« February 2007 | Main | May 2007 »

April 2007

2007.04.27

星星パンダ

070427漢方薬局の店先でときどき見かけるパンダ人形。人を小バカにしたような目つきと、なんとなくムカつくポーズがキャッチーで、造形性のレベルも驚異的に高い。いかにもタダモノではないし、かといってケダモノでもない圧倒的存在感を放つ人形だ。

パンダを飾っている薬局を訪ね、くわしく話をきいてみると、このパンダは日本中医薬研究会のマスコットキャラクターで、名は「星星」と書いて「シンシン」と読むという。店主らしき薬剤師は「これはね、虫プロに頼んで作ってもらったんです!」とパンダの由来を誇らしげに力説していた。いきなりパンダ自慢もどうかとは思うが、これだけハイクオリティなパンダを保有していれば、つい自慢したくなるのもムリはない。
070427b
店頭のパンダがひじょうに気に入っているが、どうにかならないかと持ちかけると、試飲用の薬をまぜるシンシンマドラーを2本くれた。これまた掛け値なしにすばらしいデキである。

シンシンは日本中医薬研究会系の漢方薬局前に常駐しているから、誰もがいつでも自由に見学することができる。しかしマドラーは誰にでも必ずくれるとは限らない。ほしい人は店主と粘り強く交渉するか、ふだんから暴飲暴食・不眠不休の不摂生な生活を心がけ、西洋医学では手の打ちようのない奇病にかかるなどして、パンダの漢方薬を買うといいだろう。薬によってはシンシンのコップ(←超すばらしい!)をくれることもあるそうだ。

| | Comments (1) | TrackBack (0)

2007.04.21

ヤングココナッツジュース

070421「SARISARI」はタガログ語で「なんでも」の意味だそうだ。フィリピンなどに多いSARISARIストアは、読んで字のごとく「なんでも屋」のこと。このSARISARIストア日本国内版が近所にあって、どことなくあやしげなアジアン・テイスト商品をずらりと並べている。

このヤングココナッツジュースは、そのSARISARIストアで知人が買ってきてくれたもの。原産国はタイ。誇らしげに「果肉入り」をうたっている。ぬらぬらした透明ジュースに、無数の果肉片を混ぜ込んだドリンクだ。
070421b

さっそく飲んでみたが、甘いともしょっぱいとも濃いとも薄いともつかない生ぬるい味だ。そして激しくくさい。生ぐさいのとも違うし、青くさいのとも違うが、とにかくくさい。今まで食べたことのある食品のなかで、いちばんこれに近いにおいがするのは「生乾きの雑巾」ではないだろうか。

飲み進めるうち、次第に生ぬるい味には慣れてきて、これはこれでアリかなと思えるようになってきたが、雑巾フレーバーにだけは結局どうしてもなじめなかった。
アジアの味は近くて遠い。一般的な現代日本人にとっては、なかなかハードルの高いドリンクである。
TASCOブランド、350ml入り。でも100mlくらいしか飲めなかった。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.04.19

あんずちゃん

070419
菓子として売られていたが、菓子だと受け止めるのはかなり難しい商品だ。どこからどう見てもジャムにしか見えない。
封を切って一部を皿にあけ、舐めてみると、甘いような酸っぱいような味とねっとりした舌触りの、いわゆるコロイド粒子が液体中に分散浮遊しているゾル状物質がゆっくりと胃に入り込んできた。無言でしばらくピチャピチャやっていたが、さんざん評価に迷ったあげく、クールダウンのためいったん休憩を入れることにした。

070419bあれからおよそ一週間が経った。僕の休憩は今もまだ続いている。けっしてサボるつもりはないが、できればもっと休憩していたい。
あんずちゃんはすでにかなり乾燥し、ほぼ固形化して、いわゆるコロイド粒子が立体網目構造を有するゲル状物質と化している。そして嗅ぐとなぜか少し臭い。僕があんずちゃんを正しく評価できるチャンスは、たぶんもう永久にないだろう。

99円ショップのよりどり4個買いのため、価格は税込み25円75銭。港常(みなつね)製。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

2007.04.17

西村衛生ボーロ

070417
ボーロには「卵ボーロ」「栄養ボーロ」「ベビーボーロ」などのさまざまな呼称があるが、京都では「衛生ボーロ」と呼ぶ人が圧倒的に多い。それというのも、京都は業界の雄、尾張屋 西村衛生ボーロ本舗のお膝元だからだ。同社は明治26年から100有余年にわたり、えんえんとボーロを作り続けているメーカーである。

かつて京都エリアではさかんにテレビコマーシャルも流されていた。
CFは、2人の舞妓がじゃれあっているシーンからはじまる。突如、一方の舞妓がビックリ箱系の悪質な玩具を取り出し、他方を激しく威嚇したことが引き金となって、両名がバトルモードに突入。冗談めかしつつも、なかば本気で激しいジャブを繰り出し合いはじめたところで「おかあはん」が登場。衛生ボーロをすすめることにより、みごと2人の舞妓に和解がもたらされるという壮大なヒューマンドラマが描かれたフィルムだった。

さいきん大阪前田製菓のしまじろうベビーボーロを食べて感激したが、さすがに尾張屋 西村衛生ボーロ本舗の味は一枚上手だ。歯ごたえも口溶けもいっそう軽く、香りも淡い。100グラム入りで、たしか160円くらい。不朽の名作のわりにお求めやすい庶民派の菓子である。


| | Comments (3) | TrackBack (0)

2007.04.14

ハートチップル

070414
ただしくは「スーパーハートチップル」という名。「チップ」ではなく「チップル」だ。アルファベットでは「Chipple」とつづられている。が、少なくとも辞書に載ってる単語ではないし、意味もよくわからない。

パッケージには、「ニンニク味」「ドッキドキのおいしさ!」とスタミナ筋肉系の惹句が並ぶ。ハート形と認定するには、ややイビツ度が激しいチップ(ル)だ。けっこう攻撃的なガーリック・フレーバーで、けっしてまずくはないものの、好き嫌いが分かれるところだろう。
070414b口に入れたとたん、むわっとニンニク味がするし、においもきわめて強い。うっかり、どっきどきのデート前に食べたりすると、むしろ「スーパーハートブレイクチップル」になってしまう可能性も高いから、食べるタイミングにはよく気を付けてもらいたい。

99円ショップでよりどり4個買いしたうちの1つなので、結果として税込み価格25円75銭となる。15グラム入り、リスカ製。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.04.13

100円時計

070412この世界には「100円ショップ」という神の与えたもうた施設が点在している。弱肉強食・格差拡大・冷血無慈悲のこの世にあって、おもに路頭に迷える貧窮イラストレーター救済のために設立された聖なる福祉施設だ。僕はこの施設をつねに「神殿」と呼びならわし、朝晩の遙拝を欠かしていない。

さて今回の東京への引っ越しで仕事場を再建するにあたり、適当な時計を探し回っていたところ、近所の「神殿」で適切な品を発見、すかさず手を合わせ、深々と一礼したのち購入した。価格はもちろん激安の100円。しかも単なる時計ではなく目覚まし機能まで付いているというのだから、まさに神の奇蹟としかいいようがない。

時計は2種類おいてあって、まずまず平凡なデザインのほうを選んだが、もうひとつのほうは、なんちゅうかこう、きわめて「宇宙戦艦ヤマト」的に強烈なデザインで、信心の足りない僕にはあまりにも眩しすぎて、ちょっと手が出せなかった。

さっそく家に持ち帰ると、なんとなくサイズが合っていない電池ケースにムリヤリ単三電池を突っ込み、すばやく起動! すると コチ! コチ! コチ! コチイィィィ〜〜ッッ! と、波動砲のごとく壊滅的なビッグサウンドが……。

それでも数日は歯を食いしばって大音響をガマンしていたが、机に置くにはあまりにもうるさすぎて耐えきれず、けっきょく廃棄を決定した。とはいえ、ともかくも100円で正確無比のクオーツ時計が手に入るだけでも素晴らしい。ふつうの人だとちょっと音が気になるかもしれないが、耳の遠くなった老人や、銃撃戦で鼓膜がいかれた退役軍人、もともとまったく時間を気にしないので1マイル先に時計が置いてあっても平気な人などにはお薦めだ。グリーンオーナメント製。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.04.11

平成19年度エンジニア育成本

070411
高橋がカバーイラストを描いた本。編集者が送ってきてくれた。『平成19年度テクニカルエンジニアネットワークパーフェクトラーニング過去問題集』と『平成19年度情報セキュリティアドミニストレータパーフェントラーニング過去問題集』と『平成19年度テクニカルエンジニアネットワーク合格教本』と『平成19年度情報セキュリティアドミニストレータ合格教本』(←やたらタイトルが長い!)の4冊だ。

高橋にはちょっと珍しいメカものイラストだが、大好きなアンティークっぽいメカが好きなように描けて楽しかった。

古い壁掛け時計には、ぜんまい用キーが添えてある。
モスグリーンの無線機は3球真空管式。大型バリコンと同調用のバーニアダイヤル、大振りのトグルスイッチ、開放型シャーシーなど、いかにも昭和の自作アマチュア無線機らしいリグだ。コリンズ社製風の豪華なダイナミックマイクロフォンも接続されている。

古くさい電話機は、木製ボディに回転ダイヤルが付いた縦型スタンド式。
無線電信用の電鍵は、オーソドックスな縦振り電鍵で、軍用電鍵をベースにデザインした堅牢なメカ部が古びた木製台に搭載されている。

せっかくもらった本なので、試しにわかりやすそうな最初のほうのページを開いて読んでみたら、「負荷分散アルゴリズムを理解しよう」とか「IP-VPNの仕組みと広域イーサネットとの違いを理解しよう」とか、4流美大卒のアホイラストレーターが読んだら気が狂いそうな難しい文言がずらずらと書き並べてあったので、瞬時に本を閉じた。
いくらアホが表紙を描いたといっても、読むのはやはり賢い人限定の本のようだ。
技術評論社刊、合格教本は岡嶋裕史氏著、問題集はNRIラーニング社著。税込み2480円から2880円で大好評発売中である。
070411b

| | Comments (2) | TrackBack (0)

2007.04.09

しまじろうベビーボーロ

070409bなんだ、ただしまじろうの絵がついたベビーボーロじゃないかと思うかもしれない。そのとおりだ。これはただ単にしまじろうの絵がついたベビーボーロであり、それ以上のものでもそれ以下のものでもない。

ちなみにしまじろうは、よだれをたらした乳幼児たちに絶大な人気を誇るベネッセコーポレーションの「こどもちゃれんじ」メーンキャラクターだ。いつだったかベネッセの編集部に行ったとき、ガラスケースに展示された同誌付録の「しまじろう歯磨きセット」見本を所望したことがある。だいぶあとになって編集者から個人所蔵のしまじろう弁当箱としまじろう湯飲みがひっそりと送られてきて、それはそれで感涙にむせんだが、歯磨きセットは社有の貴重品らしく、泣きながらジタバタと床を転げ回り、さんざんダダをこねまくってアピールしたにもかかわらず、どうしてもくれなかった。

070409さてベビーボーロだが、味には取り立てていうほどの特徴はなく平凡そのものだ。生後7カ月以降かつ死亡以前の全人類にピッタリのまろやかな甘味と、けっして喉につまらない程度のふわふわした柔らかさを併せ持った、どちらかといえば曖昧模糊とした菓子である。
が、これがうまい。も〜めちゃくちゃうまい。菓子という菓子(ただし安価なものに限る)の大海原を長らく遍歴してきた僕にとって、まさに感動的な美味なのだ。ここには清澄な安らぎと、完全な調和がある。究極の味道探求のゆきつくところに一杯の平々凡々たる茶漬けがあるように、究極の菓道探求のゆきつくところには、こんな穏やかな菓子があるのかもしれない。
関西の剛腕菓子メーカー、大阪前田製菓製。1袋18グラム入り。これがだいたい5袋つづりで、たしか100円くらいだったと思う。

| | Comments (2) | TrackBack (1)

2007.04.04

シークワーサー マシュマロ

070404酸っぱいものと甘いものは、もともと相性の悪い取り合わせではない。むしろ酸味の刺激と甘味のべたつきがほどよく中和され、食べやすいバランスになるというのが菓子調整界の一般法則だ。
シークワーサーマシュマロは、ベタベタのペーストと化した沖縄名産の強烈酸味系シークワーサーを、熱く激しく注入したふわふわ甘味のマシュマロだ。

「酸っぱいものと甘いものの取り合わせはうまくなる」という味の法則からいえば、いやがうえにも期待が高まる相性のいい取り合わせだが、これがシークワーサーとマシュマロだと、なぜかはっきりまずいとも、かといってうまくないともいえないが、どちらかといえば二度と食べたくないという「微妙にまずい寄り」の味になってしまう。じつにフシギだ。

070404bこの壮大な宇宙を完全たらしめている物理学の大法則にさえ必ず例外があるという。シークワーサー マシュマロは、世界のあらゆる法則に必ず例外があることを改めて教えてくれる。どんなに苦しくとも、えぐえぐ泣きながら飲み込めば、きっと後学のためとなる叡智と戒めの味である。
エイワ製、100グラム入り、たしか100円くらい。近所のドラッグストアで買ってきた。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« February 2007 | Main | May 2007 »