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April 2008

2008.04.18

両国相撲チョコ

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米国ハワイ州に名物・マカダミアナッツチョコがあるように、東京・両国には名物・相撲チョコがある。

白地の紙箱に染め出された紫の図柄には、生月鯨太左エ門の姿絵と手形が大フィーチャーされている。
で、誰なんだよ「うぶつきくじらたざえもん」って! と思った人もいるだろう。だが正しくは「いきつきげいたざえもん」と読む。読み方には多少のバリエーションがあるらしいが。

調べてみると、江戸末期に「巨人力士」として名を馳せた力士だという。なんと身長7尺5寸(約227センチ)、体重45貫目(約169キロ)、手のサイズ1尺8分(約32センチ)、足のサイズ1尺1寸5分(約35センチ)というから、たしかにデカい。が、さらによく調べてみると、江戸で実際に相撲をとったのはたった一度きり。チョコの箱の隅に「一人土俵入」と書かれているのは、もっぱら巨体をウリに土俵入りショーだけを専門におこなう、いわば見せ物的な力士だった証だ。

当時の角界には、こうした巨人力士のほかに「怪童力士」と呼ばれる一群の相撲取りもいた。これは巨人力士とは正反対のカテゴリー、つまり侏儒(こびと)力士である。むろん体躯に劣る彼らが真正の格闘家として大成することはまずなかったという。
このパッケージからは、今では国技の名と格式を振りかざして威張っている相撲が、ほんの100年ちょっと前までは、ナントカプロレスと同列の見せ物興業だったことが読みとれる。

08041802じつは相撲チョコにも、巨人っぽいのと怪童っぽいのと2種類の力士が入っている。小さい力士は食い足りないほどコンパクトな一口サイズで、デカい力士は1個が板チョコ1枚にも匹敵するスーパーなボリュームだ。いずれにしろ、それがずらずらいくつも入っているから、全部食べれば確実に肥る。将来、関取にでもなって両国国技館を鳴動させたい人などは、この相撲チョコを食って、思うぞんぶん肥りまくるといいだろう。

製造は日本チョコレート界の匠ともいわれる明治屋が担当。そのため味は「日本の正しいチョコ」の王道をいくうまさ。聖なる両国の地をハワイ産に席巻されてなるものかと、国産の威信をかけてマカダミアナッツをガンガン突っ込んだばかりか、アーモンドまでもおごった贅沢なつくりだ。260g入り。知人のみやげなので価格はわからない。

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2008.04.08

大魔王ジョロキア

08040801暴君ハバネロ大ヒットの余波を受け、ついに「大魔王ジョロキア」が登場した。
めらめらと燃える「ジョロキア」のレタリングに、激辛味への期待も高まる。パッケージにはデカデカと「世界一辛いトウガラシ」と書いてある。ついこないだまでは、たしかハバネロが世界一辛かったはずだが、ちゃんと調べてみたら、じつはジョロキアのほうが辛かったということなのだろう。

一般にトウガラシの辛さをあらわす指標としてはスコヴィル値(SHU)が用いられている。ハバネロがせいぜい10万SHUから35万SHUどまりなのに対し、ジョロキアは、なんと85万5000SHUもの辛さを誇る。最低でもハバネロの2倍、ときには8倍以上も辛い計算になる。おそるべき激辛ぶりだ。

08040802が、実際に「大魔王ジョロキア」を食ってみると、案外どーということはない。たしかに辛いことは辛いが、死ぬほど辛いわけではなく、菓子としてはほぼ限界の辛さだとは認められるものの、世界一をうたうにはややぬるい味で、どっちかといえばふつうにうまい菓子に収まってしまっている。
ジョロキア調合に際して、東ハトが多分に手心をくわえたのだろう。せっかくのジョロキアだが、いまひとつインパクトに欠ける仕上がりだ。

しかし、辛さ不足より気になるのは、大魔王ジョロキアの顔である。ジョロキアの顔はとにかく怖い。
暴君ハバネロもたしかに怖い顔をしているが、まだどことなくキャラクター的なニュアンスや風情といったものを残していた。だがジョロキアは、世間に辛さをアピールしようと力むあまり、ギョロンと白目をむいたじつに禍々しい姿となっており、もはや商品キャラクターとしての自覚など木っ端みじんに吹っ飛んでしまっている。
大魔王ジョロキアの顔はさすがにちょっとやりすぎでブキミなので、次回からはせめて黒目のひとつも描き込んで多少の生命感や親しみやすさを表現し、消費者に愛される大魔王になってほしいものである。

東ハト製、51グラム入り、103円。辛いかどうかはともかく、けっこううまく、けっこう怖い。

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2008.04.07

暗黒街のバナナソーダ

080407マズい。
素晴らしく、恐ろしく、徹底的に、毅然として、縦横無尽にマズい。

腐った漢方薬の味がする。いや、腐った漢方薬なんて口に入れたことはないが、あえて想像でいわせてもらえば、やはり腐った漢方薬の味である。養命酒とササヘルスとキョーレオピンを1対1対1でブレンドしたところへ樋屋奇応丸と正露丸と 恵命我神散を粉砕混入し、2年ほど雨ざらしにしたらこんな味になるんじゃないだろうか。

正式な商品名は「暗黒街のバナナソーダ(味)」である。最後にくっついた小さい(味)がクセ者で、駄菓子業界におけるこの表現は、その飲料が真正のソーダではないことを示している。
それはいいとしても、黒いバナナ飲料ってのはどうだろう? じつに激しいムリクリ感が感じられないか。しかもパッケージには、グラサンをかけたバナナがふんぞり返って「カラスより真っ黒だぜ!」と叫んでいるイラストまでついている。

なんだそりゃ! なんなんだよ、カラスより真っ黒ってええ〜ッ!(←法外に興奮)

と、誰もが一瞬怒りにかられる商品だが、消費者のそんな憤慨さえも、ひとくち飲めば一発で雲散霧消するのが暗黒街のバナナソーダの素晴らしいところだ。強烈な味に、たいていの人間が思考能力を奪われてしまうためである。

これだけスゴい味なら、バナナが黒かろうがカラスが白かろうが木の葉が沈んで石が浮かぼうが豆腐の角に頭をぶつけて死のうが、世の中もうどうだっていいよね〜、どうせすぐハルマゲドンがきちゃうんだしね〜……と、厭世気分もガンガン盛り上がるナイスなドリンクなのだ。

190ml入り、74円、日幸製菓製。ちなみにスーパーの棚に見つけたときは売り切れ寸前の最後の1本だった。すばらしい商品だけに、売れ行きもやはり素晴らしいようだ。ま、もともと1本しか仕入れてなかっただけかもしないが。

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2008.04.02

板チョコクランチ塩チロル

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いくら塩系菓子がはやったからって、なんぼなんでも「塩チョコ」はないだろうと批判がましい目で見ていたが、塩チョコはこのところ徐々にコンビニの商品棚で市民権を獲得しつつあるようだ。
奇怪系チョコの王者・KitKatが塩KitKatを市場投入すると、まもなく奇怪系チョコの覇者・チロルチョコも塩チョコマーケットに参入してきた。

チロルの「板チョコクランチ塩」はチロル得意の粒チョコタイプではなく、板チョコタイプなのが特徴だ。赤穂の塩をふんだんに用い、さらにパフをくわえてひねりをきかせたところが、いかにもチロルらしい。

08040202見た目のゲテモノ感をみごとに裏切って、この塩チョコはうまい。ホワイトチョコ独特の甘ったるさが塩味でやわらぎ、パフのおかげで食感も軽く後味すっきり、たいへんよくできている。しかも1枚68円というお手頃価格も嬉しい。
うまいし、安いし、どこにも文句のつけようのないチョコだが、筆者としては、もっと激しくゲロゲロに塩辛いチョコに期待をふくらませていただけに落胆も大きかった。チロルチョコ社には、こんなふうに小さくまとまってほしくはない。次にはぜひ「チロル板チョコクランチ 焼肉キムチ」などの、思い切ったコンセプトの商品を世に問い、大きく世界にはばたいてもらいたいものである。

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