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June 2007

2007.06.30

わさび らむね

070630わさびあられを貰って喜んでいたら、わさびラムネをくれた人がいた。「静岡名産のピリッとしたわさびと昔懐かしいラムネの刺激的な出会い」のコピーがいかにもムリヤリっぽく、うっすらグリーンがかった怪しげな水色にも、未知の激辛ドリンクへの期待が高まる。
が、表示をよく読むと、パッケージの隅に猛烈に小さい字で「原材料にわさびは使用していません」と、言い訳がましいことが書いてあるのを発見。たしかに原材料には「果糖ぶどう糖液糖、酸味料、香料、ベニバナ黄色素、クチナシ青色素」とあるだけで、わさびはカケラも入っていない。これでは「わさび色をしたラムネ」にすぎない。「わさび らむね」という表記は、著しく妥当性を欠くといわざるをえない。

070630b_1こんなもの、ただのニセわさびドリンクじゃないか! と、歯ぎしりとともに力まかせにビー玉の栓を抜き、怒りもあらわにグビグビとあおってみると、なぜか不思議とわさびっぽい味だ。あれ? どこにもわさびは入ってないはずだがと、あらためて一口ずつ舐めるように慎重に吟味してみたが、それでもやはりわさび味がする。
どうやら、甘味を抑えたラムネによってぴりぴりした舌への刺激を感じさせ、合わせ技でわさび風香料を繰り出すことで、全体としてわさび感を演出しているらしい。リアルわさびのように辛くないぶん飲みやすく、それでいてかなりのわさび味も楽しめて、イミテーションわさびとしてはなかなかハイレベルな仕上がりだ。

木村飲料製、250ml入り、価格は不明。「サビ抜きわさび」というトリッキーなコンセプトが堪能できる静岡名産品。知人が旅のみやげに買ってきてくれた。

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2007.06.24

超刺激 わさび鉄火

070624甘ったるいファミレスのハンバーグやスパゲティばかり食っているコドモとは違い、オトナの味覚は、苦味や渋味、辛味を好む。このわさび鉄火は、オトナの中のオトナのためのあられ。これまで長らく菓子を食ってきたが、菓子を食って本気で泣いたのは初めてだった。

一見すると、ただのあられにすぎない。パッケージもきわめて平凡で、これといった特徴はなく、わずかに「ピリッと超辛刺激」と小さな表示があるだけだ。
だが、じつはピリッとどころか、ビンビンガンガンと暴力的に辛い。ひとくち食べれば誰にでもわかる。脳がわかろうとしなくても、涙腺が自動的に反応する。最近流行の激辛ハバネロなど、激辛わさびに較べたら、せいぜいお子様ランチレベルだということが瞬時に理解できるだろう。ツ〜ンと鼻に抜ける激痛に意識が遠のき、悔恨と怨嗟の涙のなかで、これまでの人生が走馬燈のようにまぶたに浮かぶこともしばしばだ。

070624bいくらオトナ向きとはいっても、ものには限度がある。オトナになりすぎた老人などがうっかり食うとマジで危険だから、せめて「死ぬほど辛いから覚悟して食え」といったことはパッケージに明記すべきではなかろうか。まあ、辛いだの甘いだのとガタガタ騒がず、驚愕のあられをシレッと市場に送り込んでくるあたり、オトナの態度がよくわかったメーカーだといえないこともないんだが。
植垣米菓製、1袋あたり70グラム入り。旧友Cちゃんが個展会場に持ってきてくれた。価格は不明。

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2007.06.06

ひぐま味噌ラーメンキャラメル

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これまで再三紹介してきたように、北海道おみやげ業界が誇る道産子キャラメルには、超自然の猛味を体感させてくれる凄まじい製品が多い。とりわけ「ジンギスカン」「塩ラーメン」などの肉or塩系フレーバーには、著明にその暴力性があらわれているものだ。

このひぐま味噌ラーメンキャラメルは、札幌の小さな名店「ひぐま」の味噌ラーメンを忠実に再現した菓子だ。数々のグルメレポートで知られるイラストレーターの松本よしえさんが北海道みやげに買ってきてくれた。彼女もかなり危険な味を予測していたのだろう。手渡すときの表情が緊張にこわばっているのが見てとれた。
が、食べてみると、意外なことにひじょうにうまい。キンキンした砂糖の甘味がかすかな味噌味でうまく抑えられ、オトナ好みの風味ゆたかな素晴らしい菓子に仕上がってしまっている。

070606bまったくガッカリである。道産子キャラメル最大の魅力は、攻撃的・破壊的な味覚体験にこそある。こんなうまいキャラメルでは、道産子キャラメルを名乗る資格はない。
いったいどこのメーカーが作ったんだろうと、いぶかりながらパッケージを確認すると、あのカンロの製品であることが判明。製造元は東京都中野区だ。つまりこれは真正の道産子キャラメルではなく、たんなるニセ道産子キャラメルだったのだ。

わずかな昆布とジャガイモだけで露命をつなぎつつ、ヒグマに家族を奪われ、凍傷に全身を蝕まれながらも、血の涙を流して凍土を開拓し続けた結果、やがて北の大地に一大キャラメル帝国を築き上げるに至った北海道民が生み出す野生の味は、温暖順良な都会の気候に甘んじ、のうのうと生きてきた菓子メーカーには、とうていマネできるものではない。今なお道民の心に熱くたぎるフロンティア・スピリットと道産子キャラメルの底力をまざまざと見せつけられる体験であった。

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2007.06.04

「銀河めぐり」閉幕&L25

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個展「銀河めぐり」は無事幕を降ろした。
ふだんはデザイン・出版業界関連のお客様が大半を占めるギャラリーだが、今回は一般のお客様も多く、とくに会場がにぎわった。新聞や雑誌などでさかんに告知をしてくれたためだろう。

070604b『L25』は東京23区内の駅などで配布されているフリーマガジンだ。毎週木曜リクルートから刊行されており、電車の中で若い女性が手にしているのをよく見かける。有名タレントのインタビューやビジネス関係の記事などが充実していてなかなか読み応えのある誌面だが、展覧会告知のページはない。都内のイベントは、ジャンルを問わず、まとめて一週間のカレンダー型式で紹介される。イベント紹介は1日に1件だけだから、1週間で都内7件のイベントが紹介されることになる。
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この号では、27日の「東京ストリート陸上」と29日の「レイ・チャールズの娘たちのライブ」に挟まれて、28日の欄でなぜか「銀河めぐり」が紹介された。この強引な取り合わせにはさすがに驚いたが、おかげでたくさんのお客様に見に来ていただくことができた。

最終日は初夏らしく汗ばむような陽気だったから、ふだんは閉めきっているギャラリーの窓を開け放ってぞんぶんに風を入れた。まるで野外展示のようで、楽しい会期の締めくくりとなった。
070604d展覧会を支えてくれたギャラリーのスタッフと、告知をしてくれたメディアの編集部、そしてなによりも忙しいなか会場に足を運んでくださった数多くのお客様に心から感謝したい。皆さん、ほんとうにありがとうございました。

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