たこ焼きキャラメル

久しぶりに骨のあるキャラメルに出会った。
口に入れた瞬間、誰もが「ウッ!」と呻きをもらす。それほど強烈なギンギンのソース味だ。ツーンと鼻に抜けるこのキッツイ刺激感こそ、まごうかたなき本物だけがもつオーラである。
ようは粉末ソースをドバドバ突っ込んだキャラメルを、たこ焼き写真付きのパッケージに詰めただけのインチキっぽい菓子なのだが、絶妙な香辛料配合テクにより、ピリリとスパイスがきいて、きっちりリアルなたこ焼き風味に仕上がっている。
ほとんど手間をかけずにチャッチャと作った製品を言葉たくみに売りさばいてガッチリ稼ぎつつも、いざ商いの調子を尋ねられたとたん、「まあボチボチでんな。ここんとこ不況で、わてらもう鼻血も出まへんわ」などと空とぼけて周囲のねたみをサラリとかわし、隙あらばさらに少しでも小銭を稼ぎ足そうとするあたり、口八丁手八丁なナニワのあきんど根性を目の当たりにする思いだ。
大阪のたこ焼きは文句なくうまいが、それをリアルに再現したたこ焼きキャラメルは、なぜか文句なくマズい。
いちおう作ってはみたものの、ブツがこれでは、あきんど文化に揉まれて目が肥えているナニワの客ではチト相手が悪ぅおまんなとでも思ったのか、箱にデカデカと「大阪限定」と書いておきながら、シレッと東京に持ち込み、羊のようにおとなしい都会の消費者をターゲットに売りまくるという販売戦略も刮目に値する。
トマトランド製、18粒入り、210円。ただ単に大阪たこ焼きの味をコピーするだけにとどまらず、スパイシー&アグレッシブな大阪商人スピリットまでもみごとに表現しきったナイスキャラメルだ。
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