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2012.11.02

ちくわパン

12110101

なぜわざわざこんなものを作ったのかは謎だ。ちくわが入ったパンである。

メーカーのフジパンとしては、パンにちくわを詰めるだけでは製品化に自信がもてなかったのか、それともちくわの空洞部の強度設計に窮したせいか、ちくわの中にチェダーチーズまで詰めてある。だから、より厳密にいえば、これは「チーズちくわパン」だ。

二つに割ると、たしかにパンの中にチーズちくわが入っている。それだけの単純な構造だから、評価としても、まあそれ以上でもそれ以下でもなさそうだ。ようはパンにチーズとちくわを詰めただけで、さしてうまくもまずくもないだろうと思っていた。

12110102が、食べてみると、そこはかとない微妙なマズ感がフワ~ンと漂っている。

なんだかパンが薄ら甘い。さすがに菓子パン系のガツンとした甘味じゃないが、スナックパン系の薄ら甘さが、ちくわ&チーズとケンカ……いや、ケンカともいえない程度に軽く小ぜり合いするせいで、この微妙なマズ風味が生まれてしまったらしい。

これがフジパンのクセなのだろうか。どうも彼らはこういった薄ら甘いパンが好きらしい。

これがもし山崎パンだったら、この局面から、ここまで強引な勝負には出なかっただろう。どちらかといえばパンに塩味をきかせ、ときにはスパイスさえ駆使しつつコンサバティブに味をまとめにいくストラテジーを選んだに違いない。(←妄想)(←てか、なんの妄想?)

いかにもフジパンらしい味といえば、そうともいえるが、残念ながらいまひとつ万人ウケしない味だ。

味だけでなく、このパンは形とサイズがよくない。せめてパンをもう少し小さくし、さらにちくわ型に成形することにより、白パン部分を減らして味のバランスをとり、「ちくわ型のちくわパン」としてビジュアル面から商品の特性を訴求できるデザインにするなど、さらなる工夫がほしかった。

どうもメーカーのヤル気が感じられないパンだからなのか、スーパーでもガッツリ72円まで値下げされ、所在なげにワゴンセールに並べられていた。アイディアがいいだけに(いいのか?)、仕上がりの残念なパンである。

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