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February 2010

2010.02.15

キスキスチョコ@バレンタイン

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現在ではすっかり愛も恋もへったくれなくなって、中元と歳暮に並び、単なる日本の三大贈答習慣として定着したバレンタインデーだが、女子から男子への愛の告白&チョコ贈呈系イベントとして一般化しはじめたのは、だいたい1970年代からだった。

そういえば学生時代には、2月14日になると、教室で「さっき下駄箱あけたら、どさどさチョコが落ちてきちゃってさ~」などと話しているチャラい大バカ男もいたことはいた。が、多くの良識ある男子は、「ケッ! そんな下駄箱くさいチョコなんざ要らねえよ!」と、日本男児らしく、軟派な彼らを見下していたものだ。
もちろん僕はガチガチに良識ある男子学生の最右翼だったから、下駄箱にチョコを詰め込まれるような不祥事を引き起こしたことは一度もない。

しかし、今年はある人からチョコが届いた。最初に断っておくが、彼女はイヌやサルやミジンコといった動物類、あるいはロボットやガチャピンといった無生物類ではなく、正真正銘の人類である。それどころか、うら若き乙女(←古っ!)でさえある。さらに念のため付け加えれば、ネズミ講の勧誘や選挙運動、羽毛布団や無水鍋や英会話教材の訪問販売などとも違う。

とはいえ、差出人の身元確認がとれただけで喜ぶのはまだ早い。次に義理チョコの危険性を疑わねばならない。
ときとしてバレンタインデーには、「はいコレあげる」などと、いかにも面倒くさそうに、5メートルも先から100円チョコをポンと投げ与えてよこす(←なぜか必ずアンダースローで)無礼千万な女子が出没することがあるからだ。

しかしその心配は、ファンシーなラッピングを見て消し飛んだ。これはまさに本気の包装。これだけ入念に準備された義理チョコはありえない。これが噂に名高い幻の本命チョコというヤツなのだろうか……。

10021502しかし、高まる期待と裏腹に、その可愛い袋から出てきたのは、写真の「キスキスマスク チョコレート」だった。

愛の告白の重責をになう本命チョコとは明らかに一線を画する、やや残念なテイストだ。まあ、「キスキス」という商品名には、かすかな愛の残留感が感じられなくもないが、やはりチョコ全体のデザインから無遠慮に溢れ出ているのは、色恋沙汰とは無縁の、厳正にして明快な義理チョコ感である。

10021503ベストカンパニー製。「ラブ フェロモン パンチ 大型3層フィルター採用」「純愛透過率100%」のコピーがついている。中身は、ごくふつーのキューブチョコ10個。

いや、たしかにおもしろい。そして、たしかに甘い。なのに、食べるとポロポロととめどなく涙がこぼれるのはなぜだろう……。

10021504しかし、これは本命チョコとはいえないものの、ブログ愛読者としての責任と義務を果たすべく、狙いに狙ってウルトラピンポイントで贈られた、究極の義理チョコだとはいえるだろう。まさに仁義礼智忠信孝怫の仁義八行にもかなう、正しき日本の義理チョコ、本来あるべき理想の義理チョコの姿である。

ちなみに付属品として、プルバックモーターで激走する寿司玩具&チョコも一緒にもらった。

いやほんと、どうもありがとう。しくしく……crying(←嗚咽)

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2010.02.11

メロンパンアイス

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メロンパンには不思議な人気がある。最近ではメロンパン専門の出張販売車などが各地に出没し、それなりに繁盛しているそうだ。しかし、たんにビスケット生地をくっつけて焼いただけで、ロクな工夫もない丸パンが、なぜそれほど喜ばれているのか、どうも不可解な話だ。

いずれにしてもメーカーは、そのメロンパン人気にあやかろうとしたのだろう。メロンパンを模したアイスである。

このアイスの正式名称は「アイスメロンパン!?」だ。B級菓子系によくみられる「名称末尾に?をつけていちおうエクスキューズ」作戦により、商品が真正のメロンパンではなく、バーチャルメロンパンであることを言外に示している。

メロンパンに似せて作ろうと汗水たらして頑張った開発陣の努力の痕跡だけは感じられるアイスだが、残念ながら、味も食感もそれほど実物に似ていない。いかにも人工的でプラスチッキーな香料ぷんぷんのミルクフレーバーは、むしろハウス食品の「シャービック」に酷似した味だ。

メロンパンのアイス。その開発コンセプトは斬新だったが、あいにく調味製造技術が、いま一歩コンセプトの要求水準に及ばなかった。けっしてまずくはないだけに、惜しまれる結果だといえよう。

ならば、ここはいっそ「アイスメロンパン!?」の名を「ハウスシャービック!?」に改めて販売してはどうだろう。きっと消費者の誰もが納得する製品になるはずだ。もっとも消費者以前に、ハウス食品が納得してくれるかどうかのほうが大問題だが。

フタバ食品製、値段は忘れた。

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2010.02.03

福だるま

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京都の個展に友達が持ってきてくれた菓子。

おなかに福マークが付いただるまの形が愛らしい。なにしろ伝統和菓子の超激戦区、京都・三条の店の菓子だけに、素朴な中にもじわりと深い味わいがあり、絶品の甘味が楽しめる。

当たり前といえば当たり前だが、いっぱい入っているだるまのどれを取っても、味はキッチリ同じだ。ところがそのデザイニングには、ワザとやってるとしか思えないほど激しいバラつきがある。
それぞれのだるまの顔とボディは、それらが当初、同じ造形物として計画・生産されたとは認めがたいほど見事にバラバラで、しかもその9割には、どこかしら物悲しげな出来そこない感すら漂っている。
ひょっとすると、人間存在の出来そこない感を、それとなく菓子で表現した社会風刺なのだろうか。京都の菓子は、さすがに深い。

ちなみに、1袋の福だるまの中には、必ず自分とよく似た顔が入っているといわれている。さらに、それを食べずに1年間たいせつに引き出しの中にしまっておくと、激しくカビが生えて大変なことになるともいう。
前半は僕が今さっき思いついた伝説で、後半はまぎれもない科学的事実である。興味のある人は、ぜひ一度試してみてほしい。

本家 船はしやの作。店の住所が「京・三条大橋のたもと」とだけ記されているところにも、「よっぽど田舎の人やなかったら、これで誰でも場所わかりますやろ」的な京都人っぽさがにじんでいる。
分量不明。もらいものだから価格も不明だ。
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