個展 AyuX+04

2011年末の京都クリスマス展、AyuX+04は予定どおり無事閉幕した。おかげで多くのお客様にめぐまれ、いつも以上に賑やかな会期となった。
初めて会うお客様が圧倒的に多い東京展とは違い、京都展はどちらかというとなじみの友人・知人の来訪のほうが多いが、今回はフリーペーパー「リビング京都」で開催情報を取り上げてもらったため、新しいお客様との出会いもかなりの数にのぼった。
展示内容は、9月に開いた東京・吉祥寺の『二十三夜』とほとんど変わらない。いくつか新作を投入したものの、吉祥寺展以降は、多忙にまぎれて充分な制作ができず、じつはちょっと心配していた。でも、結局ほぼ新作のみで壁面を満たせてほっと胸をなでおろすことになった。
ただ、東京に本拠を移して5回目の節目にあたる開催だからと、「銀河めぐりシリーズ」の表題作となった作品、『銀河めぐり』を再出品することにした。
京都に住んでいる時期に半分描き、引っ越し先の東京の家で残りの半分を描いた、ちょっと特別な作品だ。また、独自の塗り重ね技法、ハイパー・バーニッシングを、いちおう完成できたと実感した初めての作品でもある。
それまでは、この特殊な質感をもつ独自の制作技法について質問されるたび、既成の技法名がなくて苦心していたが、みずから「ハイパー・バーニッシング」と命名してから、だいぶ説明が楽になった。
数年を経て、今ではこの技法の名を知ってくれる人も増えた。ありがたいことだが、それだけに「作品が看板負けしててガッカリ」なんてことにならないよう、マジメに制作に励まないとマズい。
『AyuX+04』でお世話になった皆さん、そのほかのあらゆる機会でご支援くださった多くの皆さん、2011年はお世話になりました。2012年も精進しますので、ぜひ見守っていてやってください。
……なんて、今になって書いているが、すでにこれも遠い去年の話だ。
来年の話をすると鬼が笑うとよくいうが、こんなふうに去年の話ばかりしていると、いずれ知り合いから笑い者にされるに違いない。


『AyuX+04』と題して、今年も京都でクリスマス展を開く。

タイトルの「二十三夜」は、十五夜などと同じ月の呼び名からとった。
しかし展示作業が終わる頃には台風もあっさり去った。会期に入ると、一転して初日から穏やかな空模様が続き、最終日まで雨らしい雨に降られずにすんだ。
あたりまえだが、展覧会はお客様に絵を見てもらう場だ。でもそのいっぽう、お客様ひとりひとりから絵描きが多くを教わる場でもある。展示を重ねるごとにお客様が増えると、教わることもまた自然と増えてくる。


茶は伊藤園製の「霧の音」、20グラム入り525円、1杯あたり約52円50銭。他の激安ドリンクに比較するとやや贅沢な価格設定だ。


スーツの胸ポケットにさりげなく差し、ランチタイムのちょっとしたおしゃれも楽しめるクリップ付きアルミケースを開けると、内部には2分割されたステンレス製の箸が装てんされている。


好き嫌いは人それぞれだろうが、少なくとも意外性と味の良さがみごとに両立され、たいへんよくできた菓子となっている。




もちろん防災装備を持っていたって、命が助かる保証など、どこにもない。とくに地震の最初の一撃を生き延びられるかどうかなんて、悲しいことにほとんど誰彼の区別なく運次第で決まってしまう。しかし、少なくとも発災5分後から数時間程度を生きる確率なら、準備次第で引き上げられるはずだ。
春先にニシンを塩で漬け込み、発酵しかけたヤツを強引に缶に詰め込んであるから、密閉後も内部でえんえんと発酵が進み、夏場あたりにはガスで缶がパンパンに膨らんでくる。
開封と同時に猛烈な臭気を放つガスが噴出するため、本場スウェーデンでも、シュールストレミングは戸外か水中で開缶されている。今回、開缶係は念のためカッパとサングラス、マスクを着用し、試食テーブルのある庭先から数十メートル離れた畑の中で缶を切った。
まだ発酵が続いているのか、缶の中にはブクブクと泡立つシュールストレミングが満ちている。匙ですくってパンに乗せて食べると、ツーンと鼻にくる。しかし味は意外にクセがなく、わりと爽やかなさっぱり系。やや酸味のある軽口のイカの塩辛といったところだ。
開封したとたん、たちまち周囲のハエが呼び寄せられ、缶がハエだらけになってしまうところにも、シュールストレミングの恐るべきドブ風味パワーがうかがわれる。
猛烈にくさいが、かといってわざわざそれをガマンしてまで食べたいほどはうまくもないシュールストレミング。10人がかりで試食に挑んだが、内容量の9割を土中深く廃棄する結果となった。

側面には「ハウスのカレーを使用しております!」というコピーもついている。「ハウス」の名を真っ赤な字で限界ギリギリまで大きく印刷したうえ、ビックリマークも添えてみた。納豆業界屈指の技術力を誇るメーカーとはいえ、やはり納豆メーカはあくまで納豆メーカー。総合食品ブランド、ハウスのネームバリューに寄せる期待感には、どことなく悲哀を感じなくもない。
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