2017.08.05

BunBun!林道@GARRRR[東京都・奥多摩]

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月刊オフロードバイク雑誌『GARRRR』で連載中の林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道ツーリング』、第13回は「奥多摩 トーキョー林道めぐり」と題して東京都の西端、奥多摩に行ってきた。

「東京」といえば、高層ビルが建ち並び満員電車が行き交う世界有数のメトロポリスだが、「東京都」となると、必ずしもそうとはいえない。のんびりした森に囲まれた郊外の小さな町から小笠原諸島のような絶海の島々まで、さまざまな東京都がある。奥多摩もそんな東京の辺境のひとつ。山は深く、湖水は澄み、満点の星空が輝く自然の地だ。

タカハシの住む町からいちばん近い林道群のひとつでもあるが、今回このエリアを走ったのは、取材用バイクCRM80がトラブルを抱えていたからだ。

CRM80は、タカハシレベルのタコライダーが林道をチンタラ走るにはピッタリのナイスバイクだが、なにしろ20数年前の旧車だけに耐久性に難がある。
じつは前回の取材時、かすかにエンジンの異音とパワーフィールの悪化を感じていたが、不調とまでは言いきれず、これで修理に出すのもな~、次の取材もあるしな~などと、グズグズほったらかしにしていた。
しかし、もし林道に入ってエンジンが動かなくなったらシャレにならない。そこで多少は救援の手が届きやすそうな近場の浅い山で取材を済ませようと企んだのだ。

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悪い予感は的中する。何本かの林道を走るうちにパワーが落ち始め、キックスタートができなくなった。しつこく押し掛けすればギリギリ始動できるものの、舗装路ならともかく、路面の悪い林道では押し掛けができないケースも考えなくてはならない。

取材ルートの最後にリストされていたのは、標高差250mを直登する急勾配の林道麦山線。途中でエンジンを止めてしまうと再始動できる保証はない。万一の場合は転がして山を降りることにして、とりあえず途中では絶対エンジンを止めず、最後まで一気に登りきる作戦をとった。
本来なら林道のあちこちで写真を撮りながら取材を進めるんだが、さすがにそんな余裕はない。通り抜けるだけでも通り抜け、少なくともちゃんと走れる道だということだけでも確認しないと記事にできない。

登りはじめると、たちまちオーバーヒートを知らせる水温警告灯が点いた。
ふだんなら少しの間エンジンを止め、冷却してから再スタートするところだが、もしここでエンジンを止めたら一巻の終わりだ。可能な限り回転を下げつつギリギリまでスピードを乗せ、ラジエターに当たる風を稼ぐしかエンジンを冷やす手段はない。
上り坂一本勝負、玉砕覚悟のワンウェイ・アタックだ。

幸い麦山線はなんとか登り切れ、つまらないなりにもまあまあ正しい記事が書けた。
だがその代償として、CRM80のエンジンは完全に死んだ。

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バイクは帰宅後ショップに持ち込んだ。古すぎてエンジン系の部品がなく、普通の方法では直せないが、ショップは力を尽くして何とかしてくれるという。
愛機が単なるクズ鉄に成り下がるか、バイク型クズ鉄として踏みとどまれるかは、ショップの腕とタカハシの運次第。ふだんはなかなかタカハシにほほえんでくれない幸運の女神様だが、ここは一発、玉砕覚悟のお祈りワンウェイ・アタックで、どうにかお慈悲を頂戴したいものである。

末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。

ルート詳細については誌面を読んでほしい。『GARRRR』は毎月6日バイクブロスより本体917円で発売中だ。

なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。

【取材裏話イラストルポ】 ☜CLICK to READ

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R411沿い「Rider's cafe 多摩里場」の多摩里場キーマカレー。800円
【Facebook page】

【林道位置情報】 Google Map
←林道倉沢線 入口
←林道不老線 分岐入口
←林道井戸入線 東側入口
←林道井戸入線 西側入口
←林道麦山線 麓側入口

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※Model&Guide Takeshi Nakao + YAMAHA SEROW225
※Photo:Katz Takahashi

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2017.07.06

BunBun!林道@GARRRR [福島・いわき北部]

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月刊オフロードバイク雑誌『GARRRR』で連載中の林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道ツーリング』、第12回は「いわき北部 フラット林道の旅」と題して福島県いわき市に行ってきた。

いわき市にはやたらたくさん林道があるが、低山を走るルートばかりで景観面にはあまり華がない。いくつかの地味な温泉を除けば、目立った観光施設もない。

そのなかでひときわ異彩を放っているのが「いわき市 海竜の里センター」だ。何の変哲もない田園のど真ん中に、突如として巨大なブラキオサウルスと色鮮やかな観覧車があらわれる。
ディズニーランドと比べるのはさすがに酷だが、アトラクションはどれもピカピカに整備され、地方の小型アミューズメントパークとしては驚愕の充実ぶりをみせている。

170706mexamuse「いわき市 海竜の里センター」は入場無料、アトラクション各200円

1968年、この付近でクビナガリュウの化石が発見されたことにちなみ、センターには小ぶりの恐竜模型がいくつか屋外展示されている。
地味な泥道をえんえん走るツーリングに疲れたら、ときにはヴィヴィッドな遊園地の色彩に囲まれ、恐竜たちとたわむれて8千万年の昔に心を遊ばせるのも悪くない。

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ところで、いわき市を南北に貫く国道6号線は、このエリアから約20㎞北上した地点から二輪車の通行ができなくなっている(取材時点)。なので北側からいわき市にアクセスするライダーは、国道6号線の利用を避けてほしい。
規制の根拠は明記されていないが、すぐそばに福島第一原子力発電所があるから、外気にさらされて走る二輪車乗りは、いちおうそのへん考慮しろということなのかもしれない。

一日も早く安心して二輪車が国道6号線を走れるようになってほしい。
だが原発事故の傷がすべて癒えるには、それよりもずっと長い時間がかかるだろう。
せっかくこうして8千万年前の過去を楽しく想像できたのだから、同じように8千万年後の未来も楽しく想像できる状況になってくれればいいのだが。

末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。
ルート詳細については誌面を読んでほしい。『GARRRR』は毎月6日バイクブロスより本体917円で発売中だ。

なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。

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【林道位置情報】 Google Map

←七曲林道 入口
←木戸川林道 木戸ダム側入口
←五社山黒森大内線 東側入口
←黒森林道 国道399号側入口
←銅山林道 国道399号側入口
←銅山林道 東側入口

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※Model&Guide Tomoko Kitajima + YANAHA SEROW225
※Photo:Katz Takahashi

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2017.06.07

BunBun!林道@GARRRR[京都・花背&鞍馬]

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月刊オフロードバイク雑誌『GARRRR』で連載中の林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道ツーリング』、第11回は「京の奥座敷 花背・鞍馬の旅」と題して京都北山周辺に行ってきた。

ガイド&モデルをしてくれたバイクショップSTUFF 店長・森 徹さんとは学生時代からの長いつきあいだ。そして彼と行く北山周辺の林道も、京都出身のタカハシがかつてさんざん走りまわってきた毎度おなじみの珍しくもないルートだった。

が、だからといってタカハシがこの道をよく知っているというわけではない。ガイドさんに「ほうらタカハシ、ここらへん懐かしいやろ?」などと言われると、「おお懐かしいなぁ~」なんて三味線を弾いて済ませてるが、じつは林道のことなんかひとかけらも覚えていない。
内心ひっそり「どこやねんここ! ちゅうか林道て、まあゆうたらどこもかしこもタダの泥道やんけ!」などと毒づいている有様だった。

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当時、さほど林道に興味がなかったせいで道を覚えてないのかとも思ったが、ルート沿いのモトクロスコース跡地に行ってみて考えが変わった。
今となっては風化してさびれきった川原だが、かつては週末のレースでにぎわったモトクロスコース。青年時代には、たしかにここをしょっちゅう走り狂っていたはずだ。なのに、いったいどんなコースだったのか、どんなバイクで走っていたのかすら思い出せず、しきりに懐かしがるガイドさんに「うんうん、よー覚えとるで~」などと、ガッツリ白目をむいていいかげんな返事を連発するしかなかった。

大好きだったモトクロスコースすら覚えてないわけだから、「興味がないから林道を覚えてないだけ」なんて都合のいい言い訳は通用しそうにない。
実際はたんに頭が悪すぎて、記憶という記憶が、ほとんどすべて脱落しているだけらしい。

せっかくこの世に生をうけ、日々必死に泥道を走り回っていても、不出来な頭のせいでろくな思い出が残せないのは残念すぎる。
しかしその反面、いずれこの世を去るときには、現世への未練も、泥道への執着も残らず、きれいさっぱり気分よくおさらばできることだろう。ヨワヨワ記憶力な空脳アホライダーにも、神様はわけへだてなくお恵みを与えてくださるということか。ああ、なんまんだぶなんまんだぶ、ありがたいありがたい。(←てかそのせりふは神様用じゃない気もするが)

末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。
ルート詳細については誌面を読んでほしい。『GARRRR』は毎月6日バイクブロスより本体917円で発売中だ。

なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。

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「くらま温泉」の天ぷら膳。京都らしくみやびな味の1800円
■くらま温泉 website■

【林道位置情報】 Google Map
←謎林道(仮称・電波塔線) 東側入口
←謎林道(仮称・電波塔線) 西側入口
←林道片波東谷線・片波西谷線 交差入口
←花背旧道 西側入口
←花背旧道 東側入口

170606m12_2※Model&Guide Toru Mori + HONDA CRM80
※Photo:Katz Takahashi

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2017.05.11

BunBun!林道@GARRRR[京都・綾部]

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月刊オフロードバイク雑誌『GARRRR』で連載中の林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道ツーリング』、第10回は「綾部の水源の里めぐり」と題して京都府綾部市に行ってきた。

林道という道は、どことなくただの空き地っぽい雰囲気をプンプン漂わせているが、いうまでもなく一種の公道だ。
モトクロスコースとは違い、好き勝手なスピードでガンガン飛ばすことはできないし、トライアルコースとは違い、他人の山林の激坂を好き放題に走り回ることも許されない。
山奥だけに多少ゆるやかな解釈はできるものの、原則として市街地の道路と同じ交通ルールを守って走らなくてはならないのだ。

とはいえ未舗装路だから、舗装路の常識とはかけ離れたライディング・アクションが必要になる場合もある。

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その代表格が走行中に前輪を浮かせるテクニック。
よく「ウイリー」と呼ばれるが、ウイリーは前輪を浮かせたままずっと走り続けるテクニックで、その場で一時的に前輪を浮かせる場合は「フロントアップ」と呼ぶのが正しい。
丸太や溝などの障害物をこえたり、走行中にギャップでフロントが突き上げられるのを防ぐ、ダートの必須基本技術だ。

今回ガイド&モデルをお願いした辻康成さんは、京都・山科でバイクショップ「バックカントリー・モーターサイクル」を営むバリバリのオフローダーだけに、フロントアップくらいはお手のもの。おかげで誌面映えのするアクションをしっかり撮らせてもらえた。

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この連載では、フロントアップ以外にも、がんがんコーナーを攻めている(っぽい)写真などを掲載することがある。
でもじつは、実際の撮影現場ではモデルさんには超低速でのろくさ走ってもらっている。それをまるで全開でかっ飛ばしているふうに撮っているだけだ。

なので読者諸賢も、林道でカッコいい記念写真を撮ろうとして、ムダに飛ばしまくったりしないように。
もしカッコいい写真を撮りたければ、ライディングの練習よりもカメラの練習に力を入れよう。そのほうがずっと簡単にそれらしい写真が撮れるうえ、カメラならバイクと違い、どんなに激しく練習しまくっても、コケたりマクれたり谷落ちしたりして病院送りにならずに済むからだ。

末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。

ルート詳細については誌面を読んでほしい。『GARRRR』は毎月6日バイクブロスより本体917円で発売中だ。

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170506m13exfood「あやべ温泉」の柔らかロースのカツとじ丼。ボリューム満点880円

←あやべ温泉 website

【林道位置情報】 Google Map
←林道木和田線 五泉側入口
←林道泉富線 老富側入口
←林道君尾線 睦寄側入口

170506m12exend※Model&Guide Yasunari Tsuji + HONDA XR250
※Photo:Katz Takahashi

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2017.04.08

BunBun!林道@GARRRR[山梨・道志みち]

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月刊オフロードバイク雑誌『GARRRR』で連載中の林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道ツーリング』、第9回は「道志みち半日ぷらぷらプラン」と題して山梨県道志村に行ってきた。

道志村は、「道志みち」の通称で知られる国道413号線沿いに広がる山梨県最東端の村だ。
首都圏バイクツーリングのメッカとしてよく知られているだけじゃなく、観光目的で訪れる人も多い。村内にはキャンプ場が乱立し、さながら「キャンプ場銀座」といった様相だ。

今回走った林道室久保線も、2013年に閉鎖されたキャンプ場の中を抜けていた。その看板には「横浜市 道志青少年野外活動センター」と書かれている。

猿と芋にまみれた山梨県・道志村の山奥に、シャレオツ番長的な横浜市の施設があるのを奇妙に感じる人もいるだろう。でもじつは道志村の4割近くは、横浜市の持ち物なのだ。

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明治時代、横浜開港にあたって外国航路をゆく船に積む水が必要になり、その水源として水のきれいな道志川が選ばれた。当時「赤道を越えても腐らない水」として船乗りたちにも評判だったらしい。
大正時代に入り、良質の水を確保し続けるため、ついに横浜市は道志村の土地2873haを買い取った。これにより村の36パーセントが実質的に横浜市のものになったというわけだ。

だったらもう道志村、いっそ横浜とくっついちゃえばいいじゃんね? 山梨県よか神奈川県のほうが断然カッコよくね? と道志村の人たちが考えたとしても無理はない。
実際、道志村は2003年に「ぜひ横浜に入れて!」と横浜市に合併を申し込んだことがある。もっとも横浜からは「ごめんなさい、これからも付かず離れずふわっとライトな友達のままで……」と、つれない返事が返ってきたらしいが。

赤道を越えても腐らない道志の水は、百年越えても実らない横浜への悲しい恋の味がする(ような気がしなくもないが、実際にはまるっきり無味無臭)。

末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。
ルート詳細については誌面を読んでほしい。『GARRRR』は毎月6日バイクブロスより本体917円で発売中だ。

なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。

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「紅椿の湯」のトンカツ定食980円。昔なつかしい食堂風の味。

【林道位置情報】 Google Map
←林道越路線 道志みち側入口
←林道室久保線 道志みち側入口
←林道大室指椿線 西側入口
←林道大室指椿線 東側入口

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※Model&Guide Shunsuke Sakai + YAMAHA XTZ125
※Photo:Katz Takahashi

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2017.03.10

BunBun!林道@GARRRR[箱根]

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月刊オフロードバイク雑誌『GARRRR』で連載中の林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道ツーリング』、第8回は「早春林道、箱根八里の旅」と題して神奈川県に行ってきた。

有名な瀧 廉太郎の「箱根八里」は

♪箱根の山はぁ、天下の嶮(けん) 函谷關(かんこくかん)も ものならずぅ~♪

という歌い出しで始まる。日本国の少年ならば、幼い頃こぞって愛唱し、喉から血を流すまで歌い狂った(いや、それはタカハシだけかもしれないが)超ポピュラーな国民歌謡である。

日本国民は、納税の義務とともに、この歌詞を二番の終わりまですべて丸暗記している義務があるわけだが、ブログを読んでいるかもしれない外国人や宇宙人のために少しだけ書いておくと、そのあと

♪萬丈(ばんじょう)の山ぁ 千仞(せんじん)の谷ぃ 前に聳(そび)へ 後方(しりへ)にささふぅ~♪

と続く。

現代の言葉に直すと

「箱根は日本でいちばん険しい場所だ(嘘)。中国の関所つまり入国管理局なんか比べ物にならないくらい厳しく人を拒んでいる(嘘)。なにしろ高さ1万丈つまり標高約3万3000mもの山がそびえ(嘘)、深さ1000仞つまり約2000mもの谷があるからだ(嘘)」

といった、まあまあ嘘だらけっちゃ嘘だらけの歌である。

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今回の箱根林道ツーリングの実際の最高到達点は標高729m、昔の単位に直せば約240丈だから、科学的には、せいぜい歌の42分の1くらいの価値しかない。

勇壮きわまりない箱根八里の歌詞にくらべると、リアル箱根八里はずいぶんチマチマしたみみっちい山だともいえるだろう。

しかし、そんなチマチマとみみっちい箱根の林道を走っていたタカハシは、高さわずか50㎝の岩の段差に出くわしてあっさり登頂をはばまれ、うなだれて帰宅する結果となった。

歌の中で「八里の岩根、踏み鳴らす」と称えられる往時の武士たちや、「八里の岩根、踏み破る」とうたわれる当時の壮士たちの勇猛さに比べると、たった50センチの段差で八里の岩根にあっけなく追い返されてしまう現代のオフロードライダーの、なんと情けないことであろうか。(いや、それこそタカハシだけかもしれないが)

末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。

ルート詳細については誌面を読んでほしい。『GARRRR』は毎月6日バイクブロスより本体917円で発売中だ。

なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。

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季作久の「海の小田原どん」1900円。海鮮たっぷり、相模湾の美味。
【季作久】WEBSITE

【林道位置情報】 Google Map
←白銀林道 箱根湯本側入口
←林道大畑線 入口

170309mexpano※Model&Guide Tomoko Kitajima + YAMAHA SEROW225
※Photo:Katz Takahashi

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2017.02.06

BunBun!林道@GARRRR[北筑波]

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月刊オフロードバイク雑誌『GARRRR』で連載中の林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道ツーリング』第7回は「ひつじと芋と北筑波の旅」と題して茨城県に行ってきた。

国道といえば、いかにも広くて立派な道路って印象があるが、全部が全部そんなにいい道ばかりじゃなく、なかには狭くて荒れたゲロゲロの道もある。悪路マニアは、そういうヒドい国道を「酷道」と呼ぶ。
これと同じように、県道のなかにも異常にケワしい道がたまにあり、そういう道は「険道」と呼ばれている。

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今回走った北筑波の県道218号大塚真壁線は、有名な「険道」のひとつだ。
大塚から一本杉峠までの東ルートはそうでもないが、真壁からの西ルートはゲロゲロの悪路である……と、いかにも知ったふうに書いているが、じつはこれは取材から帰ってからネットを調べて初めて知ったことだ。

現地に行ったときには、そんな道だとは知らず、ガイドの小島夫妻に連れられてあとほんの100mも行けばゲロゲロの悪路を走れるところまで接近していたのに、「普通の人は走れない荒れた道ですよ」と教えられ、だったらやめとこうと、あっさり行かずに済ませてしまった。

そんなに有名な道なら、せっかくだから少し走っておけばよかった……なんて吹いているのは、うまいぐあいに走らずに済んだからで、もしタカハシなんぞがムリクリ走っていたら、今ごろ遭難してどこかの谷底で白骨化いた可能性もある。
ろくに下調べもせずに取材に出かけたが、そのおかげでムダな遭難を防げた。もしかすると、いちいち林道の下調べなんてしないほうがいいのかもしれない……。

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林道を出たところで小島さんのTL125のアクセルワイヤーが切れたので、なんだかちょっと消化不良な気分を残しつつ、さっさと林道を切り上げて、気分転換にかすみがうら市のモトクロスコース「MOTO-X 981」へ乗り込むことに。

できたてホヤホヤの素晴らしい本格的MXコースだったが、あいにくタカハシの腕では、豪快にジャンプをキメるどころか、坂道をよじ登ることすらできず、ジャンプ台の下をウロウロしただけで走行終了。楽しいはずのコース走行も、なんだかちょっと消化不良になってしまった。

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いろいろと消化不良っぽさ満載のツーリングを終え、小島夫妻のレストラン「洋食ぢんぎすかん ひつじの小屋」へと帰還し、晩ごはんとして、おいしいラム肉の食べ放題をごちそうしていただいた。
一般的な羊肉のイメージとは違い、生ラム肉はクセがなく、脂もくどくない。おなかにやさしく、いくらでもパクパク食べられた。

それにしても、一日バイクで泥道を走り回って、タカハシが消化不良にならなかったのが、晩ごはんのひつじだけだったというのも、だいぶお粗末なオチって気がしなくもない。

末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。
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なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。

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170206mexmotox上級者も楽しめる本格派MXコース。2016年秋にオープンしたばかり
MOTO-X 981【web site】


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「蜜芋」の異名をもつ激甘トロトロの焼き芋が気軽に食べられる
焼き芋館【web site】


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"ぢんぎすかん"食べ放題セットは2260円。ライダーにも人気の店だ
洋食ぢんぎすかん ひつじの小屋 【web site】

【林道位置情報】 Google Map
←県道大塚真壁線 東ルート入口
←林道端上線 真壁側入口

[Model&Guide]
Haruo Kojima+HONDA TL125 / Miwa Kojima+HONDA CRM50
170206mexend[PHOTO]:Katz Takahashi

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2017.01.07

BunBun!林道@GARRRR[千葉・房総]

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月刊オフロードバイク雑誌『GARRRR』で連載中の林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道ツーリング』、第6回は「房総半島横断の旅」と題して千葉県に行ってきた。

千葉のカリフォルニアとも呼ばれる(嘘)ウエストコースト・鋸南町をスタートし、7本の林道を走り継いで、千葉のニューヨークとも呼ばれる(嘘)イーストコースト・鴨川市へ至る半島大横断ツーリングだ。
現地ガイドは、日ごろタカハシの愛機CRM80を修理してくれているバイクショップ SF-Boonのメカニック、北島智子さんが引き受けてくれるという。

冬場の林道取材のスケジュールはなかなかタイトだ。早朝、日が昇ると同時に走り出して撮影を始め、早々と沈む夕陽に間に合うようにゴールしないと写真が撮りきれない。
しかも取材は年末。ふだんより締切日が早いから、もし取材日程が先延ばしにでもなれば、原稿が間に合わなくなるかもしれない。
だからガイドの北島さんにも「今回は時間にゆとりないんで、くれぐれも日程厳守、時間厳守でキッチリお願いしますよ!!」と、ガッツリ上から目線でキツ~~~く言い渡しておいた。

取材の前日は、撮影機材をそろえ、バイクをトランポに積み込んで取材準備をする。
マシンを積み込むとき、ふと不安になって試しに一発キックを踏んでみた。

うっ……かからない……。

いくら蹴っても、エンジンはウンともスンともいわない。
原因がわからないし、わかったとしてもメカ音痴のタカハシには修理なんてできないから、明日の取材にマシンを間に合わせるためには、すぐにバイク屋に持ち込むしかない。だが時刻はすでに午後7時、よっぽど気心が知れた店じゃないと、即日修理を頼むには厳しい時刻だ。

そこでやむなく北島さんがいるSF-Boonに電話して緊急に修理してもらうことにした。

調べてもらうと原因はキャブだった。劣化したガソリンがキャブの中でスライム的あるいはアオミドロ的などろんどろんの緑色に変色し、キャブの部品が石のよーにガチガチに固まってしまっていて、ほぼ壊す覚悟じゃないと開けることすらできないレベルになっていたそうだ。しかも交換部品がない。なので即日修理は不可能だとわかった。

じゃ、取材はいったん延期するしかない。

その場でメカニックの北島さんに「あのう、まあそんなわけでバイクが動かないですから、取材は軽く延期ってことで……」と、おそるおそるお願いしてみると、「私はぜんぜん大丈夫ですよ~。でも、次回こそはキッチリ日程厳守、時間厳守でいきましょう。あと、走る前にはバイクの点検整備をしておいてくださいね♪」と、ソフトな下から目線で優し~~~く言い渡されてしまった……。

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延期はされたものの、取材はその一週間後に無事終わった。

千葉の林道の姿を学んだ、じつに素晴らしい旅だった。
だがそれよりも、人に何か注文をつけるときには、むやみと上から目線でキツ~~~く言うより、ソフトな下から目線で優し~~~く言うほうが、かえって心にぐさぐさ刺さることを、身をもって学んだ旅でもあった……。

末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。
ルート詳細については誌面を読んでほしい。『GARRRR』は毎月6日バイクブロスより本体917円で発売中だ。

なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。

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「まるよ」の特上まるよ天丼。1850円で鬼のボリューム

【林道位置情報】 Google Map
←林道山中線 県道182号線側入口
←林道田取線 県道182号線側入口
←林道柚ノ木線 県道34号線側入口

170106m_12※Model&Guide Tomoko Kitajima + YAMAHA SEROW225
※PHOTO by Katz Takahashi

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2016.12.07

BunBun!林道@GARRRR[福島・いわき]

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月刊オフロードバイク雑誌『GARRRR』で連載中の林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道ツーリング』、第5回は「迷路林道とモトクロスの旅」と題して福島県いわき市に行ってきた。

ほとんどの日本の林道は、無人の山中にのびる単なる泥道なわけだが、そんな道でもいちおう公道なので、キチンと交通法規を守って走らなくてはいけない。
鹿や猿に出くわすよりもさらに確率が低い歩行者や対向車との遭遇も頭に入れ、宇宙人や長嶋茂雄に出くわすよりもさらに確率が低い交通取り締まりにぶつかることすら考えて、安全第一に死ぬほどゆっくり走るのが正しい作法だ。

が、いくらそれが正しいからといって、現実的にはほとんど公道感のない泥道で、朝から晩までチンタラ遵法運転を続けていると、ついついイラッとしちゃうのも無理はない。
タカハシの経験からいえば、バイクライダーの95%は頭のおかしいスピードマニアなので、山の風景を愛で、小鳥のさえずりに耳を傾けつつ折にふれて俳句など詠み、渋茶をすすってのんびり林道を走ってるだけで満足できるライダーなどまずいない。(そうか?)

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呑めないタカハシにはまったく実感がないのだが、ギリギリまで喉を渇かせ、ガマンの果てに飲む一口のビールはひじょーにうまいものだそうだ。これと同じで、林道のノロノロ運転でガマンにガマンを重ねたあと、モトクロスコースで全開走行すれば、スカッと最高の爽快感が味わえるハズだ。

そんなわけで今回は、「林道&モトクロスの旅」という(だいぶムリクリな)旅のプランを立て、迷路のように入り組んだいわきの林道群に飛び込んだ。林道を抜けたら、バイクも装備もそのままで「モトスポーツランドしどき」に乗り入れ、思う存分コースで暴れ回ろうという趣向である。

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たいていのモトクロスコースは、もともと頭のおかしいオフロードライダーたちの中でも、とりわけ激しく頭のおかしいウルトラ発狂ライダーが血まみれのバトルを繰り広げる過激なレーシングトラックだ。そのため、タカハシのようなハンパに頭のヨワいライダーが紛れ込むと、たちまち動くシケインとしてコース外にはじき飛ばされ、燃えないゴミとしてコースマーシャルに回収&処分されてしまうことも珍しくない。

しかしモトスポーツランドしどきは、初心者や女性、中高年ライダー向きに設計・運営されており、あらかじめ凶悪なウルトラ発狂ライダーたちの走行を規制してくれているから、平和と自然を愛する善良な林道ライダーでも気兼ねなく楽しめる。

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もしかすると読者の中には、林道&モトクロス一気走りなんて、欲張りすぎでバカみたいなプランだとわらう人もいるかもしれない。
そういう人は、やってみてもいないのに四の五の批判するのはやめて、ぜひとも一度は実際に試してみてほしい。
もし試してみれば、よほどのウルトラ発狂ライダーでもないかぎり、それが想像していたより遥かにバカみたいなプランだってことにすぐ気がつくことだろう……。

末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。
ルート詳細については誌面を読んでほしい。『GARRRR』は毎月6日バイクブロスより本体917円で発売中だ。

なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。

【取材裏話イラストルポ】 ☜CLICK to READ

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161206mexcafe「cafe de Buddy」のカフェオレ。ほっと心もあたたまる 400円
【web】cafe de buddy

【林道位置情報】 Google Map
←盤木沢林道 入口
←硯石林道 入口
←林道三大明神線 入口

161206mexlastおりこうな番犬「くり」がライダーたちを温かく出迎えてくれる
【web】モトスポーツランドしどき

※Model&Guide Koji Takehana + HONDA SL230
※PHOTO by Katz Takahashi

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2016.11.05

BunBun!林道@GARRRR [神奈川・秦野]

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月刊オフロードバイク雑誌『GARRRR』で連載中の林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道ツーリング』、第4回は「秦野 プチ林道ツーリング」と題して神奈川県秦野市に行ってきた。

現地ガイドは『GARRRR』誌で人気漫画『アウトバック・ダイアリーズ』を連載している勝間田しげる先生だ。下級イラストレーターのタカハシが上級イラストレーターの勝間田先生にロケのガイドをさせるなど、本来ならば非礼の極み、言語道断なのだが、そこは昔からのバイク仲間だからということで、しぶしぶお許しいただくことができた。

勝間田先生は、林道どころかオーストラリアのダートを走破した経験をもつ国際派ダートライダーだ。「秦野の山は俺の庭」と豪語される先生だけに、自慢のKL250を駆って、どんな林道でもクール&スタイリッシュに走り抜けてゆかれる。

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取材時のタカハシの重大な使命は、先生の華麗なライディングをカメラにおさめること。
しかし残念ながらタカハシはカメラの腕前にかなりの難があり、ほとんどのカットはピンボケのブレブレでまったく使い物にならない。
マトモな写真を撮ろうとすると「数撃ちゃ当たる方式」が欠かせないため、「そこのコーナーでドカンとケツ滑らせて曲がったら、立ち上がりで垂直ウイリーしてください。そんな感じで10往復ほど……」などと、ややハードな走りを要求をすることも珍しくなかった。

最初のうちこそ、秦野の山が勝間田家の庭の一角として紹介されるということで、まあまあ機嫌よく協力してくださっていた勝間田先生だが、なぜか次第に目つきがけわしくなり、しまいには「こんなキツいロケ、二度と来るかボケ!!」と、いくぶんお怒りのご様子で帰宅してしまわれた。

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せっかく憧れの勝間田先生と秦野のロケにご一緒できたのに、楽しんでいただけなかったことが残念でならず、いまタカハシは死ぬほど前非を悔いている。

今回ご迷惑をおかけしたお詫びをかねて、次回こそは、ぜひもっと快適で、もっと楽しいロケにお連れしたい!

その思いをつのらせ、もしガルル編集部が許してくれたら、来月はアマゾン奥地の秘境「ギンダナワ・ガボンバル湿地帯林道」(通称・ずぶずぶ人食いワニ林道)で9泊10日の楽しいサバイバルロケに勝間田先生をお連れしたいものだと考え、毎日のように先生宛に電報を打ちまくってお願いしているのだが、今のところなぜかまったくご返事がいただけず、困り果てているところだ。

末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。ルート詳細については誌面を読んでほしい。『GARRRR』は毎月6日(今月は5日)バイクブロスより本体917円で発売中だ。

ちなみに今月号は、この連載以外にも、誌面各所にタカハシ撮影の写真が散りばめられた特別号だ。ピンボケ写真を探すと見つけやすいので、探してみるのも一興だろう。

なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。

【取材裏話イラストルポ】 ☜CLICK to READ

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161105mex02_2【チェリーライトカフェ】ではコーヒーも楽しめる

161105mex01【さか間】のそばアイス(350円)。大人向きの新しいスイーツ。

【林道位置情報】 Google Map
←春岳林道入口
←戸川林道入口

161105m99※Model&Guide Shigeru Katsumata + KAWASAKI KL250
※PHOTO by Katz Takahashi

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2016.10.07

BunBun!林道@GARRRR [京都/京丹波]

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月刊オフロードバイク雑誌『GARRRR』で連載中の林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道ツーリング』、第3回は「京丹波 鍾乳洞探検の旅」と題して京都府京丹波町に行ってきた。

161006exshizushi 鍾乳洞は地中の石灰岩が水に溶け出してできた洞窟で、何千・何万年もの時をかけて徐々に形作られる独特の景観が特徴だ。
京丹波町が誇る京都府唯一の鍾乳洞、「質志(しずし)鐘乳洞」は総延長わずか120メートルと小規模ながら、落差が大きく迫力充分。年中13℃くらいの気温だから、とくに夏場は居心地もいい。

京丹波町には、鍾乳洞のほかにも巨大な三峠断層が走り、高位段丘礫層に丹波層群が衝上する断層露頭(という、無学なタカハシには何のことだかさっぱりわからない珍地形)もある。
鼻をたらして林道を走ずり回っては時々おやつを食べてるだけのアホライダーにはややハードルが高いが、理系の博士号を2~3個もっている世間並みのインテリライダーなら、地質学的ないし地球物理学的見地から、知の感動にビリビリと心をふるわせられるナイスなエリアなのだ。

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それはともかく、ついふらふら遊びすぎて、林道出口ですっかり日が暮れてしまったのには参った。手持ちの地図と一部地形が変わっていたせいで下山ルートがわからなくなり、夜の山中で迷子に。一時は遭難するんじゃないかとビビらされた。

なんでもない山道も、闇夜には迷路に化ける。未知の林道に入ったらできるだけ日没前に下山しよう。また、万一に備えて非常食と予備の水を必ず携行し、事前にバイクを整備することも忘れてはならない……なんてこと、キャブレターを目詰まりさせ、サイレンサを吹っ飛ばし、サイドスタンドを落っことして、まわりのライダーに助けてもらってばかりのタカハシに言われたくないかもしれないが。

末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。

ルート詳細については誌面を読んでほしい。『GARRRR』は毎月6日バイクブロスより本体917円で発売中だ。

なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。

【取材裏話イラストルポ】 ☜CLICK to READ

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161006ex01取材中、愛機CRM80からサイレンサが脱落……

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「パンドーゾ カフェ」のピザ「マルゲリータ・エクストラ」(1500円)。
←パンドーゾカフェ website
←質志鐘乳洞 website

【林道位置情報】 Google Map
←林道三峠(みとけ)線 和知駅側入口
←林道仏主(ほどす)線 上粟野側入口
←林道明石線 下粟野側入口

16100699※Model&Guide Atsunori Nakanishi + KAWASAKI KLX250
※PHOTO by Katz Takahashi

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2016.09.06

BunBun!林道@GARRRR [埼玉・都幾川]

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月刊オフロードバイク雑誌『GARRRR』で連載中の林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道Touring』第2回は「都幾川ぐるぐる林道散歩」と題して埼玉県に行ってきた。

160906cover 都幾川は、ちょくちょく友達に連れていってもらうなじみのエリアだが、ふだんは必死でみんなの後ろにくっついてるだけで、どこをどう走っているのかすらまったくわからない。
それで今回は、北島智子さんに現地をガイドしてもらうことにした。タカハシの鉄くずバイクが壊れるたびに直してくれるバイクショップ SF-Boonのメカニックの一人だ。

いくつか林道を走ったが、とりわけ印象に残ったのは白石笠山線だった。

ほとんど残骸と化した入口ゲートからしてだいぶアヤシイ雰囲気だが、中に入ると道は狭いし石ころだらけだし崖っぷちだし草ボーボーで地面が見えないしでメチャクチャ怖い。
「ノミの心臓、ダックスフントの手足、毛虫のライディングテクニック」を持つといわれるポンコツライダー タカハシにとっては、ビクビクもんの恐怖体験だった。

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もっとも、一般的な林道ライダーにとっては、ライトなミニ・アドベンチャーが味わえる楽しいルートなのかもしれない。北島さんによると、草が枯れる季節になれば、だいぶ走りやすくなるということだった。

それでもガチの初心者には、やっぱりオススメできない。できれば少しバイクに慣れてから行ってほしい。
しかし、もしタカハシのように何年がんばっても全然バイクに慣れられない場合は、いっそ一生行かずに済ませる方法を考えたほうが賢明だ。

末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。
ルート詳細については誌面を読んでほしい。
『GARRRR』は毎月6日バイクブロスより本体917円で発売中だ。

なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。

【取材裏話イラストルポ】 ☜CLICK to READ

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160906exlunch県道11号沿い「ラジュ モハン」のバターチキンランチセット 1000円

【林道位置情報】 Google Map
←林道 堂平山線 七重峠休憩所側入口
←林道 萩平笠山線 県道11号側入口
←林道 白石笠山線 七重峠側入口
←作業道 砥石線 椚平側入口

16090611※Model&Guide Tomoko Kitajima + YAMAHA SEROW225
※PHOTO by Katz Takahashi

【ラジュ モハン】←都幾川でインドカレーといえばここ!
【SF Boon】←タカハシの二輪車風スクラップすら直せるバイクショップ(東京・杉並区)

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2016.08.06

BunBun!林道@GARRRR [滋賀&福井/おにゅう峠]【新連載】

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月刊オフロードバイク雑誌『GARRRR』で、林道ツーリングレポート『BUNBUN!林道ツーリング』の連載が始まった。イラストマップ付きの林道実走ルポ&ガイドだ。

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初回は「若狭・鯖街道の旅」と題して小浜湾周辺を走ってきた。

滋賀・福井の県境にあたる、おにゅう峠近くのいくつかの林道と広域基幹林道若狭幹線を走ったが、日頃の行いが悪かったからか、あちこち行き止まりになっていたのが残念だ。

あいにく誌面がモノクロでカラー写真が掲載できないから、せめてこのブログにはカラー写真を上げておく。林道の雰囲気くらいは、なんとなくわかるだろう。

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連載開始にあたり、編集部からは「オマエのポンコツバイクの写真は絶対撮るな!」「オンロード用のメットをかぶるなんて、もってのほか!」「穴の開いたジャケットとワークマンのズボンと首に巻いた粗品タオルは撮影禁止!」などと、タカハシのブザマな容姿が美しい誌面を汚さないようキツ~~くクギを刺されている。

だから誌面には、薄汚いタカハシの写真は一切出ていない。そのかわりライムグリーンのKLX250を駆る中西厚敬さんに、モデル兼ガイドとして華麗にページを飾ってもらった。
ちなみに中西さんは白黒シマシマの服を着た関西人だが、だからといって、とくに熱狂的な阪神ファンってわけではない。カーネルサンダースを道連れに道頓堀川に飛び込んだり、六甲おろしを絶唱しながら夜道で巨人ファンを襲撃したりする人ではないので、誤解のないようお願いしたい。

末尾に林道入口の位置データを記載しておく。走ってみたい人は自己責任で。ルート詳細については誌面を読んでほしい。

『GARRRR』は毎月6日バイクブロスより本体917円で発売中。
なお、本誌では書けなかった取材裏話はココ↓から読める。

【取材裏話イラストルポ】
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おにゅう峠に近い「山帰来」のコーヒー。お菓子付きで350円!
【源流の駅・山帰来】←山の案内所&休憩所。食事も宿泊も可。

【林道位置情報】 Google Map
←おにゅう峠/福井県側 林道上根来線 入口
←林道伯父ケ谷線 入口
←広域基幹林道若狭幹線 阿納尻入口

160806bunbunrindopan広域基幹林道若狭幹線からは若狭湾の絶景パノラマが楽しめる

※Model&Guide Atsunori Nakanishi + KAWASAKI KLX250
※PHOTO by Katz Takahashi

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2016.08.03

サーキットあづみ野 with KT100SEC

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長野県北安曇郡の「サーキットあづみ野」を走ってきた。
全長680メートル、やや小ぶりな時計回りのコースだ。

乗ったマシンはコースがレンタルしているKT100SEC+SL02タイヤ。

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SL02は恐ろしく古い規格のタイヤだ。しかもテッテー的にすり減っていて、ふつうなら使い物にならないレベル。が、リストリクター付きのエンジンだったから、ヘタレたタイヤも気にはならなかった。

リストリクターというのは、初心者用カートなどに取り付けてパワーを抑える吸気制限装置だ。ノーマル吸気に比べると、このコースでは、どんなに速いドライバーでも3秒前後、タカハシ級のリアル・タコドライバーなら、軽く10秒は遅く走れるようになる。
そのおかげで、タイヤが多少バカになっていても、ドライバーが相当カスだったとしても、安全にカートが楽しめるというわけだ。

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サーキットあづみ野のトラックは、インフィールド・セクションに大きな特徴がある。

コース前半は、まるで遊園地の子供用ゴーカートみたいなウルトラ低速コーナーばかり。後半に入ると、ちょっとはアクセルを開けられる中高速セクションになるが、それでもさほどのスピードは出ない。
ただ、たしかにスピードレンジは低いものの、リアタイヤを縁石に当ててカートをバウンドさせながら空中操作で切り返すS字コーナーなんかもあって、なかなかトリッキー&スリリングな3Dドライブが楽しめる。

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さて、ふだんは一人さびしくコースをぐるぐる回っているタカハシだが、せっかく長野まで遠出したんだからと、友人を誘ってレンタルマシンをシェアすることにした。
相棒は、車山高原で「スクアミッシュ」という宿を経営している中橋さん。かつてジムカーナで数々の実績をあげた競技ドライバーだということは知っていたが、聞けばカート経験はほとんどないという。

……コレはイケる!

カート経験の差をみせつけ、本格派のモーターアスリートを打ち負かす大チャンスではないか! タカハシは勝利の予感に胸をおどらせ、ミョ~に目をギラギラさせて彼をコースに出迎えた。

ところが実際に走り出してみると、(ほぼ)初カートにも関わらず、中橋さんは即座に好タイムを連発。走行開始後わずか5分で、タカハシが思い描いた夢の大勝利計画はガラガラと音をたてて崩れ去った。

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……コレはマズイ。

瞬時に状況を察知した軍師タカハシが、ただちに中橋さんへの敵対政策をやめ、冷たいお茶とお菓子、清潔な汗拭きタオルをご提供し、心のこもったドライバーケアに徹して、和睦をめざす戦術に切り替えたことはいうまでもない。

だが、モータースポーツの世界は非情だ。

10年にわたる地道な練習も、欠かさず続けた筋トレも、入門マニュアルを読み漁って詰め込んだ豆知識も、手の込んだ和睦戦術すらも、きらめく天性のドライビング・センスの前には一瞬で消し飛び、この日タカハシは暗く冷たい敗北の闇に包まれることとなった。

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あの失意と屈辱の大黒星から約2年、先日ふと思い立って中橋さんを訪ねてみると、彼が裏庭の倉庫にマイカートを隠し持っているのを発見した。
かつての大勝利に気をよくしたのか、最近中古カートを修理して、いつの間にかカートオーナーにまで成り上がってい(やがっ)たのだ!

160803azumino_exx中橋さんのカート。超旧式フレーム+KT100SDだが練習には充分

以来、中橋さんからは「早くサーキットあづみ野に走りに来い!」と矢の催促が届くようになった。

だがクレバーな軍師タカハシが、そんな見えすいた罠にかかるハズがない。
次回の中橋戦では、どうにかして「おなかが痛くて欠席。でも不戦勝」というリザルトを手に入れられないか、いま各方面と激しく調整&画策中である(泣)。

■Squamish■←リゾートイン・スクアミッシュのサイト
↑よく探せば、なぜかタカハシのイラスト作品まで見られる☆
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■Circuit Azumino■←サーキットあづみ野のサイト

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2016.07.13

ツーリングライダー祭@アウトライダー

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清里高原で開催された「ツーリングライダー祭」に参加してきた。

Hub倶楽部というツーリング愛好家団体と、ホッカイダーという北海道ツーリング愛好家団体が、『アウトライダー』誌の30周年を祝して共催したイベントだ。

ふだんほとんどツーリングなんてしないもんだから、ツーリングライダーの仲間に入れてもらえるかどうかすら怪しいくらいなのに、主催者から「遊んでばかりいないで、たまにはトークショーくらいやれ」と命じられ、宴席で少し話をすることになった。

『アウトライダー』歴代編集長や、野外料理の巨匠、太田"イタチョー"潤さん、林道野宿ツーリングの始祖、寺崎"さすらいの野宿ライダー"勉さんといった、名立たるライダーたちが貴重な体験を話す場だ。
おまえなんぞにその末席を汚させてやるんだから、ずいぶんもったいない話だ、せいぜい感涙にむせびながら身を粉にして働けと言われれば、無名のタコライダーに選択の余地はなかった。

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わけもわからずステージに上がったが、ライターの野岸"ねぎ"泰之さんやイラストレーターの松本"ライディングストマック"よしえさん、カメラマンの小原"ホッカイダー"信好さんの手慣れた進行で、ともかく無事に済ませることができた。
ロクな話をしなかったが、その頃にはすでにオーディエンスが全員酔っぱらっていて、誰も話を聞いてなかったのが不幸中の幸いだ。

160713touringriderfesm_2_2 もちろん『アウトライダー』2016年8月号にも、このツーリングライダー祭の記事が載っている。

タカハシの写真も、誌面の片隅に、まるで印刷インクをケチろうとしたかのように、きわめて小さくウスラぼんやり掲載されている。
華麗にトークショーを繰り広げている雄姿とかだと嬉しかったのに、なぜか柴田雅人カメラマンから借りたカワサキ250TRにまたがってヘラヘラ笑っているマヌケな写真だ。

それはまあいいが、写真の横に「イラストレーターのタカハシとかいう男は、ライディング狂として本誌スタッフから総スカンを食らっている。はやく死ねばいいのに」という、誤解と偏見と悪意と尿意に満ちた、とんでもない暴露記事がついているのはどういうわけだ!

こういう劣悪なゴシップ記事が全国に流布してしまっては、たまったものではない。諸賢は今すぐ書店にかけつけ、『アウトライダー』を一冊のこらず購入したうえ、該当箇所を塗りつぶしてもらいたい。参考までに、バイクブロスより定価1180円で発売中だ。

※注・記事内容には多少タカハシの被害妄想もまじっています。

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2016.06.10

YAMAHA SEROW 225

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ヤマハ セロー225は、1985年に初期型が発売されてから現在に至るまでシリーズ生産され、驚異的なロングセラーを記録したオフロードバイクだ。

もっとも現行モデルは、2005年のフルモデルチェンジで250ccにスケールアップしている。それでも、いまだに小型・軽量の225ccを好み、中古を探す熱心なファンが絶えない。

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知人のNさんが、最近セロー225を手に入れたと知り、近所のコースで遊ばせてもらってきた。

どちらかといえば山奥の坂道をグリグリ登ったりするのが得意なバイクだが、開ければ開けただけ素直に回るエンジンのおかげで、モトクロスコースもストレスなく楽しめる。

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セロー225は、過不足ないパワーとほどほどの足まわり、軽量コンパクトなボディで、バンバン振り回してもとっちらからない優れた操縦安定性を手に入れた。

良くも悪くも突出した部分がない。クセらしいクセもない。スペック的にもろくすっぽ見るべきところはなく、何から何まで平凡な無個性きわまる一台だが、そのかわり限界挙動が超マイルドで、誰が何をやっても怖さがなく、シンプルに走りを楽しめる。

いわば無個性こそが、このマシン最大の個性だともいえる。

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セロー225は、林道ツーリングをしっとりじっくり味わいたいナイスミドル系上級者から、他のことはともかくひたすら足着き性だけが気になる女子、今日からオフロードを走り始める子ウサギハートな初心者まで、どんなライダーでも、どんなフィールドでも、安全に走れる究極のオールラウンダーなのだ。

「どのバイクに乗ってもすぐコケる」と批判され、しょっちゅう石やスパナを投げつけられているタカハシですら一度も転ばず走れたのだから、それだけで充分セローの安全性がわかるだろう。

160609yamahaserow_9ほどほどのジャンプなら、まろやかな跳び心地

160609yamahaserow_5 リニアな出力特性で思い切ったコーナーワークが可能

160609yamahaserow_4ウイリーしてもマクレにくくて遊びやすい

160609yamahaserow_6アクセルターンも簡単で、狭い場所での取り回しは抜群



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さてこの写真は、また別のセロー225だ。

みんなと高原林道ツーリングに行ったとき、気圧低下でタカハシのポンコツエンジンが全然まわらなくなり、楽しく走っている他のバイクを横目にメソメソ泣いていじけていたら、哀れんでくれたのか、うっとうしいから早く泣きやませようとしたのか、仲間のKさんがこのセローを貸してくれた。

誰かにバイクを借りるときは、またバカスカ転んで悪口を言われるんじゃないかと常にビクビクしているタカハシだが、今回は「セロー225はすでに試乗して、一度もコケずにすんだ」という実績があるため、自信満々にまたがった。

が、そのとたん、まだ走り出さないうちに、いきなりガチャンと立ちゴケを喰らい、再び泣いて謝るハメになった。

すばらしい運動性能と安定性を兼ね備え、名機と呼ぶにふさわしいセロー225だが、なんと停止時だけは、少なくとも片足を地面に着いて支えないと倒れてしまう粗悪な設計になっているらしい……。

まさにヤマハ痛恨の車体設計ミスである!

タカハシとしても、いつか35年ローンで激安中古車を買うか、友達からタダでもらうか、どこかに落ちてるやつを拾うかしたいと思っていた超フェイバリットなバイクだけに、この唯一の欠点が残念でならない。

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※Photo by T.Nakao
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2016.05.25

ヘルメットシールド

160518m01rs ヘルメットシールドは、長く使うと交換しなきゃいけなくなることがある。

メットをうっかり砂の上に転がしたり、飛び石が当たったりしてシールドに傷がつく場合があるからだ。 たまたまそれがどっちかの目玉の前だったりすると、たとえごく小さな傷でも視界全体がぼやけて見づらくなってしまう。

タカハシのヘルメットシールドは、数年前に小さい傷がつき、それからずっと右目がよく見えない状態が続いていた。
ふだんモトクロスの練習ではシールドを開けて走ることも多いし、コースも知っているから、目なんか見えなくても別にいいやとほったらかしにしていたが、シールドを閉めて知らない道を走るツーリングや街乗りだと、やっぱり運転しづらかった。

しかし、こんな小さい傷くらい、ちょこっと削ってなめらかにすれば、また元通りパキーンとくっきり見えるようになるんじゃないかと考えるのも、また人情というものだ。
で、さっそく手近にあった紙やすりでシールドをガシガシこすって修理してみることにした。

160518m02rsシールドをやすりで磨くのは自殺行為

だが結果は、あいにくご覧のとおりで、なんとシールドってものは、紙やすりをかけると無数の細かい傷がついて全面的に真っ白になり、ぜんぜんまったくこれっぽっちも前が見えない恐怖のスリガラス状態になるってことが判明!(いや、よく考えたらまあ当たり前なんだけど、うっすら修理できる期待感があったから……)

いくらタカハシがアホだからって、さすがにこんなホワイトアウトな視界であちこち走り回るわけにはゆかない。
安直な修理を敢行した我が身の愚挙を呪いつつ、しぶしぶ交換シールドを買ってきて付け替えた。たかがペラペラの透明樹脂板のくせに4000円(!)もするのは軽くムカついたが、おかげでようやくスッキリ前が見えるようになった。

わざわざ高い金を払って交換したという自負もあり、それから手当たり次第に友達のところに持っていって得意そうにニューシールドを見せびらかしてみたが、「そんなモンどうでもいいから、もういいかげんオフロード用のメットを買え!」と言われるだけで、誰ひとり親身になって喜んでくれなかったのが残念だ。

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2016.05.13

ナショナルパーク川越 @ 『アウトライダー』

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ナショナルパーク川越(NPK)は、埼玉県川越市の初心者用モトクロスコースだ。

すぐ近くのモトクロス・ヴィレッジあたりの本格的なコースと比べると圧倒的に狭くてチマチマしてるから、血に飢えた殺人レーシングライダーとかはめったに走りに来ない。
そのおかげで、子どもや初心者、タカハシといったモトクロス弱者がいつでも安心して走れるコースになっているともいえる。
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ふだんタカハシは一人さびしくこのコースに通い、滑ったり転んだり膝をすりむいたりバイクを壊したりおやつを食べたりしつつひっそり楽しんでいるのだが、今回はツーリング雑誌『アウトライダー』編集長の菅生雅文さんと若手編集者のテッペーくんの3人でにぎやかに走ってきた。

『アウトライダー』誌にはホンダCRF250Lを様々なシチュエーションで楽しむ連載があるが、そのなかで「モトクロスごっこに挑戦」というページを作ることになり、日頃ちょくちょくNPKを走っているタカハシがコースの案内役をつとめることになったためだ。

060512m03_2小さいながらもハードなコースレイアウト

NPKにはジャンプやフープス(ウォッシュボード)などを備えたメインコースと、基礎練習にぴったりのフラットダート、林間コース風ショートトラックの3フィールドがあり、リーズナブルな料金で安全にオフロード・ライディングの練習ができる。

菅生編集長はさすがに手慣れたもので、コースの感触を確かめながら、淡々と撮影をこなしていっていた。
いっぽう愛車XR250を持ち込んで練習に励んでいたテッペーくんは、オフロードを走るのはこの日がほぼ初めてだったにもかかわらず、仕事も忘れて最初からいきなりガンガン攻めまくり転びまくり、最終的にはジャンプやフロントアップまでしっかりマスターしていた。

060512m04_2狂ったようにフロントアップを繰り返すテッペーくん&XR250

その様子は現在発売中の『アウトライダー』6月号に掲載されているので、ぜひ書店で手にとってみてほしい。
CRF250Lの素晴らしい性能と活躍ぶりを伝える連載ページのほか、タカハシのヘタレな走りっぷりを紹介した編集後記も楽しめる。せっかくなので立ち読みで済まさず、買って帰ってじっくり舐めるように執拗に目を通すといいだろう。

060512m02_2菅生編集長がCRM250Lの万能ぶりを余すところなく見せつける

なおナショナルパーク川越は、善意と社会奉仕の精神に基づいて運営されている貴重な非営利コースだ。
走りに行く人は、まず「NPO法人こども二輪塾」のサイトで設立の趣旨をよく理解したうえ、ルールとマナーを守って大切に利用してもらいたい。(←これはマジで)

■NPO法人 こども二輪塾■ website

060512m99_2場違いなロードメットで走る貧窮イラストレーターの姿も巻末に掲載

※PHOTO by Takeshi Narumi

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2016.01.07

京都林道紹介@ 『GARRRR』2月号

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オフロードバイク誌 月刊『GARRRR』(ガルル)2月号に林道レポートを書いた。『日本の銘林道』という見開きページだ。

実際に現地を走ってルートの状況を取材し、写真を撮り、そのレポートを書く。ほかにも絵地図くらいは描くが、絵らしい絵の入らないページだから、ふつうはタカハシのよーなイラストレーターが担当することはあまりない。でも仕事のふりして林道に遊びに行けるだけでもラッキーなので、びんびんシッポを振って行ってきた。

160107m000sただ、格式高いオフロードバイク専門誌に、ボロボロの街乗りジャケット&ロードヘルメットというタカハシの無惨な姿をさらし、ステキなオフロードライフを夢見る読者諸兄をガッカリさせるわけにはいかない。
だいいち自分で走りながら自分の写真を撮るのは、ガチの超能力者じゃないとなかなか難しいワザだ。
なので今回は、地元のバイク仲間・とーるさんに、モデル兼ガイドとして誌面に登場してもらうことにした。

そんなわけで、写真に写っているのはタカハシ本人&愛車CRM80(鉄クズ仕様)ではなく、すべて、とーるさん&愛車CRM250(モタード仕様)だ。

走ってきたのは、京都北山の通称「雲ケ畑周回林道」と「林道ウジウジ谷線」(←へんな名前!)の2本。京都近郊に残る貴重な未舗装林道である。

林道入口の位置情報を載せておくので、興味があったら自己責任で突入&走破してみてほしい。ウルトラ初心者か、超タコライダーじゃなければ、誰でも走れるイージーな林道だ。
ヘタレなタカハシですら、途中でサイドスタンドが折れてどこかに飛んでいってしまい、いちいちバイクを倒さないと停めておけなくなったほかには、たいしたトラブルもなく楽しく走れたほどだ。

激安一眼レフを駆使して撮った誌面未発表の秘蔵写真を数点掲載しておく。せっかくなので、がんがんクリックしてがんがん拡大し、すみずみまでじっくり拝見するといいだろう。

ルートの詳細とレポートは、誌面(購入有料/立ち読み無料)で確認してもらいたい。
『GARRRR』2月号は、バイクブロスより定価990円で大好評発売中だ。

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【林道GPSデータ on Google Map】
■ウジウジ谷線→【入口】 ※ただし取材時通行止
■雲ケ畑周回林道→【入口

160107m009sMy side stand has been broken and gone to somewhere....

■Model/Guide:Toru Mori+CRM250■

 

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2015.11.19

カンナムスパイダーF3/RT @ アウトライダー

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カナダ・カンナム社のスパイダーはトライクの一種だ。前2輪・後1輪という独特のホイールレイアウトをもち、傾かずにコーナリングする異形のマシン。法律上は、普通免許があればノーヘルでも乗れる「側車付き二輪車」ということになっている。

151119m02acanamspyderラグジュアリー版のRT(ゴールドのほう)は、大型トランクを備えた豪華ツーリング仕様。いっぽうF3(赤いほう)はスパルタンな軽量スポーツ仕様だ。
エンジンは両者共通でロータックス製1330cc直列三気筒。いずれも最高出力115psだが、約100キロもの車両重量差と電子制御の違いで乗り味は全然ちがう。

151119m02bcanamspyderスポーツタイプのF3でもエンジンはわりかし乗用車チックでジェントルだが、停止状態からアクセルをガバ開けすると、軽くリアがスキッドするほどの瞬発力が楽しめる。しかもアンチロック・ブレーキや、トラクション・コントロールといった電子制御満載だから、どんなヘタクソが乗ってもズルけてとっちらかる心配はない。

151119m03canamspyderガレガレの林道は無理でも、駐車場っぽいフラットダートなら、余裕でオフロード・ランも楽しめる。
なんといっても、スパイダーは三輪だから絶対転倒しない。
151119m04canamspyderあらゆるバイクを転ばせまくり、あらゆるオーナーから蛇蝎のごとく嫌われている転倒職人タカハシが乗っても、傾く気配すらみせない恐るべき安定性だ。

でも、トラコンがきいてるせいで、リアが滑るのはほんの一瞬だけ。安全なのはいいが、ガチのダートマニアにはちょっと不満も残る。トラコンをオフにできれば、有り余るパワーで病的に滑り狂って楽しめそうな気もするが、よっぽど改造でもしない限り、そういうアホ設定にはできないようだ。

始動やバックには複雑なボタン操作が必要だし、ブレーキは右のフットペダルのみと、操作系はかなり独特。バイク乗りでも、クルマ乗りでも、慣れるまでにはやや時間がかかる。
151119m05canamspyderシフトはクラッチなしの6速セミオートマ。左手の親指でアップ、人差し指でダウン操作をする。ダウンはフルオートだからいちいち操作しなくてもいいが、自動だとマシンがわずかにプッシュされるクセがある。本気でガッツリ攻めるときはダウンも自分でやったほうがスムーズだ。

151119m06canamspyderコーナリングは超イージーで、ただ左右にポンとハンドルを切るだけ。
とはいっても、ハード・コーナリングでは強烈なGフォースがかかる。いいかげんに乗ってると振り回されるから、バギーなどのATVと同じようにアウト側のステップをふんばってインに肩を入れ、Gに対抗したほうが安心だ。

151119m07canamspyderとはいえATVのようにライダーの体重移動でコーナリング特性が激変するような神経質さはなく、たんにライダーが吹っ飛ばされないように乗ればいいだけだ。誰でも簡単に曲がれることに変わりはない。

スパイダーは、ライダーにはクルマの快適さを、ドライバーにはバイクの自由を与えてくれる、おいしい三輪スポーツマシン。151119m08canamspyderちょっと高価なので、貧乏イラストレーターが所有するのは難しいが、ハーレーを買える程度の経済力があるマトモな大人になら、バッチリお薦めの1台だ。

今回は、バイクツーリング雑誌『アウトライダー』の企画でカンナムスパイダーをフィーチャーすると聞き、珍妙なマシンに乗りたい一心で、逃げ回る編集&ライターを拝み倒してムリクリ取材に同行してきた。
タカハシはただあちこちブンブン走り回って遊んできただけで、記事はほとんど書いてないが、「謎の高橋画伯」として無意味に誌面にだけは登場している。

151119m09canamspyderどことなくアホっぽく、いくらか昭和っぽく、かぎりなく中東の戦闘員っぽい雄姿がフルカラー&ハイビジョン画質で掲載されているので、タカハシの自爆系ミドルイースト・ファッションに興味のある人は(いないと思うが)購入・熟読・吟味・憧憬・模倣するといいだろう。バイクブロスから現在絶賛発売中だ。

カンナムスパイダーは、スノーモービルやカートなど、レジャービークルを数多く取り扱うBRPジャパンが販売している。詳細のチェックと問い合わせは下記サイトから。
■BRPジャパン WEB SITE■

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※PHOTO by Takeshi Narumi / Yasuyuki "NEGI"Nogishi

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2015.01.18

SHIFT モトクロスブーツ

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2006年、生れて初めてモトクロスブーツを買った。それまでもレースに出るときには人から借りて履いたことがあったが、高価すぎて自分では買えず、ふだんはペラペラのスニーカーなんかで走っていた。

オフロードで転ぶと足を痛めることが多いし、たとえ転ばなかったとしても木の枝や飛び石がバンバン当たってよくケガをする。ステアケース越えともなれば、ライダーの足元をわざと段差にぶつけるほどだから、ヤワい靴で走るのはかなり危険だ。
でも、なにしろ金がなかったから、バイクに乗り出してから20数年間、オフ用ブーツ無しでちょこちょこダートを走り続けていた。大ケガせずに済んだのはラッキーというより奇跡に近い。

2006年に買ったブーツはSHIFT製、不人気だったせいか現品処分の激安投げ売り品だった。

もともとサイズが合わない靴だったが、処分品だから贅沢はいえない。いちおう履けるんだからまあいいやと使い始めたら、硬すぎる生地があちこちに当たり、たちまち足がアザだらけになった。
なじめばそのうち柔らかくなるかと思って、それから10年近くずっと我慢してきたが、ちっとも柔らかくならず、今でもまだ履くたびに足がアザだらけになる。

それどころか、最近では樹脂の劣化で逆に生地が硬くなってバリバリ割れはじめた。靴底は爪先からべろんとめくれ、バックルは根元から生地がちぎれて3つも飛んだ。

上側のバックルなら1つや2つなくなっても、ガムテープでぐるぐる巻きにすればなんとか履ける。150118m02それでここ1年ほどは両足にテープを巻いてだましだまし使ってきたが、ついに下側のバックルが飛ぶと、もうどう頑張っても履けなくなり、やむなく買い替えることにした。

で、アルパインスターズ製のTECH3というブーツを買ってきた。
あいにく激安セール品が見当たらず、(タカハシにとっては)大枚をはたく結果となった。

せっかく無理して買ったんだから、これから10年くらいはガッツリ持ちこたえてほしいものだ。

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2014.11.26

HONDA MT50

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ホンダMT50は、1979年に発売された原付オフローダーだ……といっても、すでに発売されていたロードモデルのMB50をオフ用にリメイクしたマシンだから、タイヤやマフラーをちょこっと付け替えてでっち上げたインスタントな"オフロード風"バイクともいえる。

141122m02hondamt50専用設計のオフ車が常識となった現在では、なんだか安直に感じる設計だが、道路舗装率がまだ低く、日本中に砂利道があふれていた当時、ライダーにとってダート走行はさほど特別なことじゃなかったから、手近な河原や空き地で遊ぶためにいちいち専用のバイクを欲しがる人もそう多くはなく、こんなバイクでも充分楽しめたのだろう。

141122m03hondamt50山梨のMXコースに遊びに行ったら、バイク仲間のカズさんがMT50を持ってきていたので、さっそく試乗させてもらうことにした。

免許取りたての少年時代、よく近所で乗り回していた懐かしいバイクだ。空冷2ストローク単気筒49ccエンジンの素朴なエキゾーストがミョーに郷愁を誘う。

141122m04hondamt50いちおうオフロード・バイクだし、分不相応なモトクロス・タイヤまで履いていて、気分だけは一人前のダートランナーだが、さすがに本格的なMXをやるにはちょっと厳しい性能だ。

めいっぱい握り込んでもスコーンと空走する非力なフロントブレーキ、わずかなギャップでグニャリと腰が砕けるプアなサス、ピーピーうるさいだけで全域スカスカなエンジンなど、どれをとってもダートをガッツリ激走できるマシンとはいいがたい。

141122mex01hondamt50なかでもマズいのが駆動系だ。
タカハシが試乗したわずか10分の間に、なんと2回もチェーンがはずれた。

なんだコレは!

まだたった35年しか乗っていないバイクなのに!

141122mex02hondamt50_3MT50は、アポロ11号よりも10年新しく、戦艦大和よりは39年も新しい。大阪城と比べれば、ざっと396年も新しいマシンである。(てか、大阪城ってマシンなのか?)

つまり工業技術史的にみるかぎり、MT50はほとんど最新型ともいっても過言ではないピカピカのニュー・マシンだ。
にもかかわらず、駆動系がこんなに壊れやすいのは、明らかにメーカーの設計ミスであろう。

141122m06hondamt50あらためてマシン各部を詳しくチェックしてみると、あちこちに致命的な欠陥がみつかった。

本来ならばシート下に格納されているハズのリアサスが、なぜか後輪の両サイドに2本も付いている。本来ならば円盤型のハズのブレーキディスクは、なぜか不細工なドラム型に変形している。本来ならばセルモーターがついているハズなのに、なぜか足蹴りペダルまでついていた。

こんなずさんな設計の欠陥車では、いくらタカハシが慎重にライディングしたって、チェーンがはずれてしまうのも無理はない。

141122m05hondamt50たしかに一見すると、まるでタカハシが他人から借りたバイクを好き勝手に乗り回し、壊したかのように勘違いする人もいるだろう。
が、正しい歴史観と広い社会的視野をもって考えれば、それが事実でないことは明らかだ。

もしバイクが故障したら、いちいちライダーの資質を問うことなく、まず粗悪なバイクを設計したメーカーの責任を追及しよう。
次に、修理技術がある人ならば、けっして働き惜しみをせず、すみやかに壊れたバイクを修理してあげてほしい。

逆にやってはいけないことは、タカハシを犯人呼ばわりして非難し、各種工具を投げつけることである。141122m07hondamt50
残念ながら今回、タカハシが修理作業中のみんなの写真を撮って楽しく遊んでいたところ、何人かの友人たちからスパナとタイヤレバーを投げつけられ、この数日間、それがずっと後頭部に刺さったままになっている。

そういえば、さっきから自分でもなんとなく身勝手すぎることばかり口走っているような気がしなくもないが、これもすべてタカハシの脳を鋭利な工具で破壊した不届きな友人たちの責任である。

この記事に何か問題がある場合、苦情は彼らに持ち込むようにしてもらいたい。

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【photo by S.Masaki & Fuckun】

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2014.10.26

レーシング・サイドカー「トムボーイ」

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サイドカーというと、大型バイクに取り付けた側車に女の子や犬を乗せてのんびり街を走っている様子を思い浮かべる人が多いだろう。だが、レース専用のレーシング・サイドカーは、同じサイドカーの仲間でも、それとはほとんど別の乗り物だ。

公道用のサイドカーだと、横にちょこんと乗っている女の子や犬(パッセンジャーという)は、たんなるデッドウエイトに過ぎないが、レーシング・サイドカーでは、むしろパッセンジャーがマシンコントロールの主役となる。

141026m02racingsidecar_3タカハシは、長野県佐久市で開かれたバイクブロス祭2014でレーシング・サイドカー「トムボーイ」に体験試乗する機会にめぐまれた。

トムボーイは、カートっぽい小さなボディにホンダのモトクロッサーCR85エンジンを搭載、三輪にカート用SLタイヤを履かせたF4クラスのマシンだ。
なんだか戦闘機っぽいカッコよさはあるものの、マシンデザインがあまりにも奇抜すぎて、見ただけでは乗り方すらよくわからない。

サイドカー・ドライバーは、腹這いのポジションでハンドルバーを握り、スポーツバイクとほぼ同じ操作系をコントロールする。つまりスロットル、ブレーキ、シフト、ステアリングはドライバーの担当だ。

141026m03racingsidecarいっぽうパッセンジャーは、ボディにくっついた4か所のグラブバーを握り替えながら、左ターンでは車体から乗り出すように左へ荷重、右ターンでは逆にドライバーに寄りかかるように右へ荷重してコーナリングを制御する。
パッセンジャーには、ボディアクションを素早く正確におこなう身体能力と繊細な荷重感覚が必要だが、地上高数センチという極端に低い視点が生み出す圧倒的なスピード感を楽しむ特権が与えられる。

パッセンジャーのアクションは荷重変化を通じてドライバーに伝わり、ドライバーの操作はマシンの挙動を通じてパッセンジャーに伝わる。爆音の中で走り続けるドライバーとパッセンジャーは、直接会話はできなくても、以心伝心で協力してマシンを走らせる。まるでチーム・スポーツのような独特の面白さがあった。

141026m04racingsidecar_2タカハシ試乗時のドライバーは、2013年のチャンプ木下悦雄さん。パッセンジャーが超ヘタレなタカハシでも、ふつうにまっすぐ走り、ふつうに曲がれたのは、ひとえにドライバーの卓越したスキルのたまものだろう。

レーシング・サイドカーの魅力のひとつは、今のところ競技人口が極端に少ないこと。世界を獲りたい野望に燃える若きライダー/ドライバーにはオススメのレースカテゴリーだ。
現在、日本タイトルを争うマシンが、たった10台前後という超マイナーな競技だからこそ、努力しだいで誰でもタイトルを狙えるチャンスがあるともいえる。

141026mexracingsidecar_2そのぶんレーシング・サイドカーに乗れる機会はまだ少ない。受け身のままではチャンスがないのが現実なので、興味があったら協会に問い合わせてほしい。バイクライダーやカートドライバーなら、まちがいなくヤミツキになれるエキサイティングな乗り物だ。

ちなみに右の写真でドライバー側に乗っているのは地元・佐久市の非公認キャラ、「ハイぶりっ子ちゃん」。レーシング・サイドカーとともに超マイナーの世界から飛び出し、一気にメジャー路線を驀進してほしいキャラである。

日本レーシングサイドカー協会のサイト

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※photo by Teppei Nishino(OUT RIDER)

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2014.05.11

AFO CROSS 2013 トリビアル・トライアル

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ぐずぐずやっているうちに、すっかり昔話になってしまったが、じつはタカハシは、2013年にも毎年恒例のAFO CAMPを開催した。

140511m02林道ツーリングの生けるレジェンド、寺崎"野宿ライダー"勉氏、電動バイクで世界一周を果たした藤原"原付ワールドツアラー"かんいち氏、バイクツーリング・マガジン『アウトライダー』編集部など、コアなライダーからアツい支持を集めるバイク・セレブが無意味に集う、ムダに豪華なキャンプ・イベントだ。

キャンプ内では、今やすっかり年中行事となった「AFO CROSS」が行われた。これはタカハシがカスカスの脳みそをしぼりにしぼって考え出した謎の創作バイクゲームによって争われるモータースポーツだ。

140511m032013年のAFO CROSS競技種目は「トリビアル・ トライアル」。足を着かずにゆっくり走ってタイムを競う遅乗りレースだが、コース内にクイズのジャンルを選ぶセレクタが配置されており、前輪でこれを踏んで出されたクイズに正解すると、1問正解につき10秒のボーナスタイムが加算されるのがミソである。

140511mselectorクイズに正解すれば、すぐ次の問題が読み上げられるから、遅く走れば走るほど、正しく答えれば答えるほど好タイムを出すチャンスも大きくなる。ただしエンストや脱輪、足つきは失格だ(注・女性エントラントには足着き2回OKのハンデ設定あり)。各自2回のアタックをおこない、良いほうのタイムで優勝を争う。

140511m04_2クイズの基本ジャンルは「文学・歴史」「科学・技術」「芸術・音楽」「社会」「バイク」の5種類。当然ながら各ライダーは、マシンを操り得意ジャンルのセレクタを狙って踏みにいく。が、なにしろ低速バランス走行中だから、セレクタにこだわりすぎれば足着き失格の危険もある。そこが難しいところだ。

140511m05また基本ジャンル以外に「AFO」というサービス・ジャンルも設定されている。この「AFO」セレクタを踏めば、「1たす1はナニ?」といった、AFOでも答えられるような超カンタンな問題が出る。ふつうの人間なら正解連発で大量得点が狙えるラッキーセレクタだ。
だがその代わりセレクタを踏むのが極度に難しい。「AFO」セレクタは、そーとー本格的なトライアル・テクニックを繰り出さないとコースアウトするよーな難所に設置されていて、容易には踏めない。

140511m06「トリビアル・ トライアル」は、いわば獣のライディング・テクニックと緻密に磨き上げられたインテリジェンスの総合力で勝負を決める、文武両道系バイク競技なのである。

ただ、残念なことに、バイクライダーという生き物は大半がアホばかりだ。なにしろたった2個しかタイヤがついておらず、自立すらできない機械に数十馬力もの原動機を取り付け、渋滞だらけの市街地や、泥まみれの悪路を走りまわるわけだから、そもそもマトモな脳の持ち主がバイクに乗ってるハズがない。
しかしAFOキャンプに集まるライダーは、いやしくもバイク雑誌を作っているスタッフたちだ。彼らは自他ともに認めるバイク界のインテリゲンチャなのである。「AFOはAFOでもただのアホじゃない!」という悲痛な心の叫びを胸に、全員が完全にマジになって競技に臨んだ。

140511m07知力と技量の限りを尽くした戦いの結果、得意の科学技術ジャンルでボーナスタイムをのばした勝間田"ほぼ中学生イラストレーター"しげるが3位表彰台をゲット。レディスながらハンデ枠を使わず好タイムをマークした低速域のテクニシャン、松本"アイアン・ストマッカー"よしえが2位、そしてワイルド&ダーティな見かけによらず、輝く知力で他を圧倒した藤原"原付ワールドツアラー"かんいちがトップタイムで堂々の優勝を飾った。

140511m08ところで実際の「トリビアル・トライアル」ではどんな問題が出たのだろうか。このエントリの末尾に、各ジャンルから2問ずつ例題を挙げておく。高校生レベルの学力があれば簡単に解ける問題ばかりだから、自分のAFOレベルを知りたい人は、手近なバイクで走りながらトライしてみるといいだろう。140512mresult_3

140511mquestion
■■文学・歴史■■

A1「紀元604年、推古天皇が制定した日本初の冠位制度は?」

A2「夏目漱石の前期三部作は、『三四郎』、『門』、そして何?」

■■科学・技術■■

B1「ヒトの遺伝情報を担うDNAは略称だが、正式名は何?」

B2「16進数の表記には0~9とアルファベットが使われるが、そのうち最大のものは何?」

■■芸術・音楽■■

C1「『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』ト長調ケッヘル525の作曲者は誰?」

C2「古代ギリシャ建築で、柱の下側を太く、上側を徐々に細くする様式の名は?」

■■社会■■

D1「東京証券取引所が第一部上場株式銘柄について公表する株価指数をアルファベット5文字でなんという?」

D2「東アジアの島国で、2012年のGDPが5兆9800億ドルに達する経済大国の名は?」

■■バイク■■

E1「本田技研工業、創業者のフルネームは?」

E2「6速リターンミッションを一番下まで踏んだときのギアポジションは何?」

140511manswer
A1→冠位十二階/A2→『それから』/B1→デオキシリボ核酸/B2→F/C1→ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト/C2→エンタシス/D1→TOPIX/D2→日本国/E1→本田宗一郎/E2→ロー(1速)
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※photo by Hiroko"Battery Porter"Fujiwara

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2014.04.12

SUZUKI RM85

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RM85はスズキの子供用モトクロッサーだ。

が、いちおう子供用とうたってはいても、ようするにちょっと小さいだけで、中身はガチのレーサーだ。140412suzukirm85m0273kgの軽量ボディに水冷2ストローク単気筒84.7ccエンジンを搭載し、小排気量レーサー特有の爆発的な加速力を誇っている。

少なくともふつうのバイクライダーが乗りこなせるよーな気安いマシンではない。それどころか、マジでこんなヤバいもんに子供ちゃん乗せる気ですか? あんたらアタマ大丈夫ですか? と、スズキのお客様センターに問い合わせたくなるほど凶悪な一台なのである。

140412suzukirm85m03若きバイク仲間、コバヤシくんがふだん練習用に使ってるやつを貸してくれたから、喜んで乗せてもらうことにした。
ただ、なにしろたくさんのライダーが参加するモトクロス・イベントの最中だったから、せめてまわりのマトモなライダーの邪魔にならないよう、コースの片隅でコソコソ試乗することになった。

140412suzukirm85m04走ってみると、高回転側はすさまじいパワーなのに、中低速側があまりにもスカスカで、やはりエンジンの取り扱いがおそろしく難しい。低回転域ではアクセルのツキも極端に悪く、どっか故障してんじゃないかと思うほどピーキーだ。

数あるタカハシのポンコツ・テクニックのなかでも、長年コンビニ&本屋への往復ライディングで培ったゆるゆるのコーナリング・フォームは、このマシンにはとくにマズかった。
加速でパワーバンドにかかったとたん、上体が置いていかれてリア荷重になり、フロントがバカスカ浮きまくるから、140412suzukirm85m10まっすぐ加速することすらままならない。がっつりタンク上に乗り、ガチガチの前荷重でターンする本格的なモトクロス・ライディングができないと、RM85の加速力を活かすことはできないらしい。

さて、それはともかく珍しいマシンに乗せてもらったので、上機嫌でノロノロ走り回って遊んでいたら、案の定、どうということもない平凡なターンで、ガチャンとやらかしてしまった。
140412suzukirm85mfalldownコバヤシくんは、目を三角にして「またバイク壊して!」と激怒していたが、タカハシ的には、そんな言いがかりをつけられるのはまったく心外だ。タカハシがコバヤシ君の大切な愛車を壊すなんてことはありえない!

よくよく考えてみれば、あのRM85は中低速が病的にスカスカで、逆に高速側が病的にパワフルだった。いってみれば、あれはもともとエンジンが壊れたバイクだったのではなかろうか。

140412suzukirm85m05もともと倒れているポットは、それ以上けっして倒れない。これと同じように、もともと壊れているバイクも、それ以上けっして壊れはしない。
つまりコバヤシくんは、たんにもともと壊れたバイクをタカハシに貸したところ、それが壊れたままの状態で手元に戻ってきたにすぎないのだ。

140412suzukirm85m06たしかにタカハシの乗車&転倒により、破損部分がチョビッとだけ拡大した可能性はなきにしもあらずだが、そんな細かいことをグズグズ言い立てるのは日本男児のコケンにかかわる。
コバヤシくんは、さっさとバイク屋さんで壊れた部分を直してもらうのが賢明だ。あとは数日のんだくれてベロベロになって過ごせば、いやなことはすっかり忘れ、たいていのことはまったく気にならなくなるハズである。

で、コバヤシくんが意識をとりもどして、バイクも全部直ったら、またアレ貸してほしいんだけど、どーかなあコバヤシくん……。

やっぱ無理?

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■photo by T.Kobayashi

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2014.03.27

新東京サーキット

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東京ディズニーランドは東京にではなく千葉にある。そして新東京サーキットも東京にではなく千葉にある。
東京ディズニーランドは日本一有名な遊園地であり、新東京サーキットもまた日本一有名なカートコースである。

140306m02芸能人がカートでレースごっこをするようなTVショーのロケでは、新東京サーキットが好んで使われる。都心からのアクセスのよさや、観客席などの付帯設備が充実していてテレビ映えすることが大きな理由だろう。モータースポーツにぜんぜん関心がなくても、テレビでこのコースを見知っている人はけっして少なくないはずだ。

140306m03_2タカハシも、この高名なコースにチャレンジしようと、ショップのレーシングカートをレンタルして走ってみることにした。カートは、KT100SECエンジンにセミ・ハイグリップのMOJOタイヤの組み合わせ。最近の初心者向けレンタル・レーシングカートのデファクト・スタンダードともいえる。

新東京サーキットのトラックは、全長936メートル、反時計回り。そこに7つのコーナーが組み込まれている。中高速系のコースで、いくつかのブレーキング・ポイント以外は、ほぼベタ踏みの開けっぱでガンガン飛ばせる爽快なレイアウトだ。

140306m04いちおう大小さまざまなコーナーがあるが、とりたててクセのあるコーナーはない。ファイナルのモナコヘアピンだけはクイックなステアリングとブレーキのコンビネーションが必要だが、他はレーシング・ドライブの教科書に出てきそうな行儀のいいコーナーばかりで、基本的なドライビングができる人なら、攻めの走りを楽しむのもとくに難しいことではない。

140306m05にもかかわらず、タカハシはあっちで飛び出しかけ、こっちでハーフスピンをくらい、広大なコースのどこを走っていいのかもわからず悪戦苦闘させられた。おまけに後半に入ると強烈な横Gで首がぺろんぺろんになり、走行終了のチェッカーを待たず、はやばやと走行を切り上げるハメになった。

ずいぶん長くカートに乗っているくせに、カート・ドライビングの基本がまったくわかっていないどころか、カートドライバーとしての肉体の基本すらできていないタカハシの惨状を露呈する結果だったといえる。

140306m06東京(といいつつ、じつは千葉)ディズニーランドでは、耳のまるい黒いネズミが園内を這いまわり、来場者を喜ばせているそうだ。夢の国で黒ネズミと戯れたい人は千葉の浦安へ行くとよいだろう。

いっぽう新東京(といいつつ、じつは千葉)サーキットでは、首がぐらんぐらんになったタカハシがのろのろとコース上を這いまわり、他のドライバーに迷惑をかけている。高速コーナーでタカハシを蹴散らして気晴らしがしたい人は千葉の市原へ行くとよい。

どちらも千葉屈指のアミューズメント・スポットだから、それなりに充実した休日を楽しめる。だが、もし女の子との初デートを成功させてプロポーズに持ち込みたいとか、大切な取引先のご家族を接待して新規の契約をもらいたいと思ったときは、迷わず浦安のネズミランドを選ぼう。
なにしろ千葉には、遠く江戸時代の昔から「カートの勝者になりたければ市原に行け、人生の勝者になりたければ浦安に行け」という名言すらあるのだから。(←ないない)
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2013.11.30

KAWASAKI KLX125

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モトクロス・コースで遊んでいて知り合ったライダー けんさんが愛車KLX125に乗らせてくれた。

KLX125は、最高出力10.2psの空冷4ストローク単気筒124ccエンジンを積んだカワサキ製デュアルパーパス・バイクだ。

131129kdx125m01_2このマシンの特徴は、独特のボディサイズが生み出す軽快なハンドリングにある。
車体は50ccオフローダーよりはぐっと大きいが、標準的な125ccよりもかなりコンパクト。タカハシのよーな小型人類には、ひじょーに乗りやすいジャストサイズだ。

131129kdx125m02_3そのかわり、サス・ストロークにはあまりゆとりがなく、不整地での高い走破性は望めない。戦闘的なツラがまえのわりにパワーは控えめだから、モトクロス・コースをガンガン攻めるには向かない。林道のライト・トレッキングなどに適したマシンだ。

でも、突出した動力性能がないからこそ乗りやすいともいえる。アホみたいにジャンプしまくるとかのムチャな運転さえしなければサスも優秀で、タイヤが路面に張り付くような安定感があり、フラットダートに強い。ロード・モデル風のソリッドな乗り心地も上質で快適だ。

131129kdx125m03_2KLX125は、アクセル一発でガツンとリアを振り出せる暴れ馬に乗りたい鬼畜系の上級者は別として、一般的な中上級者から初心者、さらにはタカハシのような万年タコライダーのなれの果てに至るまで、誰もが安心してダートランを楽しめるイージー・ライドなバイクだ。

131129kdx125mex02そのうえデジタルスピード&タコメーターなんかのぜいたく装備もついているから、ちょっとリッチな気分が味わえるのがイイ。もっとも、ダートでのんびりメーターなんか見てると、ソッコーですっ転ぶと思うが……。

131129kdx125m04_2ところで今回ブログ用の写真撮影を担当してくれたコバヤシくんは、さいきん知り合ったばかりの若きライダーだ。誰にでも愛されるまじめな好青年だが、ひとつだけ重大な欠点がある。なぜかタカハシが他人のバイクをやたら壊して回っていると思い込んでいるのだ!

131129kdx125mex03このKLXも、試乗中にチェーンがはずれてスプロケットに噛みついたり、クラッチが切れなくなったり、逆にいきなりクラッチが滑り始めたり、バイクがほんの少し傾きすぎて地面とほぼ平行になったりしたのは事実だ。
たしかに残念な現象には違いない。が、これらはあくまで不幸な偶然のトラブルであって、けっしてタカハシのせいではない。

131129kdx125mex01にもかかわらず、コバヤシくんは「犯人はこの人です!」などと、まるでタカハシが壊したかのように言いふらして歩いていた。善良なライダーに、いわれなきバイク損壊の罪を着せるなど、言語道断の悪行であろう。

131129kdx125m05_2タカハシは他人のバイクを壊すよーな悪人ではない。またKLX125は誰かに壊されたのではなく、ただ時の流れによって自然に崩壊または風化しただけである。誤った認識は、今すぐ正しく改めよう。

131129kdx125m06_2だいいちタカハシは、コバヤシくんの撮影に協力しようと一生けんめい走ってあげただけなのに、なぜかバイク破壊犯の汚名を着せられた、かわいそうな被害者なのである。ただちに謝罪すべきだ。ガソリン代、コース走行料、昼食のサンドイッチ代、それに国民健康保険料、市民税、水道光熱費、接待交際費、町内会費といった諸費用も弁償するといいだろう。

131129kdx125m07な、コバヤシくん。ふとした出来心から無実のタカハシを冤罪被害者におとしいれたきみの罪はたしかに重い。このままでは、社会もきみを許さないだろう。だが、幸いにも被害者は心のひろい人で、明日までに金を払えば和解してやってもいいといってくれてるそうだ。
支払いは簡単便利なネットバンキングで24時間受付中。さあコバヤシくん、きみはもう何も考える必要はない。急いで指定の口座に100万円払い込もう!

え? ところでおまえは誰だって? やだなほら、オレオレ、オレだよ、オレ~♪
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※Photo by T.Kobayashi

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2013.11.23

サーキット秋ヶ瀬 with ガレージC

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荒川河川敷にあるサーキット秋ヶ瀬は、全長608メートル、反時計まわりのカート&ミニバイクコースだ。タカハシの西日本のホームコースが琵琶湖スポーツランドなら、東のホームにあたる。

ここを走るときは、いつもすぐ近くのガレージCというショップでマシンを借りている。

たまたまこのショップのカートレンタル・サービスが、「あそびゅー!」というレジャー情報サイトに掲載されることになり、誰かがカートで楽しげに遊んでいる写真がほしいからと、コースサービス担当・岡田くんが、走行中のタカハシを撮影してくれた。写真をわけてもらったので、このブログにもあげておく。

131123m02_2ガレージCのレーシングカート・レンタルは安価で手軽。カート初体験のドライバーにも最適だ。自動遠心クラッチ付きのKT100エンジンを積んだカートを半日1万円で借りられる。ほかにコース走行費4000円が必要だが、ガソリン代やレンタルウェアなどはすべて含んだ料金だ。レンタル回数や規定タイムなどの条件をクリアすれば割引もあるから、たくさん乗ればさらに安く楽しめる。

雨が降っても、本人さえ希望すれば走らせてくれるのも、ガレージCのレンタルの特長だ。

滑りやすいレイン・コンディションは、上級者にとっては、繊細なマシンコントロールを身につけるチャンス。いっぽう初心者にとっても、コーナリングフォースの負担が小さく、ラクしてたくさん走れるチャンスでもある。
しかし雨の日はカートが壊れるリスクもあるため、たいていのショップはやりたがらない。レイン・ドライブは、どこにでもありそうにみえて、じつはけっこう珍しいサービスなのだ。

131123m03_2コースサービスは親切で、技術力も高い。タカハシのように、「どーやったらまっすぐ走れるの?」と泣きながら初歩的な質問ばっかりするドライバーにもていねいに教えてくれるし、上級者が「2コーナーの入口でフロントがちょっとアウトに逃げるんだよねえ」とかなんとか、やたら専門的なことを相談しても、チャッチャと的確にセッティングしてくれる。

ビビりきって目を血走らせ、必死にステアリングにしがみついているタカハシの写真からは、カートの楽しさがいまひとつ伝わりづらいかもしれない。が、ヘタレなタカハシですらカートに乗れるってことだけはよくわかるだろう。タカハシでも乗れるのだから、むろん女子でも中学生でもバカでも猿でも簡単に乗れる。(リアルな猿だと、ちょっと練習が必要かもしれないが)

四輪モータースポーツに挑戦してみたい人、峠のドリフトごっこでハデにとっちらかって痛い目に遭った人、スピード違反を気にせずクルマでカッ飛ばしてみたい人、遊園地のゴーカートで軽くテングになってる人などは、まず手軽なカートレンタルで小さなリアル・レーシング・カーを体験してみるといいだろう。

↓■「あそびゅー!」■ガレージCの紹介はこちら↓
ガレージCのレーシングカート・レンタル

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※Photo by Syogo Okada/※料金等は2013年11月現在

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2013.11.17

京都北山林道 2013 [動画]

ひさしぶりに京都のバイク仲間と林道を走った。

台風の影響で林道のあちこちが崩落し、軒並み通行不能に陥っていたため、短い林道を何本かつないで走ることにしたが、方向音痴のタカハシが、そんなにたくさん林道を知ってるハズがない。なので自力でパーティを先導するのはあきらめ、古なじみのバイク屋・とーるさんにリーダーを任せることにした。

さわやかな秋晴れに、フンフンと鼻歌まじりに走り出したまではよかったが、途中から天候が急変。たちまち視界もけむる豪雨になった。好天に油断して雨具ひとつ持っていかなかったタカハシは、瞬時に全身ずぶ濡れになり、寒さにガタガタ震えながらツーリングを終えた。

いつものように林道走行中のオンボード・ムービーをアップした。いまだに専用カメラが買えず、あいかわらず手持ちカメラで片手運転しながらの撮影だ。ただし今回は本物のデジカメではなく、壊れたスマホを使った。

つい最近、スマホが壊れて交換したが、古いスマホは、電話はできなくても、ムービーくらいはまだ撮れる。前回の林道ツーリング中、撮影中に飛び石かなんかで貴重なデジカメを壊したこともあって、古スマホを廃物利用して撮影する戦略を思いついた。これならもともと壊れた機材だから、それ以上壊れる心配がない。我ながらナイスなアイディアだ。

百円ショップでスマホ用のストラップを買い、事前に家で撮影操作の練習までして、準備は万端のハズだった。
が、実際に林道で走りながら撮影しようとして驚いた。なんと、スマホの画面ってものは、グローブをつけた指ではぜんぜん操作できないのだ!(←イヤ、さすがにそれくらい知ってたけど、つい忘れてた……)

そのうえ、苦労して撮ったムービーは、カメラの手ブレ補正が貧弱なため、普通のデジカメ以上の超ウルトラぶれぶれゲロ映像になってしまった。

使い物にならないカス映像ばかりが撮れて頭を抱えていると、親切な参加者がヘルメットカメラで撮ったすばらしい映像を分けてくれた。それを混ぜ込んで、なんとか短いムービーが作れた。ゲロブレのシーンはタカハシが古スマホで撮った部分、シャキッと落ち着いているシーンは高級ヘルメットカメラで撮った部分だ。

このツーリングで、タカハシは貴重な三つの教訓を得た。すなわち「ツーリングには雨具を持っていくこと」、「オンボード・ムービーにはヘルメットカメラを使うこと」、「携帯が壊れたら、自治体の指導に従って正しく分別したうえ、すぐ捨てること」である。

一生なにひとつ学ばず、アホ状態のまま鼻を垂らして墓に入るより多少マシとはいえ、この程度の教訓、もっと早いうちに学んでおけなかったのかと悔やまれる。

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※Cinematography with
helmet cam by Tohsei / smartphone by KATZ.Takahashi

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2013.08.14

榛名MSL+KT100SC アカサカRS

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KT100エンジンで榛名モータースポーツランドを走ってきた。

榛名のコースは全長900メートル、反時計まわり。ワイドなトラックと、ゆとりのランオフエリアのおかげで、事故の少ないコースとしても知られている。

130814m01コース図でみると180度ターンの単調な繰り返しっぽいレイアウトだが、じつはどのコーナーもそれぞれまったく性格が違う。
ちょっと走っただけではレコードラインがわかりにくいうえ、舗装のグリップが低く、ブレーキングと荷重移動に、やたら繊細なテクニックが求められるコースだから、そーとーうまいドライバーじゃないとタイムを削るのに苦労するだろう。

130814m02初心者にはイージー、そして上級者にはチャレンジング。このマニアックなコース・レイアウトの味わいが、榛名最大の魅力ともいえる。

カートはARSアカサカ・レーシング・サービスでレンタルした古いアルファフレーム。KT100SCエンジン搭載、セミ・ハイグリップのMOJOタイヤ付きだ。
130814m04_2ガチの初心者がKTエンジンに乗ると、グリップの薄いタイヤでは、一気にスコ~~ンとスピンアウトすることもある。ハイグリップ系のタイヤを使うのは安全対策の一環だ。

でもタカハシは、それだけじゃまだ不安なので、念を入れてリアバンパーに初心者マークを2つも付けてもらった。
こーしてガッツリ初心者感を出しておけば、ヘタレなカメ走りでコースをふさいで速いカートに激突されても、シクシク泣きながら無実を訴えれば、哀れに思って許してもらえるかもしれないからだ。

130814m03ARSは、レンタル用カートでもメンテの手を抜かない。なかでも特筆すべきは、走行前の入念なシート合わせだ。

一般的なレンタルカートでは、背中に適当なスポンジを詰め込んでポジションを合わせる。だが、それだとシートのホールドが甘くなったり、手足の位置関係が悪くてギクシャクすることも多い。
またカートの最重量パーツ(←つまりドライバー)の位置が動くから、かんじんの前後の荷重配分が狂う。130814m05ポジション合わせと引き換えに、恐怖のウルトラ・オーバーステアと格闘するハメになることもしばしばだ。

そのためARSでは、事前にドライバーの体格に合うシートを用意し、ペダルとステアリングの位置調整をきちんとやっている。ショップにとっては、いまいち目立たないわりに手間のかかる損な作業だが、ドライバーにとっては効果絶大。ポジションさえキマっていれば、どんなカートも圧倒的にスムーズにドライビングできるからだ。

130814m06おかげでタカハシは、鬼の形相で榛名を攻めまくる地元ドライバーたちに情け容赦なくバカスカ抜き去られながらも、2つの初心者マークの結界に守られ、観光ドライブ気分でのんびりカート走行を楽しむことができた。

なるほど、セッティングの基本はやっぱりポジションか……なんて、何年もカートに乗ってて、今ごろそんなこと言ってちゃマズイ気もするが、永遠の初心者・タカハシとしては、130814m07生きてるうちに気づいただけでもラッキーだ。

とはいえ、このままコース上に放し飼いにしておくと他のドライバーの迷惑になるので、次回から、リアの初心者マークは3つに増やしてもらうつもりでいる。

このコースでは、ピカピカのリアル初心者ドライバーでも、外側がズタボロに劣化してるのに中身だけ初心者なタカハシ的ドライバーでも、なるべく速いカートに乗ったほうが楽しめる。スポーツカートからのステップアップにも最適なので、一度はぜひ榛名でレーシングカートを体験してみてほしい。

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■【ARS ARRIVE & DRIVE (レンタルカート専用ページ)】■←ウエブサイトはここから

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2013.06.03

2013 SWGP WEST rd.01 琵琶湖

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ほかの人はそうでもないのに、タカハシだけが異様に熱望していたスモール・ワールド・グランプリ西日本大会が琵琶湖スポーツランドで開催された。2013年の開幕戦&ヘタすると最終戦にもなると噂される大注目のレンタルカートバトルだ。

130602mswgp010_2ふだんなら、キャピー(←古っ!)な女子とか、ヒッキー(←やや古っ!)なクルマゲーマーを狙って、タカハシでも勝てそうなヤツばかり掻き集めて開催するのだが、今回の参加者はなぜか全員ガチのレース系。関西エリアのバイクレースでブイブイいわせまくっている頭のオカシイ人たちばかりが戦うハイレベルなグランプリとなった。

130602mswgp020いつもは参戦権のない主催者タカハシも、「全エントラントが公式レース経験者の場合には、主催者でも参加できる」というSWGP特別規則が適用されたため、勇んでエントリー。歴戦の猛者たちにまじって走らせてもらえることとなった。

130602mswgp030レースは予選なしの決勝ヒート10分一本勝負。計6名のドライバーが参加し、先着順グリッドのスタンディング・スタート方式でおこなわれた。

ポールポジションから好スタートを決めたのはY.Hosomi。そのままホールショットを奪い、後続を突き放しにかかる。その直後、2位争いの集団内で、早くもこのレース最大のアクシデントが発生した。
130602mswgp040_2かろうじて集団にくっついて走っていた主催者タカハシが、いきなりムリクリな特攻オーバーテイクを試みたところ、前を走っていたT.Atsushiにインサイドから激突。おもくそコースオフさせてしまったのである。

130602mswgp050_3ジェントルな立ち上がりをみせたこのレースも、アホ主催者がやらかした非常識なアクシデントをきっかけに、エントラントの怒りが爆発。大波乱のなか、各所で激しいデッドヒートが展開されることとなった。

幼少期に習得したモトクロス走りで乱戦をかいくぐり、ポール・トゥ・ウィンをきめたのはY.Hosomi。酔えば酔うほど速くなるドランク・ドライバーY.Shigeが、奇跡のノンアルコール走法で熾烈なバトルを制して2位を獲得。さらに130602mswgp060サーキットの念仏伝道師、2006年チャンプY.Oshoが見事3位表彰台に食い込んだ。

主催者タカハシの非道なテポドン攻撃により後退を余儀なくされたモタード・スターT.Atsushiは、スピンアウト後も驚異の追い上げをみせたが、惜しくも半車身とどかず4位でチェッカーを受けた。

130602mswgp090ポディウムに立った栄えある3名には、それぞれ豪華副賞(←日産GT-R/シボレー カマロ/アストンマーチン DBS)(←のラジコン)が贈呈されたが、タカハシがうっかりシャンパンを買い損ねてシャンパンファイトをやらなかったうえ、写真撮影すら忘れてふつーに解散してしまったため、なんだか締まりのない表彰式となったのが残念だ。

130602mswgp080ところで、全世界が注目していたタカハシのリザルトだが、「主催者であるにも関わらず、悪質な走路妨害によってエントラントを押し出し、本来のポジションを失わせた」として、残念ながら競技長より「失格」のペナルティをくらった。

130602mswgp070悪質ドライバーとしてSWGP永久追放にならなかったのは不幸中の幸いともいえるが、せこいペナルティを押し付けられたおかげで、タカハシにとっては苦い思い出のグランプリとなったことはいうまでもない。

まったくむかつく競技長だぜ。チッ!

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■RESULT:
Winner="モトクロスの瞬殺王子"Y.Hosomi
2nd="ドランク・ドライバー"Y.Shige
3rd="サーキットの念仏伝道師"Y.Osho<以上入賞>
4th="モタード・スター"T.Atsushi
5th="staffマイスター"M.Toru<以上完走>
失格="タコドライバー"K.Takahashi <3か月間のSWGP出場停止処分とする>

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※Photo by Achupiro"Bio-mecha-borg"Hayashi

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2013.05.26

HONDA CR85R[動画]

小型モトクロッサー、CR85Rに乗った。ちょっと車体がデカかったから、たぶんCR85R2(←エンジンはそのままで少しサイズアップしたタイプ)のほうだと思う。

バイクとヘルメットのレンタルを申し込むとき、「CRハチゴーもありますけど、どうします? もし運転できるんなら4スト100ccより速いし、プラス1000円で乗れますよ」と、きれいな受付の女の人にいわれたので、つい見栄を張って「運転くらいできますよ。じゃ、ハチゴーで!」とかなんとかいって借りてしまった。

でも、とんでもないバイクだった……。

水冷2ストローク84.7ccエンジンが生み出す26.1psのパワーは、乾燥重量68kgのボディを蹴飛ばすように加速させる。1980年代の80cc2スト・モトクロッサーの狂ったようなピーキーさに比べれば遥かにマイルドだが、そうはいってもタコライダー タカハシの手におえるシロモノではない。

小ぶりながら完全なレーシングマシンだから、不用意にアクセルを開けるとフロントがポンポン浮くし、ほんのちょっとアクセルワークをミスれば、ジャンプの踏み切りでも簡単にまくれ返る。
少なくとも、タカハシがスーパーに買い物に行ったり、郵便局に切手を買いに行くプロセスによって習得したライディング・テクニックではまっすぐ走ることもできない。かつて本気でモトクロスを習得した人、またはこれから習得しようと鍛錬を重ねている人じゃないと、とーてー乗りこなせるバイクではないのだ。

この日、タカハシはこの子供用モトクロッサーに振り回されてひたすらバカスカこけまくっているうちに、悲しみの走行終了時刻を迎えるハメになった。

みんなが楽しそうに腕を競い合うモトクロスコースにキッパリと背を向け、ジャンプひとつない初心者コースでコソコソ練習するタカハシの哀れな姿を写したムービーを公開しておこう。
ほんの1分間の短いフィルムだから、多少退屈でもガマンして最後の一秒まで見てほしい。スカッと胸のすくようなラストシーンが楽しめるはずである。

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※Cinematography by T.Kobayashi

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2013.02.12

HONDA CRM50 @ SF Boon

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東京・杉並区のバイクショップ、SF Boon主催のモトクロス・イベント「ホッパーズ オフロード・サンデー」に参加した。

上は全米モトクロス選手権を戦うガチガチのレーシング・ライダーから、下はハナをたらした小児やタカハシまで、誰もが楽しめる手軽なダート走行イベントだ。小ぶりながらもジャンプやウォッシュボードのあるモトクロス・コースと、ちょっとした練習用のフラット・ダートを、丸一日、たっぷり走ることができる。

ふだん使ってる自分のバイクでも参加できるが、バイクやウエアのレンタルがあるから、バイクを借りてみることにした。

130213m02hondacrm50_3レンタルの車種はいくつかあるが、タカハシのよーな身元のあやしい人物が参加を申し込むと、だいたいは半自動的にホンダCRM50が貸し与えられるらしく、今回はそれに乗ることになった。ふだんCRM80に乗っているので、いつもより30cc小さいヤツじゃないかと思わなくもなかったが、実際に乗ってみると、これが意外によく走る。

130213m05hondacrm50_2CRM50は1980年代後期に発売された小型トレール車。軽量ボディと7.2ps水冷2ストロークエンジンの組み合わせで、当時の原付としては高性能を誇っていたマシンだ。
タカハシが借りたCRM50も、外装はかなりボロくなってるものの、中身はきっちり整備されていて、スパッと気持ちよく走る。保安部品を取りはずしてモトクロス・タイヤを履かせてあるから、ハンドルまわりが軽くて路面のグリップ感もよく、ダートでの使い勝手が向上しているようだ。

もちろん、モトクロス・コースでは50ccエンジンはさすがに非力だ。大きめのジャンプでは、「跳ぶ」というより「よじ登る」感じになる。が、どんなにアクセルを開けても、せいぜい坂のてっぺんでピョコンとはずむ程度のパワーだからこそ、初心者でも安心して楽しめるのだともいえる。

130213m03hondacrm50_2こういったイベントでは、たとえ走りはヘロヘロでも、それなりに一人前のモトクロス・ライダー気分になれるのがいいところだ。ヘタレな走りで常に疎外感を味わっているタカハシですら、本式のオフロード用ライディング・ウエア一式を着せてもらい、ゼッケンなんかつけてコースをうろついていると、なんだかマトモに走れるマトモなライダーになったよーな嬉しい錯覚が味わえた。

全体的にガンダムっぽい違和感はあるものの、オフロード・ウェアというのは、なかなかデザインの華やかな服だ。タカハシは七五三のとき以来、こんな派手な衣装を着たことは一度もない。表参道のレストランでフレンチを楽しんだり、親戚の葬式に参列する日でなければ、こういう服を着るのも良い体験になるだろう。

ウエア類は、ショップに頼めば丸ごと全部レンタルしてくれるから、ぜひ試しに借りてみるとよい。これなら、手ぶらどころか丸裸でコースに行ったってOKだ。ただ、途中で逮捕・監禁されるおそれがあるので、念のためパンツくらいは履いて出かけてもらいたい。
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【SF Boon】←ウエブサイトはここから■


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2012.07.13

白馬デューンバギーアリーナ

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120713m01_2120713m02_3白馬デューンバギーアリーナは、国内では珍しいタイム計測付きのバギーコースだ。長野五輪で活躍した巨大なスキージャンプ台を仰ぎ見る白馬山麓にある。東京からちょっと足をのばして走りに行ってみた。

デューンバギーというのは、砂地用のオープンボディ・カーのことだ。白馬のマシンは、米国ハンマーヘッド・オフロード社製の150GT。油冷4ストローク単気筒150cc12馬力エンジンを積んだ2シーターで、四輪駆動っぽく見えるが、リアエンジン・リア駆動の二輪駆動車だ。自動遠心クラッチ付きでシフトチェンジ不要のイージードライブになっている。

120713m03120713m04120713m05トラックは反時計まわりで、一周およそ300mのフラットダート。クラッシュパッドとパイロンで作られた大小8つのコーナーをもつテクニカルコースだ。

走ってるところを外から見てると、なんだかトロくさく見えるバギーだが、じつは意外に迫力もスピード感もある。サスがプアなため、ちょっとギャップを拾うだけで車体がバカスカ弾み、ぐらんぐらん揺れまくるからだ。

コースにはブレーキングポイントがひとつもないから、いったん走り出してしまえばスロットルとステアリング操作だけで簡単に周回できる。
控えめなパワーと大型バルーンタイヤのおかげで限界挙動もコントローラブル。「めいっぱい踏めばチョコッとリアが出る」とゆー程度のおっとりした設定だから、誰でも安全にドリフトごっこが楽しめる。

120713m06120713m07ただ、マジになってタイムを出そうとすると、非力なエンジンを効率よく使うのが難しく、なかなか簡単にはいかない。目標タイムは初心者で50秒切り、中級者で48~46秒、上級者なら46秒切りが目安になる。

速くなりたい人には、コーススタッフが親切に攻略法をレクチャーしてくれる。「アクセルは踏みっぱでもいけるが、ずっと全開だとかえって遅くなる」とか「ターン前半で旋回を済ませ、後半はなるべく直線的に立ち上がるとよい」といったコツがあるそーだ。

120713m08白馬デューンバギーアリーナは、ガチガチのスポーツ系ドライバーが低ミュー路でドラテクを磨くにもいいし、子供や女性などのビギナー系ドライバーがダートスポーツを初体験するにも最適だ。
また、気分だけはトップレーサーだが技術がぜんぜんついていってないヘタレなタカハシ系ドライバーなら、コーナーでとっちらかってクラッシュパッド激突ショーを演じたり、上部消化管系を激しくシェイクされて気分が悪くなり、軽くゲロって酸っぱい気分を満喫することもできる。(←できても嬉しくはないけど)

120713m09どんなドライバーでも、ニーズとレベルに合わせてバギードライブを楽しめるので、白馬のジャンプ台見物がてら、一度立ち寄ってみるといいだろう。
走行料金は3周1000円(初回のみ1500円)。こんなんじゃ周回数が物足りないとゆーガテン系マッスルドライバーは月曜日を狙おう。月曜割引キャンペーン中なら、同じ料金で5周走れるそうだ。
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※料金等は2012年7月現在。
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【白馬デューンバギーアリーナ】←ウエブサイトはここから

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2012.07.01

SMART CABRIO

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スマートは、時計メーカーのスウォッチとダイムラーベンツが共同開発し、20世紀末から販売している2人乗りマイクロカーだ。このバージョンは2001年に発売されたスマート・カブリオ。TRITOPと呼ばれる電動トップをそなえ、オープンエア・モータリングも楽しめる。

オモチャくさくて可愛らしいルックスが特徴的なクルマだが、見た目以上によく走る。

120701m02smartオープンカーにもかかわらずボディ剛性が高く、コーナリング時にヘンなよじれ感が出ないのは、全体のコンパクトさが有利に働くためだろう。足回りもガッチリしていて、多少クイックな操作をしてもよくついてくる。
が、シャーシーの速さに比べると、599cc直列3気筒エンジンはちょっと頼りない。チョロチョロすばしこいが、かといってアスファルトを蹴ってガツンと加速するクルマじゃないってところは、まあ見た目どおりなんだろう。

120701m03smartオートマチック・トランスミッションには独特のクセがある。加速時のシフトアップで、ギア抜けっぽいタイムラグが出るから、最初はどんなドライバーでも戸惑う。マニュアルモードに切り替えれば少しはマシだが、それでも違和感ありありで、ついシフトミスしたかと思うほどだ。

このスマート・カブリオは、古い親友の愛車だ。初めてのマイカー購入にあたり「何か珍しいクルマがほしい」と相談されたので、冗談のつもりで一緒に販売店に試乗に行ったら、マジで契約してしまったから驚いた。
勢いでつい買っちゃったクルマのわりに気に入ったらしく、10年以上、地味に乗り続けていたようだが、最近プラスチックパーツが劣化してあちこち壊れてきたため、やむなく買い換えることになったという。

最後の思い出に、近所をグルグル試乗させてもらった。しかし、どうせなら売り飛ばす前にダートで試乗して、一度くらいゴロンと横転させてみたかった。せっかくあんなにコロコロとよく転がりそうなクルマなのに、それを体験せずに手放すとは、なんだかもったいない話である。
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2012.06.12

ツインリンクもてぎ ダートトラック

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ダートトラック・レースは、楕円形の土のトラックを反時計まわりにひたすら走り続けるだけのバイクレース。いかにもアメリカン・モータースポーツらしい単純な競技だ。日本では、ギャンブル・オートレースがこのスタイルによく似ている。

120612dirttrackm01ツインリンクもてぎには日本唯一の本格的ダートトラックコースがあったが、不況のあおりで、ついに今春、15年の歴史に終止符を打った。
このコースが閉鎖されると、もう死ぬまで走るチャンスなんかなさそうだから、最終開催の「ダートトラック・スクール」に参加させてもらうことにした。

120612dirttrackm02_3ところがその直前、トレーニング中にうっかり右腿の筋肉を切ってしまった。
医師によると、腿の内転筋が半分ちぎれて右脚がプランプランになっているという。幸い手術はしなくてすんだものの、最低1カ月の安静を言い渡された。その間は速く歩くのさえ禁止だそうだ。

これはマズい……。

120612dirttrackm03ためしに「週末にバイクでダートを走りたいんですけど、ちょっとくらい構わない?」と医師に訊いてみると、案の定「アホかきみは!」と叱られた。いま脚にへんな力がかかると、股関節がユルユルになって歩けなくなる危険もあるんだそうだ。
それでも粘り強く交渉し、「少しでも痛んだらすぐやめる」という約束で参加の許可だけはとりつけた。

120612dirttrackm04しかし、いくら医師が許しても、たしかにこの脚で走るのは簡単ではない。とくにダートトラックのような左ターンでは、イン側へバイクを抑え込むのに右の内転筋が欠かせないからだ。

とりあえず安全のため、医療用サポーターと包帯で右足の腿から膝までガチガチに固定することにした。あと、スピードを出すのは潔くあきらめ、ツーリングペースで走ることに決めた。でも、それじゃわざわざレーシングコースを走る意味がないんだが。

120612dirttrackm05_2もてぎのダートトラックスクールでは、バイクやプロテクタなどの装備もすべてレンタルしてくれる。

バイクはCRF100。100ccの空冷4サイクル単気筒エンジンを積んだホンダ製の競技車で、いちおうレーサーだが、おっとりしていて誰でも簡単に乗れるマシンだ。
ただ、ダートトラック・レーサーにはフロントブレーキが付いてない。減速と姿勢制御をリアブレーキだけでおこなうところが、ふつうのバイクとちょっと違う。

120612dirttrackm06_3鉄スリッパも借してもらった。トラックに着いた内足をうまく滑らせるために必要な装具だが、なにしろ鉄だから、しばらく履いてると、重くて足がだるくなるのが欠点だ。

スクール参加者は、テクニックのレベルに応じてクラス分けされ、クラスごとに200メートルトラックを走る。他のクラスが走ってる間は、トラックの外でパイロン・ターンの練習だ。

120612dirttrackm08_2タカハシは初心者クラスに入れてもらった。初心者クラスでも、まだ心配だったので、できれば「犬クラス」とか「虫クラス」に入れてほしかったが、そういう幼稚園っぽいクラスはないそうだ。

最初はおそるおそるパイロンターンの練習。コーナー入り口でリアブレーキを踏んでテールスライドさせ、クルッとまわる簡単なドリルだ。
しばらくすると200メートルトラック走行が始まる。うまいライダーが思い切り走ればソーカイなんだろうが、タコライダーがへっぴり腰でツーリング走行していると、ダートトラックは単なる砂の広場でしかない。原チャリ免許を取ったばかりのヤンキー高校生が、夜中に公園をぐるぐる走りまわって遊んでるのをよく見かけるが、やってることはあれとそんなに変わらない。

120612dirttrackm07_3レースのマネ事をするつもりでスクールに参加したタカハシは、なぜか軽くヤンキーのマネ事をしただけでコースを去ることになった。
まさにガッカリな結末だ。しかしガッカリしたのは、ケガでちゃんと走れなかったからではなく、わりとフツーに走れてしまったから。カメライダーの場合、もともとたいしたスピードで走っていないため、身体のコンディションは走りのパフォーマンスにまったく影響しないらしい……。

120612dirttrackm10たしかにあと100年くらい必死に練習をすれば、タカハシだっていつかは人並みにダートトラックを走れるようになる可能性もなくはない。が、そのためには、まず第一にスペインへの財政支援が奏功しなくてはならない。それによってユーロ圏経済が持ち直し、引き続き世界経済全体が持ち直し、しかる後に日本経済が持ち直し、やがてはホンダの業績が好転し、モータースポーツ活動の資金が増え、ダートトラックコースの運営が再開されたあかつきには、タカハシも練習を始められる。

世界経済が混迷をきわめるなか、ダートトラック・マスターへの道は目がくらむほど遠い。
いつかタカハシがまともに走れるようになるためにも、日本とホンダには、今後ぜひともガンガン稼ぎまくってもらいたいものである。
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2012.05.07

F.ドリーム平塚 Night Drive

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ちょっと前までは「F-1ドリーム平塚」を名乗っていたが、さいきん微妙に名前が変わって「F.ドリーム平塚」になった。権利関係のモメ事でもあったのだろうか。その名のとおり、神奈川県平塚市にある。

120507m01アスファルトにパイロンをならべ、部分的にゼブラ縁石を設けた、470メートル・時計まわりのレンタルカート専用コース。ショート・トラックに10個ものコーナーを詰め込んでいるから、ステアリングが忙しく、横Gがあまりかからないわりに、腕や手首には厳しいレイアウトだ。

120507m02200ccのスバルEXエンジンを積んだカートは、ガチ初心者にはオーバーパワー気味だが、そのぶんトルク感たっぷりでスリリングだ。スロットルワークが単調なコースだが、ブレーキとステアリングにはそーとーの繊細さが必要だから、上級者でもじゅうぶん楽しめるだろう。

夜間の営業時間が長いのも特徴のひとつだ。22時まで(冬期は21時まで)走れるため、仕事帰りに立ち寄るドライバーも多い。
120507m05ただ、照明が一部でかなり暗い。慣れれば問題ないが、初めて走るパイロン・コースが真っ暗闇だと、どこにコーナーがあるかさえわからない。むやみと当てずっぽうに進入すると、いきなりウォールに突き刺さったりするから、せめて最初の数ラップは控えめにいきたいところだ。

120507m04今回は、大雨警報発令のなか、ナイト+超ヘヴィ・レインのコンディションで走ってきた。レインウエアは借してくれるが、一度でも水たまりに突っ込むと、下着まで瞬時にびしょ濡れになる。雨具はたんなる気休めだと思っておこう。
雨のナイトランでは、照明が乱反射して前が見えなくなるのを防ぐため、(ほんとうはよくないんだが)120507m03ヘルメット・シールドを上げて走らざるを得ない。しかし、その状態でうっかり水たまりを踏むと、高圧のドロしぶきがドバドバ目に入ってくる。おかげで、生まれて初めて「眼球がドロまみれになる」という体験ができた。

1日1000円走り放題のレディスデーが設定されていたりして女子にも居心地がいいコースだから、手近な女子にカートの難しさをみっちりわからせ、ガツ~ンと一発いいところを見せたい男子にもおあつらえ向きだ。
120507m06ただ万一、連れていった女子がやたら運転がうまくて自分より速いと、逆に赤っ恥をかく。なるべくトロそうな子を厳選しよう。モータースポーツを見たことも聞いたこともないのはもちろん、エンジンとニンジンの区別もつかない女子がよい。幼児期からピアノとソロバンと活け花を習い、小学校でウサギの世話係を押し付けられていたタイプが最適だ。
少女マンガ各誌の情報によれば、そういう内向性女子は、ぴらぴらフリルのスカートをはき、縦巻きロールの金髪に巨大なリボンをつけ、眼球に無数の星を散りばめた異様な姿をしているらしいので、誰でもすぐ見分けがつくはずだ。

120507m07しかし、せっかく苦心して女子を確保しても、かんじんのドライバーが、タカハシのよーにしょっちゅうウォールに突き刺さったり、眼球をドロまみれにして、ろくに前に進んでいないようでは恥ずかしい。猛練習により、せめて他人に指をさして笑われたり、後ろから尻を蹴飛ばされないくらいのテクニックは身につけておこう。

120507m08カートで女子にいいところをみせ、喝采を浴びるという夢は、脳の発育が中2レベルで停止している大半の日本男児が胸に抱く壮大な野望のひとつだが、その実現には少なくとも数年の地道な努力を要する。
場合によっては、F1レーサーになったり、ハイテク探査ロケットを打ち上げて木星に到達したり、相撲でオリンピックに出るよりも難しいプロジェクトだと知っておこう。野望への道は、はるかに遠く、おそろしく険しいのだ。(泣)
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※料金等は2012年5月時点。

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2012.04.10

AFO CROSS 2011 YABUSAME

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またもや去年の話で申し訳ないが、昨秋も某所で、バイク・ツーリング界の重鎮たちが無意味に集うAFO CAMPがおこなわれた。このキャンプでは、主催者タカハシの趣味で、モータースポーツイベント AFO CROSSが毎年併催されている。

2011年AFO CROSSの競技種目は、古式ゆかしい「バイクYABUSAME」だった。

120410m01流鏑馬(やぶさめ)は平安時代に端を発する騎乗弓術だ。さすがに21世紀の今日では、我が国においても、マジになって鍛錬している武士はめったにいなくなったという噂だが、神事としてはよくやってるから、神社なんかで見た人もいるだろう。
疾駆する馬から鏑矢(かぶらや)を放ち、路傍の的を射てその技量を競うものだ。

この古流武術をもとに、現代の騎乗弓術として再開発されたバイクYABUSAMEでは、生き馬の代わりにバイクを、弓の代わりに銃を用いる。

120410m02軍用車両などの例外を除けば、バイクは走行中アクセルから右手を離すことができないため、YABUSAMEをするには、左手だけで連射できる銃が必要だ。
主催者タカハシは、トイザらス各店を執拗に探しまわり、10連射式電動リボルバー「NURF オートバリケードRV10」(タカラトミー製)を購入。これを公式銃として競技をおこなった。

120410m0310~100ポイントのターゲットを並べたパイロンコースをバイクで走り、射撃による獲得ポイントを競う。フィニッシュラインまでに脱輪・足つきすれば即失格だ。ただし女性エントラントには「足つき3回OK」のハンデが適用される。

エントラントは、それぞれ2回のアタックでポイントを競ったが、コース設定が厳しすぎたか、ファースト・アタックでは、13人中12人ものエントラントが脱輪・足つきで失格。ただひとり、虻川"フェイクシルバーウルフ"あぶだけが試技に成功し、300ポイントをマークして単独首位に躍り出た。

120410m04セカンド・アタックでは、2010年AFO CROSSチャンプ櫻井"ダーティ・アメリカン・チェリー"伸樹が執念の猛追をみせたが、コースオフで無念の失格。コンペ・リーダー虻川のアタックも予想外の低迷をみせた。
主力選手が次々に失速するなか、勝間田"走るリアル中学2年男子"しげるが70ポイントを、小林"コバユリ"夕里子が100ポイントを積み上げて表彰台に肉薄。ところが後半は高得点ラッシュとなり、西野"アイアン・ゲリラ・ソルジャー"鉄兵が210ポイント、野岸"ドクターねぎ"泰之が240ポイントを叩き出して入賞をさらう結果となった。

120410m05競技終了後、主催者タカハシも試しにこっそりコースを走ってみたが、銃を持ってまっすぐ走るだけでも難しく、とーてー射撃するどころではなかった。

しかし、だからといってタカハシのみじめな走りをあざけり笑ったり、中指を立ててFから始まるバッドワードを口にしたりしてはいけない。そうした行為は、YABUSAME道に反する切腹モノの大罪として固く禁じられているからである。

120410m06_2そもそもバイクYABUSAMEは、礼をもって始まり礼をもって終わる日本武道の伝統を引き継ぐ神聖な競技だ。技能の巧拙や勝敗よりも、道徳と礼儀、高潔な人格の涵養を何より重んじている。

たとえば、自分だけちょっとうまく的に当てたからといって、わざわざタカハシにウデの差を見せつけるようにガッツポーズをキメるといったファンキー&アメリカンな行動は、恩師に対する非礼な挑発として禁じられている。
ちなみに右の写真は、たぶんどこかのバイク雑誌でカメラマンをしているチャラけた競技者の悪い例である。諸賢はけっしてマネしないでほしい。

120410m07願わくば全世界のライダーに、このバイクYABUSAMEの修行を通して、すぐれた操車技術と美しき大和魂、そして何よりもタカハシを敬う正しい心をしっかり身につけてもらいたい。
やがて世界中のライダーが、祭壇に開祖タカハシ師の写真(デジタル技術によりフル修正済み)を飾り、朝に夕に礼拝するようになれば、ライダーたちの理想郷建設さえ、けっして遠い夢ではない。「YABUSAMEやって世界を変えようシェキナ・ベイベ!」を合言葉に、これからも厳しく武の道に精進してもらいたいものである。
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※2012 AFO CROSS(バイクYABUSAME) RESULT
■優勝=虻川"フェイクシルバーウルフ"あぶ(300pt)/2位=野岸"ドクターねぎ"泰之(240pt)
/3位=西野"アイアン・ゲリラ・ソルジャー"鉄兵(200pt)/4位=関野"チェキノ"温(170pt)/5位=小林"コバユリ"夕里子(100pt)/5位同立=菅生"タイチョー"雅文(100pt)/7位=勝間田"走るリアル中学2年男子"しげる(70pt)/8位=田中"シューティング・スター号"みえこ(40pt)/9位=松本"ライディング・ストマッカー"よしえ(10pt)/10位=増井"ジャイアント・タカ"貴光(0pt)/以下DNF=櫻井"ダーティ・アメリカン・チェリー"伸樹/太田"イタチョー"潤/藤原"ワールド・バッテリー・ツアラー"かんいち
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2012.03.25

カートランド関越

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カートランド関越は、群馬県高崎市のレンタルカート専用コース。コースレイアウトがほぼ毎月変更され、さまざまな走り方が楽しめるのが最大の特長だ。
120324m01タイヤバリアを並べ替えてパーテーションを切り替え、AからLまで12パターンのコースが作られている。それぞれ時計・反時計回りができるから、計24種類もの異なるコースが一カ所で楽しめるというわけだ。
タカハシが走ったときは、Gコース・反時計回りに設定されていた。

120324m02このコースを走る一般カートには、GX160エンジンを積んだ標準グレードと、ビレルN35フレームに4サイクル200ccエンジンを積んだ上級グレードがある。タカハシは運よくN35に乗ることができた。

120324m03エンジンはヤマハMZ200。カート用としてはややマイナーな機種で、同クラスのスバルEX21などと比べると、動力性能もちょっと控えめだ。
めいっぱい踏んでもトルクでとっちらかることがなくスタビリティが高いため、タカハシのよーな下級ドライバーには嬉しいんだが、腕自慢の上級ドライバーとなると、なかにはちょっと物足りない人もいるかもしれない。

120324m04しかし絶対速度は抑えられているものの、中低速でよくねばるエンジンと、タイト・ターンが続くインフィールドとのマッチングはよく、じゅうぶん楽しめる。
とりわけN35はステアリングが重いため、タイトなコースをハイペースで走ろうとすればそれなりの腕力が必要で、アタックではテクニックだけでなく、ドライバーの体力も試される。

常設の単一レイアウトじゃないこともあって、物理的なコーナーの形と走行ラインの差がきわめて大きいのもひとつの特徴だ。
ライン取りの巧拙は、極端にラップタイムにひびくが、逆にいえばそれだけラインの自由度が高いということで、一見すると抜きどころがなさそうな狭いコースにもかかわらず、バトルに慣れたドライバーなら、駆け引きしだいでオーバーテイクが楽しめるのも素晴らしい。120324m05

なおGコース・反時計回りでは、ブレーキはせいぜい一部でなめるように使う程度で、さほど根性も要らない。そのかわりアクセルワークにはそれなりのテクニックが必要。全開でもいけるからと、アホみたいにいつも床まで踏みっぱにしていると、かえって遅くなることもあるから要注意だ。

120324m06カートランド関越の最大の魅力は、多彩なコースパターンで、いつまでも飽きずに走れるところだが、タカハシにとってはそれ以外の意味も大きい。

コースが変わればラップタイムも変わる。つまり月が改まりさえすれば、いつまでも他人とベストラップを比べずにすむため、あとからガックリ落ち込んだりメソメソ泣いたり暴れたり首を吊ったりしなくてイイのである。

120324m07だいたいカートドライバーというものは、なんであんなにベストラップにこだわるのだろうか。
自分のことを速いと認めてくれない相手に対しては、母親のヘソの形状まで持ち出して罵倒合戦を繰り広げ、スパナとレンチでボコボコ殴り合い、はては夜中に陰湿な無言電話をかけて電話代のムダづかいまでするのだから気がしれない。

120324m08しかしカートランド関越ならば、どんなクソタイムで走っても、一カ月経ってしまえばコースそのものがこの世から消えてしまい、すべてがチャラになる。「いや~あのコースレイアウトってタイム出ないんだよね」とかなんとか言い逃れしても、もう誰からも批判されなくなるのだ。
傷つきやすい永遠の妄想最速レーサー タカハシにとって、これほど安全・安心なサービスが提供されているコースは他にはない。

120324m09_2走行料金は、3周1000円、10周2000円。スタッフも親切だから、右も左もわからない初心者はもちろん、ものの善悪の区別さえつかないタカハシでも、まったく不安なくカートを楽しめる。
せっかくその場限りのコース設定になっているんだし、気張らずちょいちょい立ち寄って走ってみるといいだろう。
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※料金等は2012年3月時点

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2012.03.16

レンタルカート・フェスティバル

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レンタルカート・フェスティバルは、各地のレンタルカート場がチームを作り、ふだん走らせているカートを持ち寄って戦う耐久レースだ。数人のドライバーが1チームとなり、交代しながら5時間走って周回数を競う。
年に1度、オフシーズンの冬場におこなわれており、今年もツインリンクもてぎ北ショートコースで第7回が開催された。

120316m01初心者や女性、子供からおじいちゃんまで、誰もがエントリーできる手軽なレースなので、タカハシのよーなヘタレドライバーにも参加するチャンスはある。
あらゆるツテを頼り、あらゆる卑劣な手段を駆使し、ペコペコと頭を下げまくった甲斐あって、レンタルカートチーム F1リゾートKCに潜り込み、ほんの少し走らせてもらうことに成功した。

いちおうレースではあるものの、ピリピリと緊張感あふれるレーシングカートの公式戦とは違い、会場は町内運動会っぽいのんびりしたムード。なんとなく「速い順に順位がつく走行会」といった雰囲気だ。
120316m02それでも44台が出走する大規模なイベントだけに、PWRC(量産車世界ラリー選手権)元チャンプの新井敏弘選手が参戦していたり、キャラクターの着ぐるみ人形や、レース・クイーン、テレビクルーまで出てきて、演出はなかなか華やかだった。コース各所にしっかりオフィシャルが配置され、ウォームアップ・ランにペースカーの先導もついて、進行も本格的だ。

120316m05_2ただし予選はやらない。決勝のスターティング・グリッドはクジ引きで決める。我がF1リゾートKCは、なんと44番グリッドからのスタートだった。
出走44台中、最後尾を引き当てるのは、ポール・ポジションを獲得するのとまったく同じ超難関だから、120316m04すばらしいといえなくもないが、率直にいえば最悪の結果であった。

このチームのくじ運の悪さは尋常ではない。
なにかドス黒く、ぬめぬめと湿っぽい不吉なモノがチームを敗北のドロ沼に引きずり込もうとしている……そんな予感さえ漂う不穏なスタートとなった。

120316m03スタート直後、オープニング・ラップの第一コーナーで1台のカートが横転。そこへ次々に後続車が突っ込み、多重クラッシュが起きてレースは赤旗中断、ドライバー1名が救急車で運ばれるという不運なアクシデントが発生した。しかし我がチームのエースドライバーは、120316m06巧みにこのアクシデントを回避し、みごとリスタートを決めてくれた。

F1リゾートKCには5人のドライバーが所属しているが、スタートやゴールといった大事なポイントは、当然ながら速いドライバーが担当する。タカハシは、なるべく勝敗に影響がないようレース中盤の無難なパートを走らせてもらうことになった。
天気もよく、もともとそんなにスピードが出ないマシンだから、レースというよりドライブ気分で楽しめたのはいいが、悲しいことに鼻歌まじりに気分よくラップを重ねるたび、他のチームメイトが苦心して築き上げたタイムの貯金がガンガン目減りしてゆく。

120316m07そのため、速いドライバーのなかに1人だけ遅いドライバーが混じっているチームの常として、リザルトはトップでもドン尻でもなく、28位という、どうにもしまりのないものになってしまった。

喜ぶことができないのはもちろん、さりとて笑うこともできないハンパなこの結果だけを見ると、何ひとつ得るものがなかったレースにみえるかもしれない。だがそんなことはない。少なくともタカハシは、このレースによって「もてぎの赤い泥ガッパ」という新たな呼び名をゲットしたからだ。

120316m08もてぎの北ショートコースには、チームを敗北のドロ沼に引きずり込む赤い泥ガッパが棲んでいる。

そいつは、いつも悲しそうな目をして、お昼ごはん兼おやつのミニアンパンを片手にピットをフラフラしている。しかし憐れみから気安く声をかければ、必ず不幸が訪れる。
F1リゾートKCは、ドス黒い2ストロークオイルにまみれた泥ガッパに背後からしがみつかれ、なすすべもなく敗北の底なし沼に沈んでいった。情け心を出したばっかりに、貴重なレースを落としたチーム首脳陣の無念は察するに余りある。

カートドライバー諸君は、彼らの苦い経験を無にしてはならない。もしカートコースで泥ガッパに遭遇しても、「見ナイ、触れナイ、エサをやらナイ、走らせナイ」の泥ガッパ4ナイ原則を守り、ぜひとも素晴らしい戦績を収めてもらいたいものである。

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