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August 2007

2007.08.23

クリオネ

070823翼足目裸殻翼足亜目に属するハダカカメガイは、正式名称よりも「クリオネ」の通称で知られている。翼のような足をもつ半透明の身体に赤い臓器が透けてみえる肉食プランクトンの一種で、オホーツク海あたりにうじゃうじゃ棲息している。親戚にあたるミジンウキマイマイなどを見つけると、頭部から不気味な6本のバッカルコーンを突き出してバクバクと補食する残忍な生物だ。

さて諸賢は、このクリオネを食べたことがあるだろうか。僕はある。先日、ライターの野岸"ねぎ"泰之さんが北海道旅行のみやげにくれたからだ。

野岸さんによれば、知床あたりの海辺の町では、簡単なシュノーケルなどを使って海に潜り、クリオネを捕獲する新レジャーが流行しているという。捕れたクリオネを持っていくと、一匹ずつきちんと袋詰めにしてくれるサービスもある。地元で「クリオネ狩り」と呼ばれるレジャーで、これが老若男女を問わず人気を集めている。町内会主催のクリオネ狩り大会などは、盆踊りと並んで、近年ではすっかり北海道の夏の風物詩となっているそうだ。

さっそく、とれとれの新鮮なクリオネを食べてみたが、驚いたことに、なぜか人工的な香料がぷんぷんと鼻をつく桃の味がした。食感は完全にグミキャンそのもの。さすがは「流氷の天使」クリオネ、とうていこの世の生物とは思えない現実離れした味である。まるで最初から駄菓子としてこの世に生まれてきた食品のようだ。

070823bちなみに野岸"ねぎ"泰之さんは、B級ネタを得意とするツーリング・ジャーナリストだが、いくらB級といっても、ジャーナリストだけにけっしてウソはつかない。だから彼のもたらす旅行情報は信用できるものばかりだ。
だが、彼の話からこの記事を書いた僕は、真理と社会正義に仕えるジャーナリストとは似ても似つかぬ曲学阿世の貧乏絵描きだ。おまけにあのときは徹夜明けで眠かったから人の話をよく聞いてなかったし、空腹のあまり意識が激しく混濁していたうえ、もともと平気でウソ八百を並べるクセまである。このクリオネ関連情報も、発信・伝聞・執筆のいずれかの段階において、何者かの手によって事実が歪曲されているかもしれない。よく注意して読んだほうがいいだろう。

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2007.08.09

オトコ香る。

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黒いパッケージに赤いバラのコントラストが鮮やかなパッケージ。「オトコ香る。」という商品名に「カラダ香るフレグランスガム」「香り成分ゲラニオール配合」のコピーが並んでいる。関係法令のしばりもあってか明確な説明はないが、全体の雰囲気として「男のくさいニオイを消し、いいニオイがしてくるガムですよ」といったメッセージが伝わってくる、やや小ずるい表現となっている。

070809b封を切ると、赤いバラをあしらったガムが9枚出てくる。ハードボイルドな男くささとむせ返るようなロマンチシズムが感じられる美しいパッケージだが、いっぽうで一般にバラの花はゲイの暗喩としても知られている。そっち方面の男ならともかく、ストレートの男は反射的に警戒感をいだくかもしれない。

僕も生理学的に男に分類してもらっている以上、男のニオイをもっている。もしガムで身体からいいニオイがしてくるなら、じつに素晴らしいことなので、さっそくクチャクチャやってみたが、けっきょく自分のニオイがどうなったかはわからずじまいだった。
070809cガムを食ったからといってカラダから特別いいニオイがしてこなくても文句を云うつもりはないが、うっかりおかしなガムを食って、カラダから死臭でもしてきやしないかとちょっと心配だ。

ローズメントールのあっさりした味は、男性向きの上品な仕上がり。べたべたした後味もなく爽やかだ。芳香系ガムでは他の追随を許さないトップメーカー、カネボウフーズ製。コンビニで購入。ちょっと高めの価格設定も小ずるい150円だった。

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2007.08.06

お好み焼きパン

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「ひとくちお好み焼」という商品名だが、その実体はパンである。「お好み焼き風味のもちもち生地にソースとかつお節をトッピングしました」とうたっている。

ふんふん、お好み焼きか、なるほどね。
封を切ると、四角いフネを模した紙皿に6つの小さい丸パンが行儀よく並んでいる。ソースとかつお節付きのビジュアルもなかなかリアル。だが、かんじんの味と食感は実物とまったく異なる。どうひいき目に見ても、あるいはまったくひいき目に見なくても、これはお好み焼きではなく、たんにパンにソースとかつお節がかかった謎の食べ物としかいいようがない。

070806bだいいちなんちゅうても、まずこの形がアカンのんちゃうか? 買うたときはうっかりしとったけど、よう考えてみたら、こんなもん全然お好み焼きやのうてタコヤキやろが! なに考えとんじゃ! ワレ、関西人なめとんのか。あんましイチビっとったら、鼻の穴から指つっ込んで奥歯ガタガタいわしたんどゴラァ〜!!!

……などと、久々にコテコテの関西(しかもなぜか河内長野系)の血が逆流&噴出するような激しい情動を覚えた一品であった。

謎めいた味はともかく、混乱したコンセプトはじつに残念。どうせなら今後はきちんとタコを封入し、正々堂々タコヤキパンを名乗って販売してもらいたいものである。フジパン製、99ショップで104円。

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