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June 2011

2011.06.29

インスタント茶の湯

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ティーンエイジャーの頃から抹茶を好んでいる。「免許を取らせナイ、買わせナイ、運転させナイ」という憲法違反も甚だしいバイク三ナイ運動まっただなかの高校時代、校則でかたく禁じられていた免許を取ると、たちまちヨンヒャクのバイクを買い、夜な夜な爆音をまき散らして街じゅうを暴走したあげく、翌日の授業をサボって落ち着く先が、心静かに抹茶が飲めるひなびた喫茶店だったりしたほどだ。

抹茶はやたらと行儀作法にうるさいドリンクだ。でも作法なんてカケラも知らない。ただ飲むだけなら、とくに必要のない知識だからだ。

深めの椀に2グラム見当の粉を入れ、ぬるめの湯を70ccばかり注いでかき混ぜれば出来上がる。うるさいことをいわなければ、作り方はインスタントコーヒーとさほど変わらない。粉の分量や湯の温度もだいたいで差し支えない。

また、しょーもないコダワリさえもたなければ、ツールもなんでもよい。

さすがに茶筅だけは母から譲り受けた中古品を使っているが、茶碗はパン屋が春のキャンペーンで配っていたクマのカップ、茶杓はいかにもお茶用っぽい色をしているが、じつはキウイを買ったときに付いてきたオマケのスプーンだ。
道具は安物でも、気が向いたときに、ふと改めて茶碗など愛でるのも一興だ。

「なかなかようでけた茶碗ですなあ。春には春の、秋には秋の、なんともいえん風情のあるクマですよってなあ……」

などと、それらしく(京都弁で)つぶやくと、抹茶ムードもガゼン盛り上がる。

しかし、ここまで徹底して簡略化しても、粉と湯を混ぜる工程だけは、まだちょっと面倒だ。そろそろ茶筅をやめて、パワフル&スピーディなフルオート電動泡立て器を導入しようかと検討しているが、さすがにそこまでやると、千家あたりから冒涜だとかなんとか苦情がきそうなので、まだ踏み切れずにいる。

11062902茶は伊藤園製の「霧の音」、20グラム入り525円、1杯あたり約52円50銭。他の激安ドリンクに比較するとやや贅沢な価格設定だ。

ちなみにこの日の茶菓子はお気に入りの「麦らく」だった。激安駄菓子ながらも、クロウト好みの、じつにいい味を出す。シアワセドー製、160グラム入り148円。

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2011.06.24

東西カラムーチョ

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激辛スナックに先鞭をつけたカラムーチョが、このところしきりに東西対決を演出している。

東の代表、東京・浅草の「やげん堀」は1625年から続く七味唐辛子の元祖。いっぽう西の代表、京都・祇園の「黄金一味」は、鷹の爪の10倍の辛さを標榜する和風スパイスだ。パッケージも赤と金、チップス自体も赤と金になぞらえて、なかなか華のある配色となっている。

とはいえ、さすがに本気でスパイスの辛さ比べだけをさせるわけにもゆかなかったんだろう。実際には辛み以外の調味料の配合を大幅に変えて味を作り込んである。
スパイシーな直球勝負で迫る東京・やげん掘りのガチンコ味と、辛さ控えめでダシとガーリックを押し出した京都・黄金一味のクセモノ味は、いずれもうまくできていて甲乙つけがたい。

とりわけ京都出身・東京在住の僕には、母の仇と父の仇が果し合いをするようなものだから、判定に苦しんだ。
しかし、カラムーチョの伝統的な風味を守りつつ、さらなるうまみを引き出すことに成功した点を買って、今回はやはり東京・やげん掘に軍配をあげることにしよう。

いや、みやびで礼儀正しい京都の人たちなら、このくらいのことで怒り出す心配はないから安心してほしい。それどころか、ニコニコとほほえみながら勝者の腕をとり、高くかかげてその勝利をたたえてくれるはずだ。
ただしそのとき、挙げた腕の下で、相手の足をしっかり踏んづけ、かかとの一番硬い部分でニジクリ回していることだけは見逃してはならない。
クセモノ味のカラムーチョを生み出した京都は、一度や二度の敗北には屈しない日本随一のクセモノ・シティーなのである。

湖池屋製、58グラム入り、105円。近所の百均で売っていた。
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2011.06.20

メカ箸

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よくわからない金属ケースだが、これは箸である。

最近はやりの「マイ箸」は、外食のときに店が用意した割り箸を使わず、自前の箸で飯を食う行為や、その箸をいう。このマイ箸ブームのおかげで間伐材の需要が落ち込み、日本の林業を荒廃させる一因にもなっていて、じつはちっともエコじゃないという側面もあるようだが、それはともかく一般的には、いちおうエコっぽいライフスタイルとして人気なんだそうだ。
このメカ箸も「ステンレス携帯お箸(Stainless Portable Anytime Chop Stick)」と銘打っている。やはりマイ箸ブームをうけて作られたものだろう。

11062002スーツの胸ポケットにさりげなく差し、ランチタイムのちょっとしたおしゃれも楽しめるクリップ付きアルミケースを開けると、内部には2分割されたステンレス製の箸が装てんされている。
箸の接合部は、精巧なスクリュー式。食事となれば、ここをギュギュッと締めこんで手早く組み上げ、飯を食う。しかもこのアルミケースは(ちょっと不潔かもしれないが)箸置きとしても使えるという。じつに激しく男心をくすぐるメカメカしいアイテムではないか。

実家に転がっていたのをもらってきたから、正体はよくわからないが、Asahi Weeklyの名入れがあるから、まあおおかた朝日ウィークリーのノベルティなんだろう。朝日ウィークリーも、またずいぶん思い切った箸を配り散らしたものだ。

ところで、このステンレス製の箸を製造し、アルミ製の専用ケースに組み込んで、名入れと箱詰めをして出荷すると、いったいどのくらいの資源とエネルギーを消費するんだろう。それが割り箸だと何本分にあたるのか、朝日ウィークリー編集部に一度きいてみたいものだ。
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