« チュッパサプライズ | Main | 味わい餡 KitKat »

2007.09.28

こまどり&雷鳥

070928
商品名は、ときとしてビッグヒットを生み出すことがある。「フレッシュライフ」から「通勤快足」に名前を変えたとたん爆発的にヒットした靴下の例をみてもわかるように、メーカーは商品開発と同じくらい商品名にも情熱をこめ、工夫をこらす。だが駄菓子業界には、工夫することを知らなかったのか、あるいは工夫をこらしすぎたのか、まったく意味不明で、売れ行きが心配になるようなあやしい商品名が散見される。

これは駄菓子界の二大珍鳥ともよばれる「こまどりのすずやき」と「雷鳥」だ。「こまどり」のほうは単なる鈴カスで、「雷鳥」のほうは単なるひねり揚げ。どちらも商品にはなんの関連もなく名付けられたようにみえる。

070928bが、「こまどりのすずやき」を調べてみると、大阪のこまどり製菓の製品だということが判明。正確にいえば「こまどり」は商品名ではなく、社名なのだ。社名と商品名がごちゃごちゃに扱われているあたりに論理の混乱を感じなくもないが、それなりに根拠のある名だといえるだろう。また実際のコマドリは、オスの場合、顔や上胸、尾などが明るい赤褐色、下腹まわりが灰色だから、そのつもりで見れば、なんとなく鈴カスに似ているといえなくもない。
「こまどり」は、あんがい商品の特性を考え、練りに練ってつけた名前なのかもしれない。結果としては惨敗していると思うが、その努力を買いたい商品名だ。

070928cいっぽう雷鳥は、千葉の山中製菓の製品だ。強烈にガーリッキーな独特の風味は評価に値するものの、商品名にはまったく何の根拠も見あたらない。
ライチョウは夏羽と冬羽で色が変わる鳥だが、パッケージのイラストは夏羽のオスと思われる。しかし鳥類図鑑を端から端まで調べてみても、ライチョウが全身明褐色をしており、頭から尻まで縄のようにネジネジとねじくれた形をしていて、やたらニンニク臭をまき散らし、食べると激しく胸焼けする鳥だとはどこにも書いていなかった。つまり、この商品と実際の鳥とは、似ても似つかぬ間柄だといえる。
「雷鳥」の名は、おそらく社長室に雷鳥の剥製が置いてあったからとかなんとかいうその場しのぎの理由で、ごく適当につけられてしまったのではないだろうか。哀れである。ネーミングにあたり、いま一歩の努力を期待したい。

昨今は自然環境の悪化によって、野鳥たちの絶滅が心配されている。せめて、売れ行きの悪化によって駄菓子界の野鳥たちが絶滅してしまわないことを祈りたい。

|

« チュッパサプライズ | Main | 味わい餡 KitKat »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/6286/16580880

Listed below are links to weblogs that reference こまどり&雷鳥:

« チュッパサプライズ | Main | 味わい餡 KitKat »