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October 2011

2011.10.07

個展「二十三夜」

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個展「二十三夜」を東京・吉祥寺の にじ画廊で開いた。9月22日から27日までの6日間だった。

毎年一度、東京で開いているこの新作展シリーズは、ここ数年、青山と吉祥寺を行ったり来たりしている。
やたら高級っぽい青山に対して、吉祥寺はだいぶ庶民的といっていい。青山を歩いていると、背後からズドンと一発、散弾銃を見舞われて駆除されかねない山猿系の僕でも、サンダルと半パンで安心して這い回れるよーな街なのだ。

11100701タイトルの「二十三夜」は、十五夜などと同じ月の呼び名からとった。
昔の日本人は、十五夜の満月を喜んだだけでなく、二十三夜の半月もありがたがっていたらしい。夜半にのぼる二十三夜の月を待てば、願い事がかなうという言い伝えもあるそうだ。
個展の初日が二十三夜にあたることと、あんな大災害があったばかりだから、せめて願い事をかなえるおまじないにでもなればとこのタイトルをつけた。

でも、おまじないのわりに、作品搬入日は台風15号の直撃で、東京が嵐にのまれた荒天の一日となった。豪雨にたたかれる窓越しに、暴風吹き荒れる吉祥寺の街が見え、あまりの凄まじさに「搬入が終っても帰れないんじゃないか」と不安になったほどだった。
11100703しかし展示作業が終わる頃には台風もあっさり去った。会期に入ると、一転して初日から穏やかな空模様が続き、最終日まで雨らしい雨に降られずにすんだ。

にじ画廊は、1階がアーティスト・グッズのショップになっていることもあって、買い物ついでにふらっと立ち寄ってくれるお客様が多い。なじみの知人や仕事仲間もたくさん足を運んでくれた。なかには驚くような遠方から新幹線で駆けつけてくれるお客様もあった。
おかげで開幕から最終日まで、ギャラリーはほとんどお客様がとぎれることなく賑わい、楽しい会期を過ごすことができた。

11100704あたりまえだが、展覧会はお客様に絵を見てもらう場だ。でもそのいっぽう、お客様ひとりひとりから絵描きが多くを教わる場でもある。展示を重ねるごとにお客様が増えると、教わることもまた自然と増えてくる。
それぞれの想いを寄せて絵を愛してくれるお客様がいる。だから絵描きには、心のままに描く自由とともに、やはり重い責任もあって、懸命にそれを果たさずにはおかれないのだと、あらためて胸に刻む会となった。

ご来場いただいた皆さん、あたたかい声援を送ってくださった皆さん、そしてもう会場ではお目にかかれない彼方におられるお客様、ほんとうにありがとうございました!
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