ライダーは地形や天候条件などから路面状態を的確に先読みし、ラインと速度を選びながら走っている。寺崎さんは、その路面の先読み能力が驚異的に高いのだ。
乗りにくい骨董系ロードバイクにもかかわらず、ガレ場でもマディでも、つねに絶好のラインにピタッと乗り込んでいくから、無理なく自然にスイスイと速い。さすがは「林道野宿の神」、まるで山のケモノを追いかけて走っているようだった。

081115m04_2また寺崎さんは地図を見る時間が異常に短く、それでいてほとんど道に迷わないのにも驚いた。地図は休憩中などにチラッと見るくらいで、いったん走りだすと、あとはもうほとんど見ない。これも方向オンチのタカハシには信じられない能力だ。

タカハシがツーリングをすると、1日の約3分の1を睡眠と食事に、約3分の1を走行時間に費やす。そして残りの3分の1は道に迷って浪費してしまう。
しかし寺崎さんには、そんなふうに道に迷っている時間がほとんどない。だから論理的には、同じ1日なら、もっとたくさん走れるはずなんだが、あいにく実際はそうではない。
寺崎さんがツーリングをすると、1日の約3分の1を睡眠と食事に、約3分の1を走行時間に費やす。ここまではタカハシと同じだが、タカハシが道に迷って浪費する残りの3分の1の時間は、野宿地で酒を飲んでへべれけになって浪費してしまう。そのため、1日に走る距離はタカハシとまったく変わらないのである。

081115m05ブンブン山道を走って、さんざん飲み食いして、うだうだムダ話をして、ぐうぐう寝て、楽しく過ごした3日間のツーリングだった。
寺崎さんのエンジンがなぜか夜中に突然バラバラになったり、太田さんのリアタイヤが豪快にパンクしたり、クラッチレバーがへし折れたり、タカハシのヘルメットが砕け散ったり、エンジンがもくもくと白煙を噴いたり、サイドスタンドが折れて吹っ飛び、後ろを走っていた勝間田さんの頭部を直撃したりはしたものの、死亡事故も天変地異も爆弾テロも核戦争もなかったのだから、まずおおむねなんのトラブルもない平穏無事な旅だった。

学習研究社から好評発売中の『アウトライダー』Vol.33に、詳しい記事がある。それを読めば、寺崎さんの名文によって、人生の貴重な時間をいろどる林道ツーリングの醍醐味をたっぷり味わえることだろう。
また、タカハシのもうひとつのブログ「さすらいの写真雑記帳」 にも関連記事がある。それを読めば、タカハシの駄文によって、人生の貴重な時間を無意味なブログ閲覧に使ってしまった虚しさをたっぷり味わえることだろう。

【さすらいの写真雑記帖】はここをクリック!

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2008.10.07

Kawasaki GPZ750R Ninja

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たしか1985年頃に撮影した古い写真だ。一緒に近所の峠に走りに行った友人Gさんが、買ったばかりのカワサキGPZ750Rを貸してくれた。

GPZ750Rには「ニンジャ」という愛称がついている。アメリカのゲーセン少年好みの安っぽいネーミングは、こけおどし感まんまんの鋲付きフェアリングとともに、いかにも80年代的なご愛敬を感じさせる。

搭載された水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒748ccエンジンは、77psのハイパワーを誇る。しかし、いくらパワーがあったって、乾燥重量228kgのヘヴィ級だから、やっぱり重い。
カワサキは、当時主流となりつつあった16インチのフロントホイールを採用して、なんとか重さをごまかそーと躍起になっていたが、おかげでターンインでフロントが切れ込みまくる恐怖の操縦性が生まれてしまった。そのくせカワサキ特有のストレートでのタチの強さはあいかわらずだったから、結果としてやたらと乗りにくいマシンになっていた。

この写真を撮ったあとは、当時タカハシが乗っていたGSX750Sカタナとともにナナハン2台で林道へ。ダートでバトルの続きをやることになった。しかし、ただでさえノロマなヘタレライダー タカハシが、モトクロスで鳴らしたGさんにかなうはずもない。みるみるうちに引き離され、GPZ750Rは、リアタイヤが巻き上げるモウモウたる土煙の彼方へと姿を消した。

……と思ったら、Gさんはコーナーで思いきり転倒してバイクの下敷きになり、死にかけのカブトムシのようにジタバタもがいていた。全身血まみれになった彼がくやしそうに語ったところによれば、「せっかくやから、一発カウンタージャンプでもキメたろ」と、コーナリング中のギャップで大ジャンプを試み、みごとヒラリと宙には舞ったものの、あいにく着地に失敗したんだそうだ。

どうやらGPZ750Rは、派手なカウンタージャンプをキメるには少し重すぎたようだ。あとほんのチョビッとだけ、具体的な数値でいえば、だいたい100kgくらい軽ければよかったのにと惜しまれる。

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2008.09.30

Azumino F-1 Park

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長野自動車道・豊科インターのすぐ近くに、レンタルカート専用コース「あづみ野F-1パーク」がある。コースの名前はF-1だが、走っているのはもちろんF1マシンではなく、標準的なカートフレームにホンダの汎用エンジンGX160を搭載したスポーツカートだ。

080930m02コースは全長400メートル、時計回り。駐車場っぽい四角いスペースに、折り畳むように13ものコーナーを詰め込んだ重箱型の超タイトコースだ。マニアのなかには、アンダーパワーの空冷4サイクルOHV単気筒163ccエンジンで、こんなチマチマしたところを走ったってな〜などと思う人がいるかもしれないが、じつはこれがけっこう面白い。
ふつうのカートコースではパワー不足のGX160も、ここまでタイトなら充分パワフルで、攻め込めばそれなりに操作が忙しく、体力もつかう。

080930m03あづみ野F-1パークは極端にタイトなレイアウトで、ターン数が多いわりには旋回時間が短い。だからコーナリングスピードを多少犠牲にしても、クイックにターンインするほうがトータルでは速い……これが、タカハシが打ち立てた「あづみ野F-1パーク最速理論」である。
せっかく作った最速理論なので、どうせならみずから実証しようと、さっそく回数券を買い込んでサルのごとく必死に走りまくっていると、なんだか背中がヒリヒリしだした。見ると背中の皮がズル剥けになり、べっとり血まで出ている。細かいコーナーで激しく体重移動を繰り返すため、シートがこすれて出血したらしい。

080930m04まわりでカートを楽しんでいたカップルや家族連れが不快感に眉をひそめるなか、完全にマジになって場違いな血みどろのタイムアタックを繰り広げたタカハシだが、理論的にはミハエル・シューマッハが操るフェラーリF1よりも速く走れるはずだったのに、なぜか実際には、枯れ葉マークのおじいちゃんが運転する日産マーチより遅かった。
080930m05この理論と実際のわずかなギャップがどこからくるのか、科学する心が旺盛なわりに内省の心に欠けるタカハシは、いまだに首をひねり続けている。

走行には、とくにライセンスなどは必要ない。1回7分の走行で初回料金は2000円、2回目以降は1500円。4枚綴りの回数券を買えば、5500円で思うぞんぶんドライビングを楽しめる。
激痛にのたうち回りつつ、意地と根性で回数券をワンセット使い切る頃には、シャツの背中をべっとり鮮血に染めることもできる、信州屈指のスプラッター系カートコースである。
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2008.08.08

YAMAHA Passol電動式 藤原spl.

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ヤマハ パッソルといえば、1977年に発売されて一世を風靡(ふうび)した原チャリスクーターを思い出す人も多いだろう。しかしこのパッソルは、それとは別物。2003年に発表されたヤマハ初の市販電動バイクだ。

080808m02yamahapassol電気モーターは騒音も排気ガスも出さず、アイドリングも不要なため、ガソリンエンジンなどの内燃機関に較べてエコロジカルな動力だといわれている。
また回転域によるトルク変動が少ないのも大きな特徴だ。高回転域まで回せばガツンとトルクが出るなどというケレン味はまったくなく、停止状態から上限回転数付近まで、ほとんど一定のトルクがダラダラと出る。乗り味としては、デパートの屋上にある幼児用電動カーとよく似ているといえば、わかりやすいだろう。

080808m04yamahapassolその後、パッソルはバッテリーのリコール騒ぎで販売中止となったため、ただでさえレアなマシンとなっているが、なかでもこれはタダのパッソルではない。冒険ツーリングライダー、藤原かんいち・ひろこ夫妻が数年がかりで世界一周の偉業を成し遂げた記念すべきパッソルなのである。
先日、タカハシが夫妻とキャンプを共にしたときに試乗を許された。いつか博物館に展示されてしまえば、試乗はおろか、触ることさえ許されない貴重なマシンだから、喜んで乗せてもらうことにした。

パッソルは、わずか45kgの超軽量ボディに定格出力0.58キロワットの交流同期電動機とリチウムイオンバッテリーを搭載し、1回の充電で約30キロもの距離を走破する。しかも下り坂でライダーが前傾姿勢をとって極限まで空気抵抗を減らせば、かろうじて40km/hの最高速もマークできるハイパフォーマンス・マシンだ。

080808m03yamahapassolワインディングロードでは、ママチャリのようにスリムなタイヤと、未熟児の鎖骨のようにヤワなフレームのおかげで、まるで蚊トンボのごとくフラフラとスリル満点のコーナリングが楽しめる。
さらに、シートの後ろにずり落ちるほど激しく腰を引き、腕が抜けるほど力いっぱいハンドルを引きあげつつアクセルを全開にさえすれば、豪快にフロントホイールを振り上げるウイリー走行もラクラク可能。
080808m01yamahapassol_2直径1センチ程度の石ころくらいなら平然と踏破するオフロード志向バリバリの足まわりのおかげで、ダートランも得意中の得意だ。どうみたってムリクリのドリフトで林道のタイトコーナーを駆け上がるパッソルの雄姿を一目みれば、その高性能ぶりが誰にでもはっきりわかることだろう。

このようにパッソルは、街乗りはむろんのこと、峠道でもオフロードでも、誰もが心ゆくまでライディングを楽しめる高性能マルチパーパスバイクだ。
しかし万一、電動パッソルで世界一周しようなんてバカなことを考える奴がいたら、それは確実にイカレたライダーである。よほどの物好きか、かなりの変態か、後先を考えない刹那主義的バイクテロリストに違いないので、もしどこかで見かけても近づかないのが無難である。
080808m05不幸にもキャンプ場などで出会ったりすると、いきなり吠えられたり、噛み付かれたり、誰も知らない超マイナーバイクの話をえんえんと聞かされたり、挙動不審のインド人のモノマネを見せられたり、あげくの果てには自宅のコンセントからバッテリーを充電されてしまう危険さえあるのだ。

とはいえ、過度に恐れることはない。そういうとんでもないライダーは、今のところ世界にたった一人しかいないからだ。参考までにその危険人物K.F氏(仮名)の写真を掲載しておこう。
善良なライダー諸君には、今後の彼のアブない言動に、じゅうぶん警戒を続けてもらいたい。
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※photo by Masato Shibata

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2008.07.27

カートログ シャフト交換

080727m00←カート練習ログ
【ほぼ3年半前のタカハシ 2005.1.30】

※画像をクリックすると拡大します。

クラッシュで曲がったシャフトを交換した日の練習記録。

ふつうのクルマの駆動軸にはデファレンシャル・ギアと呼ばれる差動装置が付いている。コーナリング時に大きく回る外側のタイヤと小さく回る内側のタイヤでは走る距離が違うため、その違いを摺り合わせるギアがないとうまく曲がれないからだ。
だが、カートにそんな上等なギアは付いていない。後輪はシャフトと呼ばれるただの鉄パイプ1本で駆動されているから、タイヤは外側も内側も同じスピードで回る。理屈からいえば、そんなんではうまく曲がれないはずだが、これが意外とちゃんと曲がる。さらにコーナーでわざと内側のタイヤを浮かせて空転させたまま走る「インリフト」ができるドライバーなら、デファレンシャル・ギアなんかなくてもごく自然にターンできるものだ。

いずれにしても、シャフトの性能はカートのコーナリングに重大な影響を与える。だから上級ドライバーともなると、硬さの違うシャフトをいくつも用意していて、コースコンディションに合わせて交換したり、あちこちのネジを締めたり緩めたりして熱心にセッティングを出すのだそうだ。
だが、タカハシのような下級ドライバーにとっては、シャフトはただの鉄パイプにすぎないので、壊れてなければ交換する必要もない。それがちょっとばかり曲がったからといってわざわざ交換しなくちゃならないと思うと、なんとなくむかつく。

シャフト交換がむかつくのは、ただのチンケな鉄パイプの分際で、むやみに高くつくからだ。たしか1本3万円くらいした。タカハシがこれまでの生涯で買ったなかで、もっとも高価な鉄パイプである。むか!
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2008.07.20

AFO-CROSS 2008 rd.01

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タカハシ主催の恒例・AFOライダーキャンプが、今年も某所でひそかに開催された。
自他共に認めるエグゼクティブAFOライダー「さすらいの野宿ライダー」寺崎 勉氏をはじめ、アウトドアワークの巨人「イタチョー」太田 潤氏、ツーリングフォトの泰斗「夜の巨匠 」須藤英一氏、「電動バイク世界一周」で知られる藤原かんいち・ヒロコ夫妻、なんでも食べるイラストレーター松本よしえ氏、B級ツーリングジャーナリスト野岸"ねぎ"泰之氏、天才中学生バイクイラストレーター勝間田しげる氏、そして秋元庄三郎元編集長と「タイチョー」こと菅生雅文編集長ひきいる『アウトライダー』編集軍団まで、バイクツーリング界の重鎮多数を迎え、ほとんど無意味なまでに豪華絢爛たるキャンプイベントとなった。

080720m01このキャンプにあわせてモータースポーツイベント AFO CROSS2008が催され、今年も7名のAFOライダーによる激戦が繰り広げられた。
レースは日本スポーツ界に長き伝統を誇る「ブレッドキャッチレース」(和名・パン食い競走)をメーンに、多数の障害を配したテクニカルなコースで争われた。エントラントは、バイクで走りながら糸で吊したサンリツ謹製のミニかにぱんを食いちぎり、前輪で直径20センチのコインを踏み、長さ1.5メートルの一本橋を渡りきることを求められる。すぐれたバランス感覚と正確なマシンコントロール、そして何よりも他人の唾液でベタベタになった食べかけパンを平然と口に入れる強靱な精神力が要求されるタフなレースである。
コースレイアウトと獲得ポイントは左のとおり。各ライダーには1stと2ndの2度のアタックチャンスが与えられた。なおコースアウトと足つき停止は即失格、足つき走行には−10ptのペナルティが課せられる。

080720m02_21stアタックの先陣を切った西野"アイアンソルジャー"鉄平選手は、パンに執着するあまり足つき停止で失格。つづく須藤"夜の巨匠"英一選手が、まずは40ptのターゲットポイントを叩き出す。直後に昨年の覇者ミスター"absanthe"アブ選手が60ptで暫定トップに。その後、昨年2位からの雪辱を誓う菅生"タイチョー"雅文選手が、あと一歩でパーフェクトの走りをみせたが、惜しくも最終障害で脱輪し、ノーポイントに終わる大番狂わせ。続いて昨年3位の松本"アイアン・ストマック"よしえ選手が60ptの高得点を叩き出して首位タイに浮上した。

080720m03迎えた2ndアタックでは、西野選手がいきなり60ptで首位タイに。レースはトップ60ptに3名のライダーが並ぶ大混戦となった。しかし間髪を入れずアブ選手が70ptをマークして単独首位に躍り出る。そのまま逃げ切るかに思われたが、ここで菅生選手が驚異の90ptをゲットして一気にトップを奪う大逆転劇をみせた。直後、松本選手がさらなる猛追をかけ、執念の80ptを獲得、みごと2位を奪還した。

悲願の初優勝を飾った菅生"タイチョー"雅文選手、2位の松本"アイアン・ストマック"よしえ選手、3位のミスター"absanthe"アブ選手は、いずれも昨年表彰台にのぼったライダーだ。今年も揃ってポディウムに立ち、100均で売っていた豪華副賞を手にするとともに、ガッツリ飲んでも交通違反切符を切られない栄光のラムネファイトに酔いしれた。

080720m04なおこのレースには、競技車両として菅生選手提供のHONDA XR100モタード(ほぼ新車)とタカハシ提供のHONDA CRM80(ほぼ鉄屑)が用意されていたが、誰ひとりCRM80を使うライダーはなく、全エントラントが躊躇なくXR100を選択した。たしかにXR100のほうがコンディションがよく圧倒的にピカピカだから、それもまあ無理はないのだが、せめて誰か1人くらいはタカハシに気を遣って、不利を承知で哀れなCRM80を選んでやってもよさそうなものだ。
だが、彼らの頭の中には、かじれるだけのパンをかじり尽くしてこのレースに勝利することしかない。これこそまさに、食い物とバイクのためになら平然と友を売り、やすやすと家族を捨て、命をもなげうつ戦慄のトップAFOライダーたちの姿なのである。
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※AFO CROSS2008 rd.01のリザルトは以下のとおり。
[優勝 菅生"タイチョー"雅文=90pt/2位 松本"アイアン・ストマック"よしえ=80pt/3位 ミスター"absanthe"アブ=70pt/4位 西野"アイアンソルジャー"鉄平& 田中号=60pt/6位 勝間田"歩く天才中学生"しげる=50pt/7位 須藤"夜の巨匠"英一=40pt]
※photo by Shigeru"junior high schooler"Kachumata & more

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2008.07.02

YAMAHA TRICKER

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バイク屋の宴会で知り合ったENDさんのヤマハ トリッカーを借りてダートを走った。

トリッカーはSOHC4サイクル空冷単気筒249ccエンジンを積んだオフロードバイク。メカニズム的には目立った特徴のないオーソドックスなレイアウトだが、操縦性に重点をおいたユニークな車体設計のおかげで「フリーライド・プレイバイク」のキャッチコピーそのままの、軽快で機敏なバイクになっている。

080702m01ENDさんのトリッカーは、ロードタイヤを履き、オンロード寄りにセットアップされているが、もともとはトライアルバイクをベースに、往年のトレールバイク風のユルい実用性を加味して作られたオフロード車だ。最高出力は18psと控えめながら、粘り強く素直なエンジンとスリムなボディ、ゆったりしたポジションで、誰もがリラックスしてライディングを楽しめる。 街乗りから林道ツーリング、ダート遊びまでカバーする究極のマルチパーパスバイクである。

080702m02しかし、車両重量125kgのボディは本格的なトライアルにはちょっと重すぎる。かといってモトクロス的にガンガン攻めるにはパワー不足で、コーナーではフロントが逃げてペースが上がらない。コンペティション志向の上級ライダーの中には、どっちつかずのハンパなマシンだと思う人もいるかもしれない。
が、適当にハンパだからこそ融通がきき、ライディングの幅が広がる。一般的な中級ライダーがストレスなく走りを楽しめるのは、こういうユルい設計のタマモノともいえる。
また、タカハシのようにさらに低レベルのヘタレ系下級ライダーも、トリッカーなら安心して近所の本屋やコンビニに買い物に行ける。小さく軽く運転しやすいおかげで、なんと3回に1回は転ばず無傷で家まで帰ってこられるのだ。まさに驚異の安全性能だといわざるをえない。

080702m03さて、トリッカーのキャッチコピー「フリーライド」とは、曲芸っぽいライディングが楽しめることを意味する言葉だ。どんなヘタレライダーでも、トリッカーにさえ乗れば、アッという間に急坂をよじ登ったり、軽々とジャンプしたり、ビシッとスタンディングスティルをキメたり、びんびんウイリーしたりできる。
それどころか、さらにテクニックを極めれば、バイクを思いきりバンクさせて地面と完全に平行になるまで寝かし込み、タンクとサイドカバーを激しく砂利にこすりつけてズルズル削り、レバーやペダルを豪快に折り曲げつつ車体をピタリと静止させるという、超人的ハイテクニックまで使えるようになるのだから驚きだ。

080702m04今回はせっかくトリッカーに乗せてもらったことでもあるし、タカハシも一発気合いを入れて、この難易度の高いテクニックに挑戦。写真のとおり鮮やかにワザを決めることに成功した。
トリッカーのすぐれた運動性能がいかんなく発揮された素晴らしいアクションシーンを目撃して、オーナーENDさんもすっかり満足し、思わず感涙にむせんでいたようだ。わずか数分の試乗で完全にズタボロになったマシンを返しに行ったとき、彼の目にキラリと光るものがあったのが、なによりの証拠である。
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※photo by H."Supersonic bio-mecha-borg"Athupiro

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2008.06.24

ホンダ シティ GA2 ダートラ仕様

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 JAF会報誌のすみっこに書いてあった案内を見て「モータースポーツ体験イベント」に申し込み、モーターランド野沢でホンダ シティのダートラ仕様車に乗った。

080624m01 ホンダ シティGA2型は、総排気量1296cc、最高出力100psの小型FF車だ。シティの名を冠したクルマとしては2代目にあたる。カワイイ丸目の初代シティが爆発的にヒットしたのとは対照的に、ブアイソな角目の2代目シティは徹底的に不人気で、何から何までパッとしないまま1993年に生産を終えた。が、それは一般ユーザーの評価であって、モータースポーツ界での評価は高く、かつてはわりとよく活躍したクルマだったそうだ。

080624m02 今回乗せてもらったのは、この2代目シティに4点式シートベルトとロールバーを取り付け、ダート用タイヤを履かせたダートラ仕様車。カラーリングやグレードは何種類かあったが、どれも同じシティ GA2型だから、どれも同じような乗り味だった。
 たしかにアンダーパワーのわりに運動性は軽快で機敏。ダート用タイヤのおかげもあって、安定してよく走る。誰にでも運転しやすいイージーなクルマだ。

080624m03 ただ、FF車には特有のドライビング・テクニックがある。
 前輪を回して駆動力を得るFF車は、FR車やミドシップ車のように、とりあえずオーバースピード気味にコーナーに突っ込んでからアクセルで姿勢を作ろうとすると、フロントが逃げてアウトにはらんでしまう。だからコーナー進入スピードを正確にコントロールする技術と、コーナーワークを補助するプレーキのテクニックが欠かせない(ようだ)。
 が、ノロマなタコドライバーがそんな難しいテクニックをいきなり学べるワケがない。今回の体験走行でタカハシが学べたのは、「4点式シートベルトは異常にややこしくて自力では締められない」ということと、「ロールバーがあると、しょっちゅう頭をぶつけて痛い」という2点だけだった。

080624m04 さて、この体験イベントでは、ダートにパイロンを立てて作った15秒程度のコースを7回走らせてもらえた。つまりタカハシは、およそ1分45秒間クルマを運転できたわけだ。参加費は保険料を含めて9500円だから、走行1秒あたりの費用は約90円48銭。これを換算すると、走行1時間あたりでは、なんと32万5728円もの莫大な費用がかかった計算になる。

080624m05 バカ高いと思う人もいるかもしれない。だが四輪モータースポーツとは、もともとそういうものだ。庶民や貧乏人、とりわけ赤貧イラストレーターの想像を絶する巨額の金がかかる。たとえ参加者にとっては目からドボドボと血の涙を流すほど高額の出費であっても、コースを借り切り、車両を用意し、多くのスタッフを配置する主催者からすれば、この程度の収益じゃちっとも儲からないばかりか、むしろ損するだけなのだ。
 誰もがちょっとした運転テクニックを学べる、なかなかステキなイベントではあったが、それ以上に、誰もが四輪モータースポーツにおける鉄の第一原理「支払わざる者、楽しむべからずの法則」を骨身にしみて学べる、なかなかシビアなイベントでもあった。
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2008.06.09

DENGEKI ガーデニンガー125R

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かつてタカハシは電撃地下通信社という謎の会社を所有・経営していた。その名のとおりの情報企業だったから、まあIT企業の社長だったといっても、ぜんぜんまったくちっともカケラも過言ではないし、また少しもうさんくさくはない。その後、電撃地下通信社は多角経営化をはかってDENGEKI MCブランドを設立。自動車産業への進出を果たし、1995年、ついに念願の二輪車生産を開始した。

DENGEKI MC製の記念すべき第1号車が、↑このガーデニンガー125Rだ。まずカタログのカバー写真を掲載しておこう。ガーデニンガー125R開発・製造・販売・廃棄を担当したH.Athupiro氏みずからがテストライダーをつとめた美しいビジュアルである。クリックするとどーんと拡大もできるから、すみずみまでじっくり鑑賞してほしい。
以下、当時のカタログの転載により、この革命的モーターサイクル DENGEKI ガーデニンガー125Rを紹介してゆこう。

■ガーデニンガー125R■
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大地に芽吹く草木のにおい、陽光に映える岩肌の輝き、空をわたる風の色。豊潤な大自然の息吹きが、ついにマルチパーパス・エコロジカル・バイク「ガーデニンガー125R」に結晶した。
いま、新たなるネイチャー・ライディングの世界がひらかれる。自然に分け入るバイクなど、もう要らない。これからは自然を持ち歩く時代。ようこそ、まだ見ぬモーターサイクルの未来へ。ピース。

[標準小売価格 1万円(税別)]※本州および北海道四国九州沖縄および離島部を除く(注・1996年販売終了)

080608m0203_2■衝撃の開発コンセプト■
奇跡を呼ぶネイチャー・ランナー

ガーデニンガー125Rの開発コンセプトは「自然を持ち歩けるモーターサイクル」。これまで誰ひとりとして実現し得なかったこの困難な課題をクリアするため、メーターバイザー部とリアキャリアに、世界初※のデンゲキ・ハンドヘルド・プランタ・システム(DHPS)が採用された。(※市販二輪車において 1995年当社調べ)
080608m0200_2これにより、ライダーは好きな草花を瞬時にマシンにインストールし、フィールドを問わず、常に大自然と行動を共にできるようになった。これこそまさにエコロジー思想がモーターサイクルにもたらした大革命といえるだろう。

■ジャスト・パフォーマンスの走り■
先進のセーフティ・ファン・ライド

080608m0302ハイパワー化・高性能化に狂奔するメーカー各社の開発競争に一石を投じる次世代モーターサイクルの新基準、それがDENGEKI MCが提唱する「ジャスト・パフォーマンス」だ。
ガーデニンガー125Rの心臓部には、長期間の熟成により徹底的にデチューンされた結果、飛躍的に安全性が向上したヤマハ発動機製2ストローク水冷125ccシングルのパワーユニットを搭載。スーパーマイルドな出力特性を最大の特長とするこのユニットは、万一誤ってフル・スロットルになった場合でも、瞬時にパワーをセーブしてアクシデントを回避する高機能アクティブ・セーフティ・システムを備えている。
また、荒れた路面で無理に高速走行を試みた場合、ただちにサスペンションがボトミングして反射的に安全が確保できるストローク・リミテッド・サスを採用している点も見逃せない。

■高機能はライダーのために■
卓越のマン・マシン・インターフェイス

080608m0301ハイレベルなライダープロテクション&ユーティリティは、セーフティ・ランの必須条件だ。ガーデニンガー125Rの数々の新機能は、ハードランに挑むライダーをあらゆるシチュエーションでサポートしてくれる。
エンジンキーを紛失しても、キー不要で瞬時にエンジンを始動できる「フルタイム・キーレス・エントリー・システム」、ウインカー操作のわずらわしさからライダーを解放するため、すべてのウインカーを点灯しないようにセットアップした「レーシング・ウインカー」、電気系統の動作によるバッテリー消耗を未然に防ぐ「デフォルト・エンプティー・バッテリー」、可変バルブシステム(YPVS)の動作を停止し、不慮の事故につながるハイパワーを抑制する「パーフェクトYPVSキャンセラー」、酸化第二鉄の化学作用によってアクセルワイヤーを自動的に固定する「Fe2O3スロットル」、ライダーの意志とは無関係に自動コーナリングをおこなう「オートマチック・コーナリング・ディレクター」など、驚異のハイテク機能がふんだんに搭載されている。

■タフ&ワイルドなデザインワーク■
大地を駈けるモータライズド・アート

080608m0401ガーデニンガー125Rのデザインコンセプトは、世界的にその名を轟かせそこねている超合金インダストリアル・デザイナー、H.Athupiro氏によって作り上げられた。
岩盤のマチエールをもつフュエル・タンク、流麗なフォルムを誇るベニヤ合板製フロント・フェンダー、ドンゴロス素材のワイルドなシート、そしてハンドメイド・フィールあふれるステンシルのエンブレム。「走るガーデニング」を具現化したハイセンスなデザインには、すみずみにまでH.Athupiro氏の心血が注ぎ込まれているのだ。080608m0402

また過去に例をみないライディング・ウエアの付属販売に踏み切ったのも、ガーデニンガー125Rのデザインプランの特長だ。マシン購入時に、もれなく「ストローハット・ヘルメット」「ロゴ入りトラディショナル・ネッカチーフ」「JA型コットン・グローブ」の3点が付属。ユーザーは労せずしてライディング・ウエアのトータル・コーディネートができる。モーターサイクルと共にライダーをもデザインすべきだというH.Athupiro氏の熱き主張がひしひしと伝わってくる稀有のシステムである。
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■付記■ ガーデニンガー125Rは電撃地下通信社のインターネットサイトで売価1万円で販売される運びとなった。が、販売開始後まもなく、マジメすぎて冗談ってものがわからない人だったのか、ふざけすぎて常識を見失った人だったのかよくわからないマジ購入希望者1名様が現れてしまったため、ただちに販売を中止。さすがにこんなものを1万円で売ったら殺されても文句はいえないと、社内から数多くの批判が寄せられたためである。
その後、しばらくして売価を税込10円まで大幅に引き下げ、超ウルトラ大特価出血大奉仕販売をおこなったところ、幸い一人も購入希望者が現れなかったため、車両はまもなく廃棄された。
ガーデニンガー125R、それは日本モーターサイクル史上に燦然と輝く名車中の名車であった。
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※ridden by H."Supersonic bio-mecha-borg"Athupiro


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2008.05.31

カートログ KT100SC+SL83

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【ほぼ3年前のタカハシ 2005.1.23】

※画像をクリックすると拡大します。

走行前の点検で、マイカートのシャフト(リア・アクスル)が曲がっているのを発見。修理が間に合わず自分のカートでは走れないので、急遽コース所有のカートをレンタルして走ることにした日の記録。

琵琶湖SLのレンタルカートはヤマハの古いフレームにKT100SCを載せたもの。
KT100SCは、ふだんタカハシが使っているKT100SDと基本的には同じエンジンだが、自動遠心クラッチが付いているためスピン停止時でもエンジンが止まらない。アクセルレスポンスもちょっと穏やかだし、ブレーキロックでスピンモードに入りかけたときにもリカバリしやすいため、初心者にもわりと運転しやすかった。

080531m01ただしタイヤはSL83タイヤを履いている。当時KT100クラスの標準だったSL02タイヤに較べると、幅が狭くグリップも低いタイヤだったが、もともとほとんどタイヤ性能を必要としないカメ走りを励行しているタカハシにとっては、なんの不満もない立派なタイヤだった。

琵琶湖SLでのKTレンタル料金は、たしかガソリン代込みで1時間8000円前後だったと思う。が、同じサービスが今もあるかどうかは定かでない。興味のある人はコースに問い合わせてみるといいだろう。
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2008.05.24

KAWASAKI KSR-2

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1990年に発売されたカワサキのリトル・オフローダーKSR-2。小型人類タカハシが乗ると、なんとなくフルサイズのマシンに見えなくもないが、じつはオモチャのように可愛い超小型バイクだ。

080524m02kawasakiks2最高出力10psを誇る水冷2サイクル単気筒79ccエンジンは、乾燥重量77kgの軽量ボディを蹴飛ばすように加速させる。ショートホイルベースと小径タイヤのおかげで運動性もバツグンにいい。

発売当時は中途半端なスーパーバイカーズ仕様として売られていたが、モタードレースのカテゴリーが確立された現在では、きっちりモタード仕様にして乗っているライダーが多いだろう。このKSR-2もモタードレースに参戦するため、あちこち改造されている。
とはいえ大幅な改造はされていない。タイヤやチャンバー、スイングアームは交換されているが、サス本体やエンジンなどの主要部はほぼノーマル。改造範囲が狭いぶん、オリジナルの乗り味をしっかり残したマシンだともいえる。

080524m03kawasakiks2なにしろ小型軽量だから、手軽にぶんぶん振り回せるのがいいところだ。エンジンのレスポンスもよく、キビキビとよく走る。初心者から上級者まで誰もが楽しめる、たいへんよくできたファンバイクである。

が、楽しく走るのと速く走るのではちょっと事情が違う。もともと足が短いリトルバイクだから、サス・ストロークに余裕がなく、ダートでペースアップしてゆくと、とたんにマシンが暴れはじめてしまうのも事実。ちょっとした暴れ馬状態になるわけだ。だが、もともとリトルバイクなので、それもせいぜいリトル暴れ馬程度。腕のいいライダーなら、多少飛ばしてもコントロールできなくなったりはしない。

080524m04kawasakiksr2が、タコライダーが飛ばせば話は別で、当然のごとくアッというまに転倒してしまう。
でも、もともとリトルバイクなので、転倒してもせいぜいリトル転倒程度。損害だってせいぜいリトル損害程度である。(いやたぶん)

そんなリトルバイクがリトル転倒したからといって、いちいちライダーに文句をつけていては、心までリトルなリトルオーナーなどと蔑まれかねない。だからKSR-2オーナーたるもの、たとえピカピカの外装をズタボロにされても、キャッチタンクがドバドバあふれてエンジンがかからなくなっても、ニッコリ笑って「リトルバイクのリトル転倒なんだからいいんだ」と考えるようにしたいものだ。
バイクがリトルだからこそ、オーナーはますますビッグな許しの心をもち、転倒したタコライダーにいたわりの言葉をかけ、ケガの治療をし、水と食糧を与え、ときには滞納家賃や電気・水道料金なども支払ってあげれば、さらに喜ばれることだろう。

林道ツーリングで知り合ったキムさんの愛車。山中のダートで試乗させてもらい、素晴らしい加速・旋回・転倒性能を楽しむことができた。
タカハシとしては次回もぜひ貸してほしいと大熱望しているのだが、今回は男らしくビッグな心で笑って許してくれたキムさんも、次回まで許してくれるかどうか、さすがにちょっと保証のかぎりではない。
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※photo by H."Supersonic bio-mecha-borg"Athupiro

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2008.05.14

カートログ スリックタイヤ

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【ほぼ3年前のタカハシ 2005.1.16】

※画像をクリックすると拡大します。

真冬の琵琶湖SLはグリーンに雪が残りやすく、たとえ晴れた日でもなかなかドライにならない。この日はドライとウエットが混在するセミウエットの微妙な路面コンディションだった。

一般的なカートのタイヤには、大きくわけてドライとウエットの2種類がある。ドライタイヤは晴れた日に乾いた路面で使うもので、ウエットタイヤは雨の日に濡れた路面で使うものだ。
ドライタイヤの代表格はスリックと呼ばれるミゾのないタイプ。ミゾがないぶん接地面が広く、グリップが高い。一方ウエットタイヤには例外なくミゾが切ってある。タイヤ接地面の水はけをよくするためだ。
カートドライバーは、路面状況によってこれらのタイヤを使い分けて走る。

080514m01サーキットでのタイヤの重要性は公道の比ではない。公道でなら、テキトーにミゾがあって空気圧が正常で大きな傷がなければ、まあ充分だが、サーキットではそうはいかない。製品のクオリティやコンパウンドの減り具合はいうにおよばず、空気圧、表面温度、製造日からの経過時間、保管状態までもがタイムに重大な影響をおよぼす。
レースシーンでは、タイヤの性能はマシンの性能にも匹敵する重要なファクターだ。だから晴れた日と雨の日でタイヤを交換するくらいは、当然すぎるほど当然のことなのである。

だが、金のないタカハシは雨用のウエットタイヤを持っていない。タカハシが持っているのはドライ用のスリックタイヤだけ。しかも中古ばかりだ。チームメートがレースで使い終わったボロタイヤを捨てるのを物陰でじっと待ち、ゴミが出るとすかさず忍び寄って持ち帰り、こっそり自分のカートに取り付けて走る。
いや、けっして卑しいとか浅ましいとか貧乏くさいとか批判してはいけない。自然界においても、ハイエナやハゲタカやドロボウ猫といった動物たちは、こういう方法で立派に生きているのだから。

080514m02タカハシは、晴れた日はもちろん、雨の日も雪の日も外道な中古スリックタイヤでひたすらぐるぐるコースを回っている。濡れた路面だとぜんぜんグリップしないので、止まらないし曲がらないし加速もしない。うんざりするほど激遅だから、腕におぼえのあるカートドライバーなら泣いて悔しがるだろう。だが、タカハシは悔しがることもなく、いつも楽しく走っている。

財布に金がないのは残念だが、腕にはおぼえがなくて、ほんとうによかった。雨は貧乏タコドライバーに哀しみと安らぎを同時に味わわせてくれるのだ。
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2008.04.29

HONDA MTX80R

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知人から借りたホンダMTX80Rで高速周回コースを走行中のタカハシ。四半世紀ほど前の写真だ。

1983年に発売されたホンダのオフロードバイクMTX80Rは、最高出力11psを発揮する水冷79cc2サイクル単気筒エンジンを積み、本格的なプロリンクサスを装備している。パワフルなエンジンと俊敏な運動性で、当時の小型トレールとしては突出したパフォーマンスを誇っていた。

080429m01hondamtx80rそんなわけでバイクはたいへん素晴らしいのだが、あいにくライダーのほうは猛烈にカッコ悪い。
当時のタカハシはバイク初心者だったから、情状酌量の余地がまったくないともいえないが、それにしても、あまりにもヒドいライディングフォームだ。やたら前かがみのフォームからは、ビンビンとリアルなヘタクソぶりが伝わってくる。
さらにヒドいのが装備である。ぺらぺらの綿パンに薄っぺらい運動靴、ゆるゆるのトレーナー、コケまくって傷だらけになったフルフェイスヘルメット、指先に穴のあいたグローブというスタイルは、今だったら即刻モトクロスコースからつまみ出されそうな危なっかしさだ。

080429m02hondamtx80rさすがにタカハシも現在では安全意識をあらため、プロテクターやオフロードブーツといった装備を使うようになった。ぺらぺらの綿パンの代わりに、しまむらかユニクロで買ったワークパンツをはいているし、ゆるゆるのトレーナーの代わりに、しまむらかユニクロで買ったシャツを着ている。さらに日射しや飛び石から首を守るため、銀行か農協でもらった白タオルも首に巻く念の入れようだ。

こうしてすっかり安全性が改善されたタカハシの装備だが、カッコ悪さはいまだにあまり改善されていない。
ツーリング先のファミレスでは、仲間から遠く離れた席に座らされ、他人扱いの疎外感を味わうこともしばしばだ。また観光地の駐車場で一息いれていると、必ず知らないドライバーに呼び止められ、駐車料金を払われるのも困りものだ。管理人のおっさんと間違えられてしまうためである。

080429m03hondamtx80rただ1980年代の草レースの写真を見ると、当時のライダーたちがほとんどまともな装備をしていなかったことがうかがわれる。あの頃は、なにもタカハシだけが特別おかしなスタイルで走っていたわけではない。まわりが軒並みおかしなかっこうのライダーばかりだったから、貧乏ライダーにとっては、まあまあ居心地のいい時代だったのかもしれない。

最後の写真は、つい先日たまたま林道で出会ったライダーが乗っていたMTX80R。どこもかしこもピカピカのマシンで、まるで80年代からタイムスリップしてきたようだ。
だがライダーのほうは、いかにも21世紀らしいまともな装備をしていた。どうせならライダーもぺらぺらの運動靴とトレーナーで80年代らしくびしっとキメて、リアルなタイムスリップ感を演出してくれたらよかったのに、じつに残念だ。
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2008.02.23

HONDA JAZZ

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アメリカンバイクは、大きくプルバックしたハンドルや低いシート、レイダウンしたフロントフォークなどを特徴としている。この独特のレイアウトによって、ライダーは、いわゆるホースバック・ライディングとよばれる、ふんぞり返るようなフォームを強いられる。曲がりにくく、加速しにくく、止まりにくいうえ、見た目以上に疲れもする。走行性能という点では、アメリカンは欠点だらけのバイクだともいえる。
でも、なぜか根強い人気がある。バイクといえば、ハーレー・ダビッドソンのアメリカンバイクを思い浮かべる人も多いほどだ。

走行性能には劣るアメリカンバイクだが、400ccを上回る大排気量車ともなれば、強大なトルクやバイブレーションとともに、おおらかな乗り味が楽しめるのが美点だ。しかしこのホンダJAZZは、きわめて本格的なアメリカン・スタイルを採用しているにもかかわらず、わずか49ccの非力な空冷OHC4サイクル単気筒エンジンで走る。パワーはたったの4ps、ミッションもプアな4速リターン式だ。
こんなちぐはぐな設計では、いくらカッコだけよくても、まともに走るバイクにはならない……と考えるのが普通だが、じつはJAZZは意外に面白い。本来なら大排気量車にしか与えられないゆったり感がそのままスケールダウンされたようなのどかな乗り味で、従来のチョコマカした50ccスポーツバイクにはなかった異次元感覚が味わえる。パワーと運動性はいずれも低レベルだが、絶妙にバランスしているため、近所のコンビニにノロノロ買い物に行くだけでも、じゅうぶんスポーツ・ライディングが楽しめるのだ。

080223m021986年の発売直後、友人・H.Atyupiro(の兄)が購入したJAZZに乗ったのを皮切りに、なにかと縁があってちょくちょく乗った。最終的には知人から中古を譲ってもらって自分でも乗った。だが、一度パンクしてからは、修理が面倒くさくてガレージにほったらかしにしていた。たしかに楽しいんだが、かといって乗りたくてたまらないバイクってわけでもなかったからだ。

東京への引っ越しを機に、修理してまた乗ろうかなと思っていたら、先日ガレージから姿を消しているのを発見。どうやらどこかの悪党に盗まれたらしい。ひょっとしたらゴミと間違えて捨てられたのかもしれないが。失って惜しい気がする反面、まあそれはそれで構わないかなとも思うビミョーなバイクだった。

写真は1985年当時、大学構内でJAZZを全開発進させているところ。知人が撮影してくれた。レンズに取り付けられたクロスフィルターが、昭和の少女マンガっぽく、やたらビカビカと星の散りばめられたセンチメンタルな画像を演出しているが、そのへんはあまり気にしないでほしい。
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2008.02.02

SUZUKI エスクード コンバーチブル

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スズキ エスクードは、1988年に発表されたライト・クロスカントリー車だ。その後、徐々にラグジュアリー化して現在に至っているが、初期のエスクードは、いかにもクロカン車らしいシンプルなクルマだった。
080202m021590ccのSOHC4サイクル直列4気筒ノーマル・アスピレーションエンジンは、せいぜい82psのパワーしか出ない代わりにフラットで扱いやすく、ショート・ホイールベースの軽量ボディと相まって、運動性能もなかなかのものだった。

このエスクード コンバーチブルは、1990年代初頭に母が買って以来、十数年にわたって実家の主力マシンとして働いてきたクルマだ。せいぜい老いた母が町内に買い物に行くとき乗るだけで、オフロードをビンビン走り回るよーなことはほとんどなかったと思われており、じつはときどきタカハシが山中に持ち込んで、こっそり走らせていたことを知る者は少ない。

080202m03写真は同社製のジムニー660インタークーラー・ターボを追走しているところ。走りに徹したジムニーに較べると、エスクードの走りはややモタつく印象があるものの、コンパクトな車体のおかげでダートのフルコーナリングでもさほどストレスはない。もっと大型のパジェロなんかになると、まるでトラックみたいな大雑把な挙動にげんなりさせられることもあるが、エスクードはそれなりにスポーツカーっぽい動きをしてくれるのがいいところだ。
とはいえ、タカハシのよーなタコドライバーにとって、クロカン4WDでの高速コーナリングはそう簡単なものではない。FR車と違って、ドリフトに入ったときにはすでに遠心力の限界を越えて手のつけようがなくなってることが多いからだ。そんなわけで当時は、コーナーで派手にとっちらかり、路面のキックバックでぐるんぐるん回るステアリングに振り回されて珍妙なタコ踊りを繰り広げつつ、一直線に草むらに突っ込んでゆく悲しいタカハシの姿がしばしばみられたものである。

080202m04ルーフはせっかくのコンバーチブル・タイプだったが、幌の着脱が異常に面倒くさいので、めったに開けなかった。へたすると開閉に20分くらいかかるから、急に雨が降ると、もたもたしているうちにびしょ濡れになってしまう。いうまでもなく冬はやたらに寒く、夏はおそろしく暑い。春にはスギの花粉、秋にはブタクサの花粉が舞い込み、季節を問わず鳥のフンが頭上に降り注いでくる。いいことがひとつもないから、幌を開けた記憶はほとんどない。

昨年末、帰省時にエスクードを走らせたとき、クラッチがズルズル滑ってマトモに走らなくなっているのを発見。家族一同に惜しまれつつも、ただちに廃車が決まった。
クラッチがこんなにひどくズルズルになっているのは、ずっと近所を走って買い物ばかりしてきた母の運転のせいなのはもちろんのことだが、ときどきこっそり山を走っては草むらに突っ込んで楽しんできたタカハシの運転のせいも、ほんのちょっとだけ含まれている可能性がまったくなくはないとはいえなくないことも多少なりと考えられなくもない。ま、どっちにしてもこのまま死ぬまで母に内緒にしておきさえすれば、それで済むことなんだが。
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2008.01.20

KAWASAKI KDX125SR

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KDX125SRの発表は1991年だから、17年も前のオールドマシンということになる。他の2サイクルバイク同様、すでに生産は終了しているが、いまだに林道なんかでちょくちょく見かける現役選手だ。
山中のダートで遊んでいたら、SWGPで知り合ったY.Matzenさんが乗ってきたので、さっそく貸してもらった。中古ではあるが、一週間前に納車されたばかりのピカピカのナイスマシンだ。とくに改造はしていないが、タイヤだけはモタード用に履き替えてあった。

080120m02KDX125SRは、モトクロッサーKXから多くの技術的フィードバックを受けて作られた高性能オフローダーで、その水冷2サイクル単気筒124ccエンジンは、9500rpmで22psを絞り出す。スペックでみるかぎり、さほどの高回転型ユニットとは思えないが、実際に乗ってみると中低速のトルクがひじょーに細く、かなりピーキーな出力特性。パワーは素晴らしいが、誰にでも乗りこなせるエンジンではない。

エンジンがちょっと神経質な反面、操縦性はごく軽快だ。乾燥重量104kgの軽量ボディのおかげでもあって、誰もがぶんぶん振り回せる素直なマシンになっている。シート高もそんなにバカ高くないから、タカハシのよーな短足胴長ライダーにもありがたい。

080120m03が、だからといって調子に乗って振り回しすぎてはいけない。KDX125SRにとって最悪のパターンとは、軽快な運動性にごまかされて腕が上がったと勘違いしたタコライダーが、うっかりパカッとアクセルを開けた場合だ。それまでパワーバンドをはずれてモゴモゴとおとなしく回っていたエンジンが、ここぞとばかりパカーンと吹け上がり、猛烈に暴れだす。
上級ライダーにとってはおいしい22psのハイパワーも、タコライダーにとってはたんなる暴力にすぎない。あっという間に吹っ飛ばされ、みじめに地べたに転がる結果となるだろう。高性能マシンだからこそ、うっかりタコライダーに貸すと、いきなり転倒してぐちゃぐちゃにされるおそれがある。貸す相手は、くれぐれも慎重に選びたいものだ。

080120m04とはいえ、いったん貸してしまった以上、すべてはオーナーの自己責任である。転んで苦しんでいる哀れなタコライダーにあれこれ文句をつけたりしてはいけない。いくらピカピカのバイクをズタボロに壊されても、どーんと男らしく笑って許さねばならない。それどころかタコライダーにケガがないか気遣い、場合によっては晩飯をおごり、ときにはお小遣いをあげるくらいの勇気が重要だ。
これはライダーとして、男として、日本人として、人間として、いや、地球生命体のひとつとして、必ず守らなければならない最低限のマナーなのだ。KDX125SRオーナー諸君(とくに京都府在住のY.Matzenさん)には、そこらへんぜひ肝に銘じておいてもらいたいものである。
あっ! 石をぶつけないで〜!
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※photo by H."Supersonic bio-mecha-borg"Athupiro

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2008.01.13

スイス ハットレス

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公道用の市販車なら、よほど大改造でもされていないかぎりパッと車種の見分けがつくものだが、レーシングカートはエンジンとフレームが別売りなうえ、外装品が自由に付け替えられることもあって、なかなか車種の判別が難しい。

080113m02カートの車種というのは、つまるところフレームの種類のことだ。一見ただの鉄パイプにしか見えない地味なフレームだが、じつはこれがカートの性能を大きく左右する最も重要なパーツで、メーカーやタイプによっていろいろ特性やクセがあり、それに応じて乗り方も変わる……のだそうだ。ニブいタカハシには、フレームの違いなんつー細かいことは、残念ながらまるでわからないんだが。

080113m032008年の年明け早々に、サーキット秋ケ瀬でショップのレンタルカートを走らせた。
用意してもらったカートは、スイス ハットレスというメーカーの「カタリナ」。タカハシは初めて見たが、かつてはレースでもけっこう活躍していた車種だという。
エンジンはKT100SDを載せ、タイヤはSL07をはかせてもらった。ステアリングにはちゃんとデータロガーも付いていてラップタイムが表示される。タカハシにとっては、見るたびに深い厭世観をおぼえる悲しい数字だが、これがわからないと、なんとなく練習した気にならないのも事実。カートショップの嬉しい配慮である。

080113m04写真でもわかるとおり、普通のカートに較べると、リアバンパーがやたら大きく張り出している。でもこれはスイス ハットレス・フレームの特徴というわけではない。K-TAI(ツインリンクもてぎロードコースでおこなわれるカート7時間耐久レース)に出場したカートなので、そのレギュレーションに対応した大型バンパーが付いたままになってるだけだ。シート左側にはそのとき使ったとおぼしき3キロ程度のバラストもそのままくっついていた。

フレームの性能に目立つクセはまったくない。ハンドルをまっすぐにしていればまっすぐ走るし、ハンドルを切れば切った方向に曲がる。アクセルを踏めばスピードが上がり、ブレーキを踏めばスピードが落ちる。細かい挙動をあれこれ気にする上級者ならともかく、タカハシにとってはまったく文句のつけようのない素晴らしい性能だった。

080113m05コースイン直後にアクセルが戻らなくなってコーナーを飛び出しかけたことと、スピンしたカートをよけ損ねてタイヤバリアに突っ込んで埃まみれになったことと、なぜか突然フロントスプロケットが異常に磨耗して丸ボーズになってしまったことのほかは、なんのトラブルもなく、ひじょーに楽しく走れた。
でも、後でデータロガーに表示されたラップタイムを見たときは、ひじょーに悲しくなった。いつかタコドライバー タカハシが、ラップタイムにすすり泣かずにすむ日がやって来るのだろうか……。

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2007.12.11

BMW R100GS Paris-Dakar

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ドイツ製のビッグ・オフローダー、BMW R100GSパリダカール。バイクツーリング誌『アウトライダー』の櫻井副編集長が、貴重な愛車に試乗させてくれた。

独特のフィーリングで知られる980cc空冷OHV水平対抗2気筒エンジンと、パリダカールラリーをイメージさせる容量35リットルの巨大なガソリンタンクが大きな特徴だ。90年に発表されたマシンだが、基本設計は80年代だから、設計そのものは20年以上前のものだ。

071210m02いかにもオールド・ビッグ・オフローダーらしく、メカニズムはどこもかしこも古めかしい。そのうえひたすらデカく、ひたすら重い。
車両重量は236kg。比重0.75のガソリン35リットルの重さはおよそ26kgだから、仮にガソリンタンクを空っぽにしても、なお210kgもの重量を誇るヘヴィ級ということになる。
よほどの技術と体力、さらに恵まれた体格がないと、マシンを自在に振り回すようなライディングはできないだろう。それでも現代のオフローダーに較べると足着き性がよいため、ノロノロ走るだけなら、ろくな技術と体力と体格のないタカハシにも、それなりに楽しめるのがいいところだ。

071210m03超低速からよく粘るエンジンは、ちょいとアクセルを開けて6500回転まで回せば、たちまち60psのハイパワーを叩き出す。ビッグボディのわりにハンドリングはそこそこ軽快だから、林道トレッキングから高速走行まで幅広くこなせそうだ。
とはいっても、さすがにこんな巨大なマシンでわざわざモトクロスをしたり、狭い林道のコーナーで真横を向いて激走したりする奴がいたら、それはかなりの物好きか、だいぶ頭がイカれているか、よほどマニアックな変態ライダーだけだろう。

071210m04ところで後日、櫻井副編集長をふくむ20台ほどのBMWビッグ・オフローダーが集う林道ツーリングに誘われた。タカハシもさっそく愛車HONDA CRM80にBMWのステッカーを貼り付け、本物のBMWと区別できないよう入念に偽装をほどこして参加させてもらった。
ところがパーティーが林道に入ったとたん、巨大なマシンを真横に向けてコーナーを激走するライダーが続出。この世界には数多くの変態ライダーがいることを思い知らされるツーリングとなった。あえてここでは名を伏せるが、変態ライダーたちの先陣を切って、ひときわ激走していたのが某バイクツーリング誌のS副編集長であったことはいうまでもない。

※photo by Masato Shibata

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2007.11.26

カートログ アルファノ

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【ほぼ2年半前のタカハシ 2005.1.9】

※画像をクリックすると拡大します。

「アルファノ」を取り付けたばかりの頃の練習記録。

現代のレーシングカーにはデータロガーという走行データの記録装置がくっついている。ラップタイムはいうにおよばず、速度、エンジン回転数、加速G、旋回G、ブレーキ踏力、アクセル開度、油温、水温など、ほしいデータがたいてい手に入る素晴らしい機械だ。
レーシングカートの場合はそこまで高機能じゃないが、サーキットに埋め込んだ磁石を検知してラップタイムを自動計測するロガーがくっついていて、ラップタイムや周回数くらいはちゃんと表示される。メジャーなブランド「アルファノ」がその代名詞だ。

チーム内では「タカハシのよーなタコドライバーには無駄な装備」と断定され、当初なかなか取り付けを許してもらえなかった。たしかにレースに出ないんだから、タイムなんか計っても意味ないんだが、それなりに練習の励みにくらいはなるだろうと、チームの人にペコペコ頭を下げて頼み込んでいたところ、走り出してから半年ばかり経った頃、ようやく取り付けさせてもらえた。

ただ、残念ながら僕のアルファノは不良品らしい。同じマシンに取り付けた同じアルファノだから、誰が走っても同じ数字が出るはずなのに、他のドライバーに較べると、なぜかタカハシのラップタイムだけがやたら遅く表示されてしまう。困ったものである。いずれ製造元のほうで調整し直してもらいたいものだ。

写真のようにステアリングハブに取り付けて使う。左上の数値がラップタイム、右上がエンジンの最高回転数だ。中段左端は周回数、右端は水温(タカハシのエンジンは空冷なので使わない)、下段は左端から、コース埋設の磁石数(コースごとに異なる)、エンジン稼動時間、エンジン番号(複数のエンジンを持っている場合に使う)、エンジンの累積稼動時間となっている。
いちばん安いアルファノだったが、それでも4〜5万円ほどした。しかも、せっかくいろんなデータが出てるのに、タカハシが見るのはせいぜい周回数くらい。たしかにタカハシには無駄な装備だったかもしれない。
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2007.11.12

SUZUKI TS90 Hustler

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呆れるほど古くさい絵ヅラの写真だが、それも無理はない。スズキハスラーTS90は、初期型が1971年に発表された筋金入りのオールドマシンだ。写真のマシンが何期型かはよくわからないが、最大36年前の製造だから、近代日本史的にいえば、少なくとも江戸幕府崩壊から小泉内閣誕生までの間に作られたバイクだということになる。

071112m0289cc空冷2サイクル単気筒エンジンを積んだ最高出力10psのオフロードバイク。現在ではすっかり珍物となったロータリーディスクバルブ吸気方式を採用している。後端がぴんと跳ね上がったマフラーも、ほとんど垂直にセットされたリアの二本サスも、フロントのドラムブレーキも、いまや骨董品と懐古趣味の専売特許となった感のある古めかしいメカニズムだ。

それでもエンジンだけは意外と元気よく回る。これだけ古くて、なおパワーフィールが現代のバイクとさほど変わらないのは驚きだ。
071112m03反面、足回りには、オールドバイクらしいクセがたっぷり盛り込まれていて楽しめる。サス全体がヘナヘナと頼りないうえ、恐ろしくリアヘビーでやたらとフロントが軽く、ちょっとした操作でポンポンとホイールリフトする。コーナリング中にうっかりアクセルなんか開けると、たちまちフロントがアウト側にフラフラ泳ぎだすからスリル満点だ。

ブレーキもきわめてユニークだ。現代のバイクは、ブレーキをかけると即座に減速するようなつまらないマシンばかりだが、この時代のバイクには、ブレーキをかけるとス〜ッと気が遠くなるような加速感を味わわせてくれるステキな機能がついているものが多い。
たとえば5速全開で突っ走ってきたストレートからヘアピンコーナーへのアプローチでこの機能をフル活用すれば、ふだん脳内にうずまいている邪念を一瞬で真っ白に漂白できる。もっと運がよければ、人生走馬燈劇場を堪能しつつ、近所の病院か火葬場へ直送してもらうことだって夢ではない。

071112m04スズキハスラーTS90は、日本がまだ若く、ライダーたちもまだ若かった時代の、青臭いまでに若々しいマシンだ。
おもわず、赤いジェットヘルに水玉のスカーフを小粋に取り合わせ、革ジャンとラッパズボンとウェスタンブーツでキメまくって馴染みの喫茶店に乗り付けるなり、レーサーあがりのマスターに「オイラ、今度ミッちゃんをデートに誘うんだけどさ、オッケーしてくれるかなあ……」などと、夢いっぱいに青い春の悩みなど語りかけてみたくなる一台である。
けっして、銀のツーリングヘルメットに銀行のマーク入り白タオルを小粋に取り合わせ、ユニクロの長袖シャツと破れた作業ズボンと激安特売ブーツでキメまくって馴染みのデザイン事務所に乗り付けるなり、写植屋あがりの社長に、「わたくし、このたび貴社にカットのお仕事を頂戴しに参ったのですが、なにしろ不況のあおりで生活が苦しく……」などと、リアリティいっぱいに金の無心など持ちかけてはいけない一台だともいえよう。

レンタルカートレースSWGPのエントラントとして知り合ったN.Yousacさんが貴重な愛車を貸してくれた。そろそろ博物館への寄贈も視野に入れたい歴史遺産のひとつである。
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※photo by H."Supersonic bio-mecha-borg"Athupiro

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2007.11.06

SUZUKI RMX250S

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RMX250Sは、92年にスズキが発売したオフロードバイクだ。エンデューロレーサーゆずりの249.6cc水冷2サイクル単気筒エンジンは40psのビッグパワーを発揮し、すぐれた足回りと相まって、当時、ライダーたちの間で「公道レーサー」の名をほしいままにした。
あまりにも高性能すぎてタカハシには縁がなかったバイクだが、先日、山中のダートで出会った太っ腹なライダーが乗らせてくれた。

071106m02ハイパワーマシンではあるが、暴れ馬ではない。スロットルに素直に反応し、開けたぶんだけリニアに伸びるフラットで乗りやすいエンジンだ。足回りにもゆとりがあり、荒っぽい操作をしてもサスペンションが暴れるようなことはめったにない。軽くて扱いやすく、乗り味はむしろイージーだ。
そうはいっても、一般的なアマチュアライダーが全性能を使いきれるような安直なバイクじゃないのはもちろんだが、性能の半分くらい使うつもりで走るなら、誰もが簡単に林道ツーリングやモトクロスを楽しめる。タカハシでさえ、エンジンをかけずに坂道を転がして降りるくらいなら、じゅうぶん楽しめるマシンなのだ。

071106m03ただ、このシートの高さだけは納得いかない。895ミリ。それは短足人間タカハシの腰骨の高さをはるかにしのぐ。まるで全人類の中からタカハシだけを狙いすまして排撃するかのごとき差別的設計だ。
マトモにまたがれないため、タカハシは自力でエンジンをかけることさえできない。わざわざオーナーにエンジンをかけてもらい、よちよちと屈辱的な姿で走り出すハメになった。それどころか、コーナリングに入ったとたん、車体がなぜかどんどん傾きを増し、ついには地面と完全に平行になって停止。もうこうなると、いくら足を出しても、どこにもまったく接地させることができない。
これは、人によっては「転倒」とも呼ぶ怪現象で、一般的には車両の設計不良が主な原因だといわれているいるいる、いるったらいる!

071106m04転倒はRMXの高すぎるシートが原因である。スズキはただちにシート高を20センチ下げてRMX250Sを作り直すとともに、この怪現象によって傷ついたマシンと、マシンよりもさらに深く傷ついたオーナーの心をきちんと弁済してあげてほしい。
念のためいちおうタカハシからも、スズキ社長に成り代わって軽くオーナーに挨拶だけは通しておいたが、あとはスズキの営業部かお客様センターのほうで男らしく面倒をみるべきだ。それがバイクメーカーの果たすべき社会的責務というものであるあるあるある、あるったらある!
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※photo by H."Supersonic bio-mecha-borg"Athupiro

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