甘酒ソフトキャンディ
中国・三国時代の思想家、阮籍(げんせき)は、気に入らない客は白眼で出迎え、好きな客は青眼で出迎えたといわれる。気に入らないものを冷遇することを白眼視と呼ぶのは、この故事からきた言葉だ。
コンビニの棚で甘酒ソフトキャンディに出会ったときは、瞬時に白眼をむいた。あからさまに気に入らない菓子である。辰馬本家酒造とタイアップし、「白鹿吟醸酒粕使用」などと高らかに宣言しているあたりがますます気に入らない。だいいち酒粕のキャンディなんて、どう考えてもマトモではない。
しかし、うまいはずがないものが案外うまかったりするのが菓道の妙味というものだ。象牙色のソフトキャンディは、よく気を付けていればたしかに甘酒っぽい味がするが、酒くさいほどではなく、ごくナチュラルな風味。甘味も香りもきつすぎず、優等生っぽく、よくまとまった上品なキャンディだった。
甘酒ソフトキャンディを白眼視したのは、僕のほうこそ低劣な常識に縛られた俗物だったからだろう。酒好きの阮籍なら、ひょっとすると最初から青い眼で迎えていたのかもしれない。
カバヤ製、55グラム入り、価格は忘れた。


飛騨高山の名産品だというが、そのわりには華がない。なんだ、ただ大豆に砂糖をまぶしただけの菓子じゃないかと思って原材料をみたら、まさしくただ大豆に砂糖をまぶしただけの菓子だった。洗練とはほど遠い田舎菓子だ。
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