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January 2015

2015.01.26

コピック・スケッチ

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ふだんカラー作品の制作にはフツーの色鉛筆だけしか使わない。

でも色鉛筆だけで制作する重ね塗り技法には、鮮やかな色が出せる利点の反面、絶望的に時間がかかるという避けられない欠点もある。
だから急ぎの原稿には向かない。マティエール(絵肌)が重要な展示用の作品ではやらないが、本の挿絵とかの印刷原稿では、仕上がりを早めるためカラーマーカーを併用することがある。

マーカーはToo製の「コピック・スケッチ」を使っている。10年以上前にバカ高い72色セットを買って以来の、けっこう長いつきあいだ。

ただ、後から少しは修正できる色鉛筆に比べると、塗り損なうと後戻りがきかないコピックは格段に難しい画材だ。僕みたいなヘタクソがガッツリ塗ると悲惨な仕上がりになるから、せいぜい下塗り程度にしか使ったことがない。

それでも年月がたつと、色によってはインクが抜けてかすれたり、筆先がバラけたりして使えなくなってくる。でもめったに使わないからと、ここ数年、壊れたままほったらかしてあったが、まとまった数の急ぎの原稿のために、一部を買い直すことにした。

買い直したのは15本くらい。次にまたインクが抜けて買い直す日までに、少しはうまく塗れるようになるんだろうか。


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2015.01.17

30円

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正月早々、パソコンのパーツを買い直さなくちゃならなくなって電器屋に出かけたら、はっぴ姿の店員に呼び止められ、謎の紙包みを握らされた。

「開運 御浄銭」と書いた包みには五円玉が入っていた。
能書きによると、ありがたい鎌倉銭洗い弁天(宇賀福神社)でお浄めしてもらったものだから、銭は銭でも、そこらに転がっている薄汚い世俗の五円玉とは違うんだという。

店員はいっぺんに6つも渡してくれたが、一気にまとめて押し付けられると、いくら由緒正しいものだって、かえってありがたみが薄れる。
つい「ちぇっ、ようするに神事に擬装した30円分のケチな割引かよ」と、いくらか厭世的な気分になって、家に帰るなり包み紙をむしってゴミ箱に捨て、中身の硬貨は30円分のたんなる世俗の五円玉として使うことに決めた。

もともと信心がないから、御浄銭だからって特別扱いする必要はないわけだが、せっかくの銭なので、どこか手近なレジ前の募金箱にでも放り込んで、せめて鎌倉銭洗い弁天の顔だけは立ててやろうと思っている。


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2015.01.03

2015おせち

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故郷の田舎では、正月にも絵に描いたようなきれいなおせちは出てこなかった。

おせちといえば、大鉢ひとつに一品ずつ馬のエサみたいにドカーンと大量に盛り付け、食卓にずらっと並べるだけで、見た目は二の次、祝い膳というよりは、ただの保存食といった趣だった。

だから子供の頃は、重箱にチマチマと美しく盛り付けられたおせちなんて、テレビ番組専用の特殊な演出で、現実には存在しない架空の料理だと思い込んでいた。

大人になって、きれいな重箱入りおせちが各家庭に実在することを知って驚いたが、そのときにはすでに親元を離れていて、正月だからといって特別な食事をとる習慣すらなくなっていた。今も元日はたいていパンとチーズの平常どおりのメニューで朝食を済ませている。

が、今年はちょっと事情があっておせちを食った。

元旦に起きて冷蔵庫を開けたらすっかり空っぽになっていて、食い物がひとつもない。しかたなく近所のスーパーに出かけ、売れ残りのおせち風食材を買ってきた。ついでに200円で鏡餅のミニチュアまで買った。

食卓に並べてみると、これでもなかなか正月っぽい雰囲気になる。

ふだんは食わないおせち(売れ残りだけど)まで張り込んで迎えた2015年、できるだけ良い年になってもらいたいものだ。

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