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August 2010

2010.08.08

カレー納豆

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「おはよう納豆」ブランドで知られるヤマダフーズ製のカレー納豆。
違和感アリアリの企画のわりに、シレッとさりげなくスーパーの納豆売り場に忍び込むのに成功していたあたりに、メーカーの販売力の片鱗がうかがえる。

なぜか「すでに皆様おなじみの」的な雰囲気を漂わせるナチュラル系のパッケージに包まれているが、残念ながらまだ今のところ、日本国民のあいだでカレー納豆が市民権を獲得しているとは認めがたい。
10080802側面には「ハウスのカレーを使用しております!」というコピーもついている。「ハウス」の名を真っ赤な字で限界ギリギリまで大きく印刷したうえ、ビックリマークも添えてみた。納豆業界屈指の技術力を誇るメーカーとはいえ、やはり納豆メーカはあくまで納豆メーカー。総合食品ブランド、ハウスのネームバリューに寄せる期待感には、どことなく悲哀を感じなくもない。

カレー納豆といっても、カレー味の納豆ではない。たんに醤油だれの代わりにカレーだれを付けただけの商品で、納豆自体はごくふつう。インパクトのわりには安直な構造ともいえるが、実際に食べてみると、これがなかなかイケる。すべての味を台無しにする強烈なカレー風味のおかげで、納豆独特のくさみがスカッと消えるばかりか、納豆そのものの味までほとんど完全に消し飛んでいる。おかげで意外と誰にでも食べやすい納豆になっているのだ。

まあ、そうはいっても納豆を蛇蝎のごとく嫌う人には、やはりハードルが高すぎるし、逆に先祖代々納豆を崇拝しているコアな納豆マニアにとっては、ちょっと物足りない味かもしれない。しかし「納豆は好きでも嫌いでもない」とか「納豆はどちらかというとやや苦手」といった、いわば納豆なんてどうでもいいし、ついでに国政選挙にも国会にも裁判員制度にもまったく関心がないといった、ノンポリ無党派層の食卓にはピッタリだ。

前述のとおりヤマダフーズ製、(納豆40グラム+たれ8グラム)×3個入り、58円。近所のスーパーで買った。

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2010.08.01

青山個展「夜間飛行」

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2010年の東京個展「夜間飛行」が無事閉幕した。会場となった南青山のスペースユイは、僕にとってはなじみのギャラリーだが、今年のリニューアルで展示室の雰囲気がガラリと変わった。
可動式のパーテーションで仕切られたフレキシビリティに富むスペースは、どちらかといえば、大型のタブローよりも小さなイラストレーションや工芸に向く印象だ。

10080102今回の個展の案内状になった表題作「夜間飛行」は、学生時代に読んだサン・テクジュペリの同名小説に触発されて描いたもの。でも、あいにく中身をまるで覚えてなくて、ただ単に小説のタイトルに引きずられて描いただけだから、ストーリーとはまったくなんの関係もない絵ができてしまった。
10080104この表題作を中心に、50点ほどの作品を展示し、30点ほどのポストカードを並べた。これまで展示の軸となっていたミニチュアシリーズに加え、やや大きいノスタルジアシリーズに力を入れたのが特徴だ。

7月12日から17日まで6日間の会期は、梅雨の後半にかかっていた。豪雨の予報さえ出ていたが、実際にはほとんど降らず、曇天からときどき晴れ間が覗くほどで、たしかに蒸し暑いには違いないものの、お客様の足元をひどく濡らすようなことがなかったのが幸いだ。

10080103高級ブティックが並ぶ表参道に象徴されるハイソ系の青山の街では、僕のような貧民系イラストレーターは、何かにつけてまごまごして、けっこう緊張を強いられるものだ。
が、これまで展覧会で知り合った多くのお客様や、ふらりと気軽に立ち寄ってくれる新しいお客様、仕事を通してお世話になっている人たち、古くからの知人たちに囲まれておしゃべりしていると、不思議とリラックスできるのが嬉しい。

最終日には、カラッと晴れて梅雨明けも宣言され、気持ちよく会場を後にすることができた。
ギャラリーに足を運んでくださった多くの皆さん、遠方から応援してくださったさらに多くの皆さん、ほんとうにありがとうございました。これからもよろしくお願いします!

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